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大くもの松

ページ番号:695788812

更新日:2014年4月7日

「大くもの松」の絵
絵 … 法西朋子

お話

むかし、むかし、

 小曽根村の渡しから北の方、高川堤あたりには大きな松(まつ)が何本も生えておった。その辺では、ようはわからんがいろいろあやしいことがおこったということじゃ。

 例えば空をとんでおる鳥がいきなりもがきはじめて天の一角でとまったまんまになりよる。そのうち大きな松の木の方にじりじりひきよせられてこずえのあいだに見えんようになる。後で見ると骨(ほね)と皮ばかりの鳥のなきがらが松の下にすてられとった。こんなことはようあったんやて。

 けど、とうとうある日そいつの正体がわかってな。その日、村でも肝のすわった男がそこらで仕事をしとって、やれつかれたと一休みして腰(こし)をおろしとった。見ると小さな蜘蛛(くも)が足元までちょろちょろとはってきて糸をかけて松の方にもどる。またやってきては糸をかける。男は立とうと思うが蜘蛛の仕事を台なしにするのも気の毒やとそこらの切り株(かぶ)に糸をかけて立ち上がった。すると
「えんやあどっこいさ」

 と松の木からかけごえがあって、切り株がめりめりとひきぬかれたんだと。

 男は真っ青になったがこいつめさっきの蜘蛛のしわざかと、村人たちと松の木に火をかけたそうな。焼(や)け跡(あと)に山犬ほどの大蜘蛛の死体があったとか。
「目をむいてとり喰(くら)うとも人にあはばなんのくもなしくもの松かえ」

語り(mp3データ)

語り手 … 豊中おはなしの会
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