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こいこい狼

ページ番号:488639906

更新日:2014年4月7日

「こいこい狼」の絵
絵 … 大沼きょう子

お話

 むかしむかし

 野畑村の秀助がたきぎとりに桜井谷(さくらいだに)の千里山(緑丘一帯)に出かけておった。

 そろそろ西の山に日がかたむきかけたころ、さあいそいでかえろうと小さな峠(とうげ)をこえて、清水池あたりを歩いておったそうな。するといきなり横の山からおおかみがあらわれて秀助をにらみつけよった。
「うわあ!お、おおかみやないか!」

 と思うてもあとのまつり。秀助の背中(せなか)に冷(ひ)や汗(あせ)がながれた。
「おちつけおちつけ、たしかとしよりがおおかみのことを話しとったぞ。そうやにげよう思うてうしろをみせたり、あわててこけたりするのが一番あぶないんや。目をあわせておればようとびかかれんらしい」

 秀助はいっしょうけんめい気をおちつけて、あとずさりしながらおおかみをにらみつけた。

 けれどもやはり、おおかみはおそろしい。牙(きば)をむきだしてうなりよる。

 秀助はあやうくしりもちをつきそうになった。

「あぶないあぶない。ここでこけたらいっかんのおわりや、しっかりせい秀助!」

 いっそ死ぬならおおかみにも肝(きも)の太いところを見せたれと、
「こいこい、こっちこんかい」

 とむちゃくちゃ言いだした。けれどどうもそれでおおかみのほうが気をのまれたらしい。秀助がさがるとおおかみがついていく。じりじりと歩くがとびかかってはこない。

 秀助うしろむきのまんま堤山(向丘2丁目)までたどりついた。おおかみもここまでついてきたがもう人里近い。秀助が
「こいこい!」
 とどなったら、さあっとみをひるがえして山ににげていきよったそうじゃ。

語り(mp3データ)

語り手 … 豊中おはなしの会
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