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東庵先生の奇行(3)

ページ番号:504715807

更新日:2014年4月8日

「東庵先生の奇行(3)」の絵
絵 … 法西朋子

お話

むかしむかし

 東庵先生(とうあんせんせい)は麻田(あさだ)のとのさまにつかえておったお医者で、お呼びのないときは薬も買えんような貧しい人ばかり金もとらずにみてやっておった。

 しかし、どうも年貢(ねんぐ)のおさめどきというものがあってな。だんだん宮づかえがしんどくなってきてしもた。

 「とのさま、おいとまを」先生いうが、

 「ならぬ」としかとのさまはいわぬ。
そこで先生

 「死ぬような気がする」

なんて出まかせ言うて、もう陣屋(じんや)には行かなかったらしい。あげくの果(は)てに

 「死にました」
なんて届(とど)けたもんやからとのさまびっくりして葬式(そうしき)に駆(か)けつけた。

 こりゃまずいとばかり先生、棺桶(かんおけ)に入ってな、まわりも冗談(じょうだん)ではない。

 「火ぃ、つけよか?」

 「え!か、棺桶にか?」

 「とのさまが見とるし、しゃーないで」。
とうとう火がつけられようとした。これにはたまらず東庵先生、棺桶を破(やぶ)ってどこかへ走って行ってしもた。そのときに

  「東庵命なおつきず、えんま大王はわれを再びこの世に放った」
と先生がどなったので、とのさまもあとを追わずそのままになったということじゃ。

語り(mp3データ)

語り手 … 豊中おはなしの会
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