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東庵先生の奇行(2)

ページ番号:655454493

更新日:2014年4月8日

「東庵先生の奇行(2)」の絵
絵 … 大沼きょう子

お話

 先生、麻田(あさだ)のとのさまにつかえるお医者であった。それなのにふだんお呼びのないときは薬も買えんような貧しい人ばかりを金もとらずにみておったんじゃ。

 けれど先生、ただのおひとよしではなかった。こんなことがあったわい。

 ある時、新田村の六右衛門(ろくえもん)という金持ちが死にそうな病気にかかってしもた。あちこちの医者にかかるのやが、どの医者も

 「こら、あかん」
といいよる。東庵先生だけが、

 「命は金で買えるぞよ」
とわけのわからんこといいながら、六右衛門の病気をすっかりなおしてくれた。喜んだ六右衛門、お礼に一両持っていくと、

 「命はただの一両か」
と東庵先生(とうあんせんせい)、大層(たいそう)怒(おこ)って、小判(こばん)を放り返した。六右衛門恐(おそ)れ入って、

 「足りまへんか」

 「わしの借金(しゃっきん)を全部返すのにはな」

 六右衛門はっと気がついた。これまで先生は金もとらずに貧しい人をなおしていたのでたいへんな借金をかかえていたのじゃ。

 それで六右衛門その借金をすっかり引き受けて、たしかにたくさんの命を金で救(すく)ったことになった。

 「六右衛門の命、かならず長かるべし」
と東庵先生、いったとかいわんかったとか。

語り(mp3データ)

語り手 … 豊中おはなしの会
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