要【ホームページ公表用】

内           容

会議名

平成30年度第1回豊中市障害者差別解消支援地域協議会代表者会議

日 時

平成30年5月19日(土)10時00分〜11時35分

場 所

豊中市立障害福祉センターひまわり 4階研修室

出席者

・委員 21名(障害者団体、家族会、福祉及び介護、教育、アドバイザー、市職員)

・事務局 5名

欠席者

6名(障害者団体、家族会、教育、アドバイザー)

議 案

・新委員の紹介

・昨年度の振り返り

・構成機関での対応状況等の調査について

・今年度のスケジュール

・事例共有(平成302月〜3月分)

・その他

参考資料

(事前配布資料)

・次第

・代表者会議委員名簿

・豊中市障害者差別解消支援地域協議会設置要綱

・資料1「平成29年度(2017年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会概要」

・資料2「障害のある人への差別の解消と合理的配慮提供に向けた調査 企画案」

・資料3「平成30年度(2018年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 スケジュール(案)」

 

(当日資料)

・委員名簿(最新)

・座席表

・「豊中市障害者差別解消支援地域協議会 代表者会議での発言について(お願い)」

・豊中市第五次障害者長期計画

・第5期豊中市障害福祉計画、第1期豊中市障害児福祉計画

・団体配布資料

    

1.会長挨拶

 

2.新委員の紹介

会長より新委員の紹介・挨拶。

事務局より委員の出欠状況について報告、資料の確認、本日の進行の説明。

 

3.昨年度の振り返り

(事務局)

資料1「平成29年度(2017年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会概要」に沿って昨年度の会議内容の振り返り。

 

4.構成機関での対応状況等の調査について

(事務局)

資料2「障害のある人への差別の解消と合理的配慮提供に向けた調査 企画案」に沿って構成機関への調査の提案。

 

(委員)

これは紙媒体のみでしょうか。例えば視覚障害のある方が受け取ることを考えていないのでしょうか。

 

(事務局)

アンケートの対象が構成機関の中で代表者会議に入っていない所になります。今まで年に1回、構成機関になってくださいというお願いをしている時に、視覚障害のある人が窓口になっていることが無かったので、いまのところは考えていません。ただし、回答するにあたってメールのほうが回答しやすいということは、障害の有無に関わらずあるかと思いますので、適宜対応していきます。

 

(会長)

一度窓口を確認しているので調査票についてはこれでいいだろうという判断を今はしているということです。ただ回答の仕方については、これからご意見を頂戴して対応していくとのことですが、ほかにご意見ありますか。

 

(委員)

調査内容と異なりますが、文言で気になったことがあります。資料2の4ページ4番の「障害のある人への差別の解消または合理的配慮を進めるにあたり」という箇所ですが、私の感覚としては、差別の解消や合理的配慮というものはそれぞれの認識の問題だと思っています。「解消・合理的配慮を進めるにあたり」というところに違和感を感じました。各機関への調査票というものを作る段階で、例えば「合理的配慮に対する取り組みを進めるにあたり」だとか「進めていく」というような、もっと端的な言い方をすればいいと思います。無理強いしているような、私の感覚とは相違があり少し気になりました。

 

(会長)

質問の文の表現に関して気になるというご意見がございましたが、この箇所に関して、ほかの委員の皆さんはどうお感じになりますか。

 

(委員)

私が常々感じていることは、差別を受けていると感じている人だけでなく、一般の方々の意識、私たちがどれだけ啓発できるかというのがすごく大きな支柱になってくるのではないかと思いながら日々活動をしています。差別解消・合理的配慮を押し付けているということよりも、皆さんが自然に意識して気が付いたら合理的配慮をしている、差別の解消がなされているというのが望ましいと私は感じています。

 

(会長)

無理して合理的配慮をしているとか、やらないといけないからからするのではなくて、自然に当たり前に合理的配慮と差別解消がされているのがあるべき姿ではないか、ということを前提に文章を考えるべきではないかというご意見です。

文章については、事務局で持ち帰っていただき、構成機関に出す前に、また各委員には共有し、再度ご確認いただきます。

 

(事務局)

構成機関は特に事業者が多く、取り組みを進めていくにあたって、なにか戸惑っているところが具体的にわかり、こんな働きかけをしたらいいということに繋がればいいと思って質問を考えました。確かに日々、普通に合理的配慮もなされている社会が望ましいのですが、そういう社会に変えていくにあたり何を働きかけていったらいいのかと考える手がかりとなるような結果が出てこればいいという思いで質問を考えました。例えば、4番をとってしまった時に他の設問だけで次の働きかけのステップに繋がる結果が得られるのか、もしくは4番のような要素をもったもので、働きかけを具体的に考えていくにあたって、こういう所が課題だからこんな風に働きかけたらよい、とかわかるようなものをなにか質問にいれたいと思っており、各委員のお知恵をいただければと思います。

 

(会長)

いま事務局も悩んでいるということですが、なにかご意見があればお願いします。

 

(アドバイザー)

「差別の解消または合理的配慮の提供に関する取り組みを進めるにあたり」で良いのではないかと思います。

どちらにしても特に合理的配慮については、言われたら絶対に合理的配慮をしなければならないということでは無く、実際にどうすれば障害のある方が望んでおられることができるのかということを考えることが重要です。一緒に考えていくということが必要なので、そういった取り組み、建設的対話をするということが最終的にわかっていただけるといいと思います。

答えとしては「取り組み」という言葉を入れるのは良いかと思います。

あとは、全体的なことを考えると2番の設問ですが、「貴機関または貴機関に加入する組織で関わりのあった障害を教えてください」と書いてありますが、組織・機関がかかわるのは障害があるわけではないので、「組織で関わりのあったの障害、関わりのあったの障害」という形で、「方、人」など主体をいれていただきたいと思います。

あと、「差別の解消または合理的配慮の提供についての取り組み」の候補が3番に列挙されていますが、これを受け取った人が2個、丸(○)をしやすい・イメージをしやすいように列挙していると思うのですが、「手話通訳者や要約筆記者の活用」など、必要ですが結構ハードルが高いと思います。選択肢に入れていただくのは構わないのですが、その他にも例えば、取組みやすいものとしては筆談ボードとか最近ではタブレットとかが書いてあれば「これはやっている」「また出来そうだ」とかあると思いますので、そういうものも入れていただけたらどうかと思います。

 

(会長)

いまアドバイザーから3点ご意見いただきましたので、これにつきましてはふまえて考えさせていただき、この調査票の案については修正考えさせていただきたいと思います。

 

5.今年度のスケジュール

(会長)

2月に一旦ご説明しておりますが、2月の案からの変更点につきまして事務局から説明お願いします。

 

(事務局)

資料3「平成30年度(2018年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 スケジュール(案)」を用いて、7〜8月頃に会議を行う案について説明。

 

(会長)

このスケジュールにご意見のある方は挙手お願いいたします

 

(委員)

事例検討をできるだけ細かくみないといけないのではないかという問題意識は常々持っています。代表的な事例が上がってくるのですが、かなり丸められた内容なので、細かいところが、本当にその対応でよかったのかという検討がなかなかできないというのがあります。それをやるのであれば、年3回というのは少ないと考えています。

もう一つは、われわれ代表者会議に集まっている人間のレベルをもっと上げないといけないのではないかという点があると思いますので、その点も含めてお考えいただけないでしょうか。

 

(会長)

事例共有を個人情報の問題もあるのですが、細かい点を可能な限り出して議論したほうがいいのではないかというようなご意見と、この会議自体のレベルアップを図っていくというご意見でした。

 

(委員)

個々の事例検討については別に代表者会議でやらなくても、例えばこの下に部会とか小委員会などクローズドな形で作るということを考えたら、プライバシーが配慮されるのではないかと考えています。事例検討した上で問題がある事例があった場合にのみ、この代表者会議でやると考えたときにそれでもやはり回数が少ないのではないかという問題意識です。

 

(会長)

ここで全部するのではなく、そもそもの地域協議会の構成の中で部会形式など取りながらやっていけばいいという運用も考えた上で、なおかつもう少しここでやっていきたいというご意見ですが、これにつきましてなにか他の委員の皆さまはご意見ございますか。

今年度3回のスケジュール案となっていますが、事例検討についてどのように進めていくかということであれば、まず今年度の事例がある程度ないといけないということにもなります。2〜3月の事例も後ほど口頭でいただくという状況です。今年度の事例が集まりつつある段階の中で、会議運用の仕方を考えてまた皆さまにお諮りするということでしか進められないような気がするのですが、いかがでしょうか。

 

(委員)

この代表者会議自体の回数は何回が適当なのかというのがありますので、課題が明確になって開催されたほうが、委員がここに集まって議論するということではふさわしいと思うと、回数的には事務局の提案の3回でいいと私は考えています。

「事例の検討」ですが、いわゆる構成機関に今回アンケートを取りながら実際どういう所が入っているのか、どういうことに困っているのかということも集約した上で、具体的な事例が起きたときは構成機関・対応機関が何か所か集まった形でやっていますので、まずは本来の動きのなかで事例を集めていきたいと思います。代表者会議での出し方については、その結果について、どういう視点が必要だということをこの会議で言えるように提出の仕方を検討すればどうかと思っています。その上で、各委員の意見としてぜひ積極的に代表者会議の構成機関に関わってやっていこうというような機運が醸成してくれば具体の検討に入ったらどうかと感じています。

 

(会長)

ほかになにかご意見ありませんか?

 

(委員)

事例検討のためのもう一つ部会というところですが、事例検討だけに集中した部会を建てるというのは、私は大いにいいのではないかと感じます。

強制的に参加、出席するというものではなく、それぞれの希望される方のみ参加するということは、ひいてはここの協議会への意識の表れでもあるのではないかと思います。ここにおられる委員には案内を配布して、来られる方は来てくださいという今の形と変わらず、もう少しフランクな事例検討で悩んでおられる方に対して、出席してなにかお土産を持って帰って、という意識の方が参加されると思います。かしこまったものでは無くて、「事例検討部会」みたいな小さなものを作って意識を高めるといった意味で私は大いにいいのではないか思いました。

 

(会長)

委員から、柔軟な対応そしてもう少し小回りのきくような議論の場というのも考えていけばいいのではないかというご意見でした。そうしましたら、冒頭、ご提案のあった代表者会議の進め方、事例の出し方、部会設置等の提案につきましては、今年度の事例が集まる過程の中でまた検討しまして、次の8月の会議で議論していただいて形を徐々に作っていきたいと思います。

 

(委員)

先ほど発言させていただいた代表者会議の研修についても議題としてお願いしたいと思います。

 

(会長)

昨年度最後の会議でも研修をしましたけれども、再度検討課題ということで進めていきたいと思います。

それではスケジュールに関しましてほかの視点でも結構ですがなにかご意見ございますか。

特にないようでしたら、ただいまあったご意見もふまえまして資料3に基づき進めて参りまして次の8月の会議の時に宿題でいただいたものにつきましてもご報告出来るように取り組んで参りたいと思います。

 

6.事例共有

(会長)

2〜3月の分で、事前の書類提出はなかったのですが事例がありましたら、口頭でご報告お願いしたいと思います。

 

(委員)

本日お配りしました、「団体配布資料」と書いた資料をご参照ください。これが豊中市の都市計画審議会にあげられた資料ですが、昨年、障害者にとって非常に辛い事態になっていました。グループホームが建てられない地区が出てくる条例があったことに絡んで地区計画原案というのが、この年末にかけてパブリックコメントを募集したのですが、そのパブリックコメントでどういうことを書かれてきたかというのを表したのがこの資料です。

今年、通常この地区計画原案に対しての意見というのは普段はいつも無いそうなのですが、今回提出されたそうです。その中で今の豊中市民の障害者差別観がよくわかるなと思いましたので、この資料を配布いたしました。例えばすべてよいという意見の趣旨、つまり左側に書かれているのが市民の意見ですが、例えば、某地区の意見の一文を見るだけでも思うのですが、これだけ厳しい市民の認識・差別的な認識だということがよくわかります。

これはあくまでも我々の配布資料であるけれども、これは豊中市が作成した資料だということを一応強調しておきたいと思います。これについても我々はなにかしらの危機感ないしは問題意識で、どうすべきかを含めて考える必要があるのではないかと思います。

 

(会長)

事例共有の一環として委員から配布資料、市民の方からのパブリックコメントで寄せられた意見ということで、これは一つの事例だということでご提示がありました。なにかお感じになった点やご意見ございましたら挙手をお願い致します。

 

(会長)

私共も市の関わる土地のグループホーム整備に関して調整を図っていくなかで、同じような意見を市に向かって仰るというような経験をしてきたわけでございます。いくつかレベルがあって、知らないということに基づくご意見もあるし、知らないだけではなく、なんらかのポリシーと言いますか、かなり一つの考え方に固まっておられるというようなレベルもあります。こういったものも事例と考えると、意見のなかに表れているいくつかの差別的な内容を解消していくためにはどのような事をやっていけばいいのか、知らない人には知っていただくということが必要になりますし、一つの考え方に固執していることに関しては知識以上の働きかけも必要になってきます。我々もそれを考えて取り組んでいこうとしているところです。

 

(委員)

実は「差別解消支援地域協議会」という名前の会議体だからという意味も込めてですが、そもそもこのような差別意識をどう解消していくのかということを我々が考えていかないといけない根本的なところではないかと私は思っています。差別事案についての検討ということをこの2年間かなり課題、問題意識として持っていましたが、今回ご紹介した事例とか去年のグループホームの市による説明会の現状をふまえるとやはり市民に対して「差別的なことをあなたは考えてるんですよ」といきなり言えば角が立つから、どう交流していくかということで、ある一定の層は解消できるかなとは思います。ただ、会長が言われたように「ポリシーとして」という表現をされましたが、ヘイトクライムと同じでそれは「差別主義者」という言い方でも私は構わないのではないかと思っています。その方々に対してポリシーですから、外面的なことを言ってもどうしようもないので、法的な縛りや条例かなにかの形で考えるべきだと個人的に思いますが、この場においてはこういうような市民に対してどうアプローチするのかということをそもそも論として考えないといけないというのが一点あります。

もう一点として、障害当事者に対してまたは支援者・家族に対して、去年か2年前か市が行ったアンケートでも差別解消法の認識が本当に低かったという現状があります。たぶんその現状はなにも変わっていないことは自明だと思いますので、当事者・支援者・家族に対してまたは学校の先生も含めて、どう伝えて、なにが差別で、なにが合理的配慮でということを一人ひとりのところに届けていけるのかということを具体的に考えていかないと現状は変わらないのではないかという認識をもっています。

それこそが我々ここの会議体に集っている意味ではないか、少なくともこの会議体がありがたくも市役所の全部局が関わっていることになっていますので、引いて言えば市役所全体に対してそういう認識を共有できる機会にもなると思うので市役所全体の職員に対しての認識を改めていただくきっかけ作りの意味も込めて、そういう認識を共有してどうそれを具体的に進めるのかを考えないといけないのではないかと思っております。

 

(会長)

知ることによって解消するということについてはいいけれども、そのような非常に固い考えをもっている方がおられる場合、どう働きかけていくかこの場で議論していくような大きいテーマではないかというご意見でした。

 

(委員)

地区計画について議題が出ていましたので 私も付随してお話させていただきたいと思います。グループホームの受け入れは可能な状態にはなった地区もあると聞いてはいますが、まだまだこれから課題も多いと思いますが、今後においてグループホームは本当に必要です。地区計画を進めていく中で、市長による特例の許可とかも発布するような話を聞いたりするのですが、そうしてしまった時、グループホームができるようになることはすごくいいのですが、これこそが無理強いをしているような形をとっている気がしています。

例えば、認識の薄い市民がおられて、先ほどのような内容を書かれています。ただ、グループホームは必要で、例えば市長の特例許可でグループホームを建てたとなった場合、建ったとしても議論の場が少なくなるのではないかと思います。議論の場がなぜ必要なのかというのは、やはりこういった市民の方の意識または、知らないものを知ってもらうという議論の場というものが得難いと感じていまして、色々な方々、行政の方々も含めて障害福祉課や都市計画課がやっていってくださる中でグループホームが建てられるようになっていくことはすごくよいことです。ただし一つ落とし穴として、議論の場が薄れていくということは、意識のぶつかり合いやそこについての議論を高めていくものを見過ごしてしまうようなデメリットもあると思うので、これはせっかく障害者差別解消支援地域協議会があるのですから注視していくべきではないのかという私の1つの意見です。

 

(会長)

議論していくことが大事だということで、考え方に隔たりがある、だから一方の力でということもあるけれども、やはり議論していく中でそこで新しいものが生まれるということが大事なのでこの場においても議論していけばいいのではないかというご意見でした。

 

7.その他

(会長)

事例に限定せず、障害者の差別解消にむけての各委員のご意見やあるいは各委員が所属しておられる機関でやっておられる活動でぜひ今この場で共有したいことがございましたらお伺いしたいと思います。

 

(委員)

先ほど配布した団体配布資料は、市のホームページからPDFという形で提供されたものをダウンロードしてプリントアウトしたものですが、実はわたし自身が「地域ITリーダー」という市の施策で豊中駅のエキスタ豊中という所で活動しています。今は市民団体ですが、作られた当初は市の施策として「地域ITリーダー」を養成するためのものでした。その時に、市に対して盛んに要求し続けてきたのは、ホームページのWebアクセシビリティー、つまり障害があってもなくても使いやすいようなホームページにしてくださいということをお願いしていました。それについては総務省とかが動いて、自治体に対してこうしなさいという指導もあってかなり進んでいるのですが、このPDFについて、テキストデータが入っていなかったり文字化けしたり読み上げ順番が書いてある通りになっていなかったりということが、例えばこの配布資料のデータを見てもテキストデータは入っているけれども順番通り読み上げられないようになっていることがありました。これは他の、市のホームページにあるPDFでも同じことがあります。それは情報の不提供になるので、僕自身は差別ではないかと個人的には思っています。

今まで障害者に遠い存在であった都市計画課のデータですら私たちは必要でして、今回みなさんに提示した状況があるので、これを機会に市の中でどんな状況になっているのか調べていただいて、どんな方でも使いやすいようなデータ提供をお調べいただいて検討していただいて課題を解消していただきたいと思います。

 

(会長)

これは市の問題ですので持ち帰りまして対応させていただきます。他になにかこの場で共有したいことはありますか。

 

(委員)

今日の全体に係る、次第の4番「構成機関での対応状況等の調査」ということで、構成機関の方に障害者差別含めて、解消についても考えていただく非常にいい機会かなと思っています。

こども相談課でも「発達支援係」という係がありまして、発達に課題のある子どもに係る施策の取り組みを進めている一方で、うちの職員の方もこういった障害者差別や差別の解消というところの意識を本当にもっているのだろうか、という所についても少し思うところがありまして、一昨年に差別解消法が施行された時、課内の人権研修を活用しまして勉強会を開きました。

今回調査をされるということで、一つ大きなきっかけに繋がっていければいいのかなと、今日お話しを聞かせていただきました。

 

(会長)

ありがとうございます。他になにかございましたら挙手お願いします。

 

(委員)

自立支援協議会でも、やはり地域課題ということを捉えようとしても、先ほどからお話が出ているように、事例を通してみんなで共有をして、その課題を議論、検討して、できるだけ解決に導いていくということで、今年度から部会の名称が変わりまして2部会で取り組むことになっています。一つは「包括ケアシステム推進部会」、もう一つは「地域課題検討部会」です。

「包括ケアシステム推進部会」では地域移行、いわゆる入所施設に入られている方・病院に長期入院しておられる方々が地域に移行してきて、地域でお住まいになられる場合に必ず地域のお家に戻られるのか、部屋を借りるのか、またはグループホームに入られることが考えられます。ただ、グループホームに入られる方も、入られてグループホームに見守りの方がおられるから安心ではなく、包括的に見て、支援していかないといけない、見守りが必要ということで地域の中でもどういった見守り体制を作っていくのか、やはり見守り体制がなければ縦割り式にどこが支援するのか、誰が見ているのかということになるので、総合的に支援が出来る体制ができないかということを事例を通じて考えていきたいという取り組みを開始しようとしています。地域課題も同様ですが、差別のことに関しましても非常に深く関わってくると思いますので、ぜひ自立支援協議会のほうでも一緒に考えていって地域の中での、「言う人がいるから仕方がないよね」ではなく、どのように理解をしていただいて伝えるということを考えていきたいと思いますので、ぜひ一員として一緒に取り組んでいきたいと思っております。

 

(会長)

ありがとうございます。それでは最後にアドバイザーより全体を通してのコメントをお願いします。

 

(アドバイザー)

いろいろな取り組みをされていて、議論をされたという事はいいことだと感じております。先ほどのグループホームの件でパブリックコメントでの意見について、障害者差別解消法自体は個人は対象になっていないです。ただ、知ってもらう、理解をするという啓発を進めることが非常に重要になり、差別解消を支援していく法律の仕組みになっています。

確信的な差別の考えを持っている人というのは残念ながらいます。その人が表現をすること自体は、どういう思想であっても表現の自由になるとは思います。けれども、その言葉によって、ひきずられていく人たちがいっぱいいるわけで、それに対して、そうではない、差別のない・共に生きる考え方を広めていくことが重要なことだと思います。

 報道などで耳にされたと思いますが、一昨日、5月17日に旧優生保護法という法律の下での強制不妊手術をされた方が、東京・仙台・札幌で訴訟を起こしたという事がありました。その旧優生保護法という法律は、遺伝性精神疾患等を持っている方に対して、不良な子孫の出生を防止することを目的として強制的に不妊手術をすることができたという法律でした。遺伝性精神疾患等を持っている方に対しては、あなたは不良な子孫しか作れないから不妊手術をしなさいという、ひどい法律だったわけです。 

いま考えるとひどい差別だとわかりますが、当時はそれが法律で規定されていて、しかも平成8年まで存続していました。ですので、一部の強いことを言う人にひきずられると優生思想、不良とされる人については排除するという事がはびこってしまう恐れがあるということです。

大阪府下でも強制不妊手術をさせられたという記録が残っていまして、約550名の方がされたと言われています。これに対しての電話相談もしたのですが、被害の電話はなかったです。今度また来週の5月21日に大阪弁護士会で電話相談をしますので、もし、そういう被害に遭われている方をご存じの方があれば連絡していただけたらと思います。実際にはまだまだ声をあげられない方が大阪にもおられると思いますので、自分で声をあげられない場合は声をあげる手助けをしていただけたらありがたいと思います。

 

(会長)

ありがとうございます。

 

(事務局)

次回の会議は8月頃に予定をしております。また日程調整の連絡を差し上げますのでご参加よろしくお願いいたします。

構成機関へのアンケート案も修正したものを皆さんにお送りさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

(委員)

「憲法記念 市民の集い」講演会のお知らせ

 

(会長)

 閉会の挨拶