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狐の万燈を見た

ページ番号:650022776

更新日:2014年4月8日

「狐の万燈を見た」の絵
絵 … 法西朋子

お話

 むかしむかし

 戦争(せんそう)が終わったすぐの冬やった。

 妻(つま)と赤ん坊(ぼう)と、近くの親戚(しんせき)の所にもらい風呂(ふろ)に行った帰り道のこと。

 長興寺南(ちょうこうじみなみ)から我が家のある長興寺中への坂道を登りかけた所、ふと東の方を見ると、
「あれ、あれは・・・」
「何です?」

 そのころはまだ天竺川(てんじくがわ)の堤防(ていぼう)の松並木が見えるだけで一面田んぼだけやった。もちろん真っ暗やのに何や点々とちょうちんの光が北に向って動いとる。
「何の行列やろか?」
「行列にしてはおかしないですか。あっちの道は続いてるのに、ほれ、あそこあたりで、ぱっと消えてしまいます」
「確かに、確かに。けどそれでなかったら何の光なんや」。

 その時思い出したのが狐(きつね)どもが狐火をともして夜を渡って行くという狐の万燈(まんどう)のことやった。それを妻に話すと、
「あなた、気味悪い。早よ帰りましょう」
というので最後(さいご)まで見ないで終わってしもたのや。真っ暗な中ぽつんぽつんと・・・。
いやもうこんな明るくなった街(まち)ではわからへんやろが・・・。

語り(mp3データ)

語り手 … 豊中おはなしの会
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