(特集1) おいしい学校給食の秘密 ~子どもたちの健やかな成長のために~  毎日2万食もの小学校給食が、市内にある走井・原田の学校給食センターや自校方式の4小学校で作られています。また、中学校でも選択制の給食を開始しています。  毎日食べている給食には、安心安全に配慮しながら、おいしく食べてもらえるようにと栄養士や調理員のこだわりが詰まっています。 (学校給食課) (歴史)  日本で学校給食が始まったのは明治22年(1889)。山形県鶴岡町(現・鶴岡市)の私立小学校で弁当を持参できない児童のために食事を出したことが始まりでした。  豊中市では、戦後の食糧難だった昭和22年(1947)に子どもたちの栄養補給のため、小学生を対象におかずを出すことから始まりました。昭和26年には、パンと牛乳が加わった給食が週4日実施されるようになり、昭和29年には週5日へと拡大。昭和59年から月2回、米飯が提供されるようになりました。  現在では、栄養補給だけでなく、「食育」も大きな目的の一つ。そこで、地産地消の取り組みとして豊中産の野菜を使ったり、各地の郷土料理を提供したりとおいしく食べながら学べる給食へと進化しています。 (当時の給食を再現してみました) 明治22年 日本の学校給食の始まり ・おにぎり ・焼き魚 ・煮びたし 昭和59年 豊中市の米飯給食の始まり ・炊き込みご飯 ・すまし汁 ・コロッケ ・味付け小魚 ・牛乳 豊中市の中学校では・・・・  昭和38年に脱脂粉乳加工乳を申込制で提供する「ミルク給食」が開始されました。その後、牛乳を提供するようになり、昭和47年まで続けられました。 学校給食の豆知識 食材は国産・地産で  タマネギや青ネギは豊中産。米は4月から11月まで能勢産、12月から3月まで豊中産を使っています。その他の食材は可能な限り国産のものを使っています。 人気のメニュー  子どもたちが毎日の献立を楽しみにするのは昔も今も同じですが、変わらぬ人気を誇るのはカレーライスです。香辛料などを炒めてルーから作り、手作りの味にこだわっています。 今も昔も変わらないコッペパン  昭和50年代の献立表には、パンまたは米飯、牛乳、副食(おかず)で給食が構成されていることが記されています。当時のパンといえばコッペパン。現在はコッペパンの他に、ミルクツイストや米粉豆乳パンなど11種に増えています。 レーズンパン 食パン ロールパン ミルクツイスト リングパン 黒糖パン 米粉豆乳パン クロワッサン アップルパン サツマ芋パン 次からは小・中学校給食のこだわりを紹介→