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野畑陣屋のアルバイト役人(1)

ページ番号:624619943

更新日:2014年4月8日

天満天神境内で千両箱をひっくり返した

「野畑陣屋のアルバイト役人(1)」の絵
絵 … 大沼きょう子

お話

むかしむかし

 わしのおやじのじいさんの話や。

 じいさま百姓(ひゃくしょう)だけではやってけんとて、安部藩(あべはん)の野畑陣屋(じんや)でアルバイト役人をしとったらしい。そろそろ幕府(ばくふ)も怪(あや)しくなって、百姓が二本の刀をさしてさむらいのかっこうをしても何の問題もなかったとのことじゃ。

 あるとき、じいさんは、丹波(たんば)の両替屋(りょうがえや)の番頭(ばんとう)が千両箱(せんりょうばこ)を大阪の鴻池屋(こうのいけや)に運ぶのについていってほしいと頼まれた。

 「わしは格好だけで、刀の抜(ぬ)き方も知らんのや」

 と断ったのに

 「その格好(かっこう)だけでよろしいのや」

 と無理(むり)やりつきあわされた。

 大阪は天満(てんま)の天神さんに着いたところで、せっかくやからお参りしてと思うたのがいかんかった。

 えらい人ごみの真ん中で、番頭(ばんとう)が千両箱をひっくり返して小判(こばん)が

 ガッシャーン

 あたり一面に散らばってしもた。番頭は真っ青、あたりの者は

 「小判や」

 と色めきたっとおる。

 「うごくなあっ」

 大音声がして、いつのまにかじいさま刀を抜いて仁王立(におうだ)ちや。だれも一歩も動けん。

 番頭気をとりなおして小判を拾(ひろ)い集め、一枚も無くなっておらんかった。

 皆が散ってしもた後で、じいさま、番頭に

 「刀、鞘(さや)にどうやってもどすのや?」

 と聞いたとか。

語り(mp3データ)

語り手 … 豊中おはなしの会
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