資料2は、バリアフリーマップの作成についてです。 1. 生活関連経路の道案内(視覚障害のある人向け)の作成について 岡町駅地区バリアフリーマップに掲載している生活関連経路について、視覚障害のある人向けの道案内を作成するため、視覚障害のある方々と一緒にまち歩き検証(バリアフリーチェックシステム)を行いました。 1の1 バリアフリーチェックシステム実施報告 【事業者】豊中市 都市基盤部 基盤整備課 【実施日】令和5年11月9日(木曜日) 【チェックパーソン】視覚障害のある人4名(全盲2名、弱視2名) 【進め方】 まち歩き検証は、説明員がチェックパーソンの横につき、道案内(素案)を読み上げながら誘導する方法で、手引きなしの単独歩行で行いました。(危険な場合は手引きするなど安全面は確保。) 【主な意見】 ・単独歩行時は、点字ブロックと音を頼りにしており、駅構内では、エレベーター・エスカレーター・階段があるが、階段では人の足音が聴こえ、エスカレーターも音が鳴る。エレベーターから始まったことに疑問がある。単独歩行時はエレベーターのボタンも分からない。 ・建物屋根やアーケードの情報があったほうが良い。 ・自分の現在地を把握したい。いま、歩道を歩いているのか、建物敷地の中なのか境界の情報があったほうが良い。 ・歩道上は上り坂・下り坂、敷地内は上りスロープ・下りスロープと表記したほうが良い。 ・市ホームページからは検索しないので直接施設のサイトに道案内情報を掲載してほしい。 ・延長が長いときは警告ブロックを表記されたほうが良い。 ・普段はブラインドスクエアというソフトを使用している。 ・音声を聞き返すと、どこにいるか分からなくなる。点字ブロックの分岐がいっぱいあるところも説明が分かりにくい。 ・自宅付近であれば、1歩60センチで何歩歩くかで道を覚えている。 ・点字ブロックの上を歩くとふらつくので横を沿うように歩いているが、点字ブロックの分岐が見つけにくい。 ・車止めと舗装の色(グレー)が同じで分かりにくい。 図1の1、まち歩き検証の様子(阪急岡町駅からすこやかプラザまでのルート) 1の2 道案内の成案化(公表)について バリアフリーチェックシステムで得られた意見等を参考に道案内を成案化しました。成案化した道案内は市ホームページで公開しています。今後、その他生活関連経路の道案内についても、バリアフリーマップの作成に合わせて進めていきます。また、それら道案内の表記等が統一されるよう作成方法を要領等にまとめ、今後の作成に活用していきます。 作成した道案内(岡町駅地区) 阪急岡町駅からすこやかプラザまで 阪急岡町駅からとよなかハートパレットまで 阪急岡町駅から人権平和センター豊中まで 阪急バス豊中市役所前停留所から豊中市役所第一庁舎まで 阪急バス豊中市役所前停留所から豊中市役所第二庁舎まで 阪急バス豊中市役所前停留所から豊中簡易裁判所まで 道案内は往路と復路で作成しています。 2.バリアフリーマップ(冊子版とデジタル版)の作成について 令和4年度に作成した岡町駅地区バリアフリーマップ(モデル地区)を基本として、令和5年度は4地区(緑地公園駅地区、豊中駅地区、蛍池・大阪空港駅地区、曽根・服部天神駅地区)について、地区毎の特性やデザインに配慮してバリアフリーマップの作成を進めています。 緑地公園駅地区 緑地駅ビル〜緑地公園駅の接続部分、地上の接続について図で記載。 図2の1 緑地公園駅構内図、緑地駅ビル構内図 掲載情報(案) 豊中駅地区 駅直結のペデストリアンデッキを中心とした接続(連絡通路・エレベーター)等を記載。 図2の2 豊中駅構内図、豊中駅周辺(デッキ階・地上階) 掲載情報(案) 蛍池・大阪空港駅地区 蛍池駅間(阪急電鉄と大阪モノレール)、大阪国際空港と大阪空港駅を中心とした接続(連絡通路・エレベーター)等を記載。 図2の3 蛍池駅構内図 掲載情報(案) 図2の4 大阪国際空港構内図、大阪空港駅構内図 掲載情報(案) 曽根・服部天神駅地区 南北に線路が通り、踏切等での行き来や地下道の通行も行われる地区。踏切の位置や、経路情報の注意すべき箇所などを具体的に記載。 図2の5 曽根・服部天神駅地区 掲載情報(案)