要【ホームページ公表用】

内           容

会議名

令和2年度第1回豊中市障害者差別解消支援地域協議会代表者会議

日 時

令和2年6月22日(月)10時30分〜12時00分

場 所

障害福祉センターひまわり 体育館

出席者

・委員22名(障害者団体、家族会、福祉及び医療、大学等、アドバイザー、市職員)

・オブザーバー 1名(事業者)

・事務局 7名

欠席者

・3名 (家族会、その他、市職員)

議 案

・新委員の紹介

・会長、副会長の選出

・昨年度の振り返り

・今年度のスケジュール

・その他

参考資料

(事前配布資料)

・次第

・資料1−1 代表者会議委員名簿

・資料1−2「豊中市障害者差別解消支援地域協議会設置要綱」

・資料1−3「豊中市障害者差別解消支援地域協議会設置要綱 新旧対照表」

・資料2−1「令和元年度(2019年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 概要」

・資料2−2「令和2年度(2020年度)相談事例の共有方法と進行管理

・資料3「令和2年度(2020年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 スケジュール案

 

(当日資料)

・資料2−1「令和元年度(2019年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 概要」差し替え版

・座席表

・「豊中市障害者差別解消支援地域協議会 代表者会議での発言について(お願い)」

    

1.福祉部長挨拶

福祉部長による挨拶。

 

2.新委員の紹介

事務局より新委員の紹介。

事務局より委員の出欠状況について報告、傍聴者数の報告、資料の確認、本日の進行の説明。

 

3.会長・副会長の選出

(事務局)

資料1−3「豊中市障害者差別解消支援地域協議会設置要綱 新旧対照表」に沿って第3条から第5条まで説明。

 

(委員)

要綱の変更について、まずそもそも会長というのは何をするものか、はっきりしていない。今までなら福祉部長がされていたので、あまりとやかくいう必要がないかと思っておりましたが、今回からは委員の中でということなのでそこをはっきりしていただきたいのがまず一点。二点めとしては、第10条について、ケース検討会議を傍聴可とするという風に読み取れるのですが、今までは個人情報が相当出てくるため代表者会議のメンバーのみ傍聴可となっていたところ、それを一般にも傍聴できるように変えたように読み取れるのですが、その辺はどういう風に考え方が変わったのかということ。最後に、第12条の経費負担について、これも会長が一体何なのかというところに絡むのですが、経費負担のところにも会長が入ることになる。なので、会長という役職はいったい何なのかというところがありましたので、お伺いしたいと思います。

 

(会長)

3点の質問がありましたが、事務局からご説明いただけますか。

 

(事務局)

まず、会長職の変更につきましては、従来までは行政職の福祉部長となっておりましたが、第三者的な立場により、建設的な協議会運営を行うということを鑑みて、会長職を変更するものとしたものでございます。続いて、第10条のところについてですが、傍聴というものを今回の改正で付け加えさせていただいております。傍聴については、「代表者会議及びケース検討会議は傍聴可とする。ただし、ケース検討会議の傍聴者に関しましては、要綱別表第2の構成機関に限るものとする」ということで、ケース検討会議につきましては、別表第2の構成機関に限るということにしております。続いて、第12条の経費負担の部分についてでございますが、従来アドバイザーの方に対しての謝礼金のお支払い等の部分になるのですが、この部分も今回、会長職を変えるにあたりまして、こちらも変更させていただいたものでございます。

 

(会長)

委員、まだ疑義がございますでしょうか。申し訳ございませんが、要綱につきましては市のほうで決定をして進行しておりますので、これに対してご意見があるのかもしれませんが、会の進行上このまま進めさせていただきたいのですが、ご了承いただけますでしょうか。

 

(委員)

今回要綱が変わりまして、会長に委員を推薦させていただきたいと思いますが、皆様いかがでしょうか。

 

(委員)

要綱の改正につきまして、私たち委員はいきなり改正後の内容を見せられて、こう変わりましたよという形のみでの説明を受けております。ですので、なぜこれが改正されたのか、そして改正することによってどうなるのかということが、全く把握できていない状態です。そのため、この内容についてどうしたらいいのかという質問が出ているのだと考えます。ですので、今、選出のお話になっていますが、それ以前に「互選」って何のこと?というのが私の疑問です。何を狙ってそうしたのか、それによってどういう風に選んでいけばいいのか自体がわからないので、もう少しかみ砕いた説明をお願いしたいです。

 

(事務局)

前回、令和元年度第2回本代表者会議におきまして、要綱の改正についてお示しをさせていただいたと思います。その中で、会長職につきましても、現行は行政職の福祉部長となっているところを、第三者的な立場でより建設的な協議会の運営を行うため、会長職を変更するという形でご説明をさせていただいたところでございます。

 

(委員)

互選というのはつまり、この場にいる人間なら誰でもよいということでしょうか。

 

(事務局)

委員の互選ということですので、委員の皆様の中から推薦で選んでいただくことにより会長職を決められればと思っております。

 

(会長)

前回の協議会で要綱の変更についてはお示しをしたということでございますので、行政職ではない第三者が会長をするということで、引き続き進めていこうと思っております。先ほど委員から、会長については委員をご推薦するというご発言がございましたが、皆様いかがでしょうか。

 

(皆様の拍手)

それでは、皆様の拍手をもってご承認いただいたということで、会長を委員にお願いしたいと思います。委員、一言いただければと思います。

 

 (新会長)(以下、「会長」とする)

みなさんありがとうございました。今日参加したばかりでこれまでのことがよくわかっていないことが多く、至らない部分が多いと思いますが、皆様にご協力いただきながら進めていきたいと思います。豊中の障害者の方のおかれている状況を少しでもいいものにしていこうということについてはおそらく皆様同じ目標をお持ちだと思いますので、そのやり方であるとか、いろいろと考え方はあるかと思いますが、一つ大きな目標に向けて、建設的な対話をしていくということをお願いできたらと思います。会長はそれを進めていくことが仕事だと考えますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

それでは、要綱第5条第2項の規定に基づいて、会長が副会長を指名するとなっておりますので、私から副会長を委員にお願いしたいと思っております。委員、よろしくお願いいたします。

 

(委員)

ご指名いただきました。今、いろいろな意見がでてきましたが、要綱に基づいた形で進めていかないといけないという中で、副会長として、会長の補佐をしながら進めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

(事務局)

それでは会長、引き続き会議の進行をお願いします。

 

(会長)

案件3まで終了しましたので、案件4について、事務局から説明をお願いいたします。

 

4.昨年度の振り返り

(事務局)

資料2−1「令和元年度(2019年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 概要」に沿って昨年度の会議内容の振り返り。

 

(再度)資料1−3「豊中市障害者差別解消支援地域協議会設置要綱 新旧対照表」に沿って、第6条以降を説明。

 

資料2−2「令和2年度(2020年度)相談事例の共有方法と進行管理」に沿って、ケース検討会議の進め方を説明。

 

(会長)

ありがとうございました。本年度の活動を良いものにしていくためには昨年度の活動をもう一度確認し、そこで反省すべきところは反省し、より良いものにしていくということで考えていかないといけないと思いますので、改めて昨年度のことを振り返っていただいて、何かご意見がありましたら伺っていきたいと思います。また、要綱の改正やケース検討会議の持ち方については、我々の活動の根拠となる部分と考えておりますので、この部分についても改めて確認したい点がございましたらおっしゃっていただけたらと思います。何かご意見等ありますでしょうか。

 

(なし)

 

この後また「その他」のところでご意見や何かお伝えしたいことがあれば、お願いしたいと思います。それでは、次の案件にいかせていただきます。案件5について、事務局から説明をお願いします。

 

5.今年度のスケジュール

(事務局)

資料3「令和2年度(2020年度)豊中市障害者差別解消支援地域協議会 スケジュール(案)」に沿って説明。

 

(会長)

ありがとうございました。コロナの影響もあって、なかなかタイミングよく開催することも難しいところがありますが、何かご意見ありますでしょうか。

 

(委員)

あくまでも確認です。コロナだといわれているので、蛇足かもしれません。ただ、去年はあくまでも新たに組織改編、会議体改編をするということで、年2回代表者会議をしたはずなので、来年度以降、年何回を予定としてお考えなのかをお伺いしたいと思います。

 

(会長)

ありがとうございました。事務局、お願いいたします。

 

(事務局)

次年度におきましては、正式には決まっておりませんが、代表者会議を3回程度は開催したいと考えております。よろしくお願いいたします。

 

(委員)

冒頭の福祉部長の発言もありましたように、障害についての市民の認知度、当事者の認知度も含めて、差別についてまだまだ認識が通じていないように感じています。そういう意味でもこの会議をもっと活性化して、どんどん意見を言って、施策までいくかは別としてどんどんやっていかないと、この状況は変わらないと思うので、あわよくばもう少し頻繁にできたら嬉しいと個人的には希望を持っております。

 

(事務局)

ありがとうございます。委員がおっしゃったとおり、昨年度からこの代表者会議のあり方についてはいろいろと皆様とお話をさせていただいたと思います。今まではどうしても差別事案という、ケース検討会議的なことをこの代表者会議でやっておりましたので、どうしてもそこだけで会議が終わってしまうというような形になってしまいました。ですので、昨年度は試行的にケース検討会議を開き、それを本年度からもしっかり続けていきたいと考えております。ですので、この代表者会議では、もちろん差別事案についても共有も必要ですが、そういった中から見えてくるものをどう広く発信していくかも考えていきたいと思います。豊中市におきましては啓発委員会もありますので、そういうところともコラボをしながら、どういったところで広く市民の方に訴え、啓発していけるかといったことを視点に持ちながら、今年度やっていきたいと考えております。そのため、本当は3回ぐらい開催したかったのですが、コロナの第二波のため1月もどうなるかわからないということがあります。委員様、我々も含め、強く言っていくだけでは差別は解決しませんので、啓発のあり方、どんな角度から啓発をしていくのかを皆様と一緒にこの代表者会議の中でお話しいただき、進めていければと思っております。一つ新たな取組み内容になってきますので、よろしくお願いいたします。

 

(委員)

昨年度は代表者会議の中で事案の中身を読んで、よくわからないことがたくさんあったと思うのですが、できれば、私個人の意見なのですけれども、この個別の部会の傍聴に出ていただいたほうがいいのではないかと考えております。代表者会議だけで全ての個別事例を網羅することは非常に難しいです。ですので、私たち自身からまず、個別の部会の傍聴に行く、そして実際の内容を現場で聞いて、資料を見て、そのうえでこの代表者会議でそれをどうしていったらいいのだろうという話にもっていっていけるのが一番理想ではないのかと考えました。昨年度、2回の部会につきまして、傍聴者が5名と4名、ちょっと少ないのかなという風に思いますので、もしよろしければ、皆様お忙しいのはあると思うのですけれども、ぜひご参加いただきたいという期待も込めて申しあげました。

 

(会長)

ありがとうございました。ほかに何かご意見ありますでしょうか。

 

私たちの会議を運営していくにあたって、おっしゃるように個別の案件についてわかったうえで検討していくというのがベースだと思います。それぞれ皆様お忙しいと思いますが、もし余裕があれば、ぜひご参加いただいて、代表者会議での発言の参考にもさせていただけたらとありがたいと思います。代表者会議は年度の始めと年度の終わり、そして中間にももう1回というのが基本的なところかと思いますが、もちろん何かいろいろ検討しなければいけないことが発生すれば代表者会議をできたらと思っておりますので、そのへんはまた、事務局とお話していただけたらありがたいと思いますし、もし皆様のほうでどうしても至急この会議を開催しなければというようなことがあれば、会議を開催できたらと思います。特に今、コロナにより障害者の方の生活が大きな影響を受けております。例えば視覚障害者の方が3密なのに近づくなと訴えられたりしている現状がありますが、そのこと自体が視覚障害者に対する間接的差別にあたりかねないわけです。

このようにいろいろな案件が新たに出てきているということを、もう一度整理かつ丁寧に精査していかないといけないと思っています。ただ、やはりまだそのような事象がほとんど拾い上げられていないのが現状です。しかも今後第二波・第三波がくるかもしれないということは、その時の状況を考慮したうえで会議を開くか判断する必要があると思います。ある程度タイミングを見計らって、今回コロナのことも含めて、当事者に何が起こったか、何に困っているのかいうことを、論じる場を設けることができたらと思っております。

それでは最後、案件6「その他」にうつりたいと思います。懇談ということで、この差別解消に向けてのご意見、今年度の取組み、コロナのことでもなんでも結構ですので、何かご意見ございましたら、ぜひ賜りたいと思います。団体でのご活動等も、何か共有したいことがあれば、おっしゃっていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

 

(委員)

福祉部から69日付、「外出自粛期間後の生活に関するお知らせ」で、買い物支援サービスや配食サービスのお知らせが届きました。これは大変いいと思います。でも、本当だったら、自粛期間後ではなく、期間中のほうがよかったのではないか、これがあったら相当、障害者の手助けになったのではないかと思うので、できたらもう少し早くこれをやっていただけたら嬉しいと思いました。また、差別解消云々というところも多少あるのですが、合理的配慮という面でいいますと、店舗の連絡先が電話番号・ファックスのみになっているのですが、ファックスできないけどメールであればという方もいらっしゃいます。実際、個別に聞くのは大変かもしれませんが、ここに載っている事業者さんがどういう方々を想定されたサービスなのかを聞いていただいて、もし足りないと思ったら、「こういう風にすれば」「視覚障害者の方はこうですよ」というような提案という形で啓発ができると思うのです。そういう意味で、もう一歩踏みこんで、これをぜひ市としても活用していただけたら、いただけているのかの確認と、いただけていないのであればぜひそういうことをお願いできたらと思います。

 

(会長)

ありがとうございました。緊急事態とはいえもう少し早いほうがよかったのではないかということと、こういうことを今後いかしていってほしいというご意見だったと思います。事務局のほうから何かお伝えすることはありますか。

 

(事務局)

おっしゃるとおりで、自粛期間中に本来皆様にというところを我々も考えていたのですが、当初、障害者の方だけではなく高齢者の方も、もっというなら広く一般市民の方もという形で、やはり市役所の色々な部署と協議いたしまして、一番早かったのがこのタイミングだったということをご理解いただきたいということをお願いします。ただ、次、ないほうがいいのですが、あった場合には、そこは我々もイメージをしっかりと持っているところです。一つ、業者さんにつきましては、確かに一歩踏み込んだ形でという話が広く当たり前になっていくことが、我々が一緒にめざしていく社会であるということは理解しています。ただ、協力をお願いしたい業者さんも日々状況が変わり、今月は良くても来月は難しい等、タイムラグやタイミングがありますので、まだ一歩踏み込んだ形での対応には正直なっておりません。そのため我々としましては、内容に何か不都合なことがあれば、いったん我々障害福祉課あるいは長寿安心課等がまず受けまして、状況によってはその業者さんとのお話をするという形で今のところ想定して考えております。

 

(会長)

ありがとうございます。ほかに何かございますか。

 

(委員)

せっかくオブザーバーとして事業者の方がお越しですので、ちょっとお伺いしたいのですけれども、公共交通機関の料金につきまして、障害者の割引や無料化というのが、身体とその他の障害については認められていると思うのですが、精神障害に関しては、その枠に入っておりません。できたら、私たちとしても、見た目は確かに普通ですし、心の面と思われがちなのですが、ぜひご検討いただけたらということを周りの者からも言われておりますので、この場で発言させていただきました。

 

(会長)

ありがとうございました。オブザーバーでいらっしゃいますので、最後にご発言いただこうと思います。先に皆様のほうから何かご意見ございましたらお願いできたらと思います。

 

(委員)

自立支援協議会の代表として今回初めて参加させていただきましたが、やはり豊中のいいところはもっとあると思います。先ほど皆様から啓発の話がありましたが、啓発も大事だと思いますが、年に何回か啓発のイベントをすれば差別は解消されるかというと、そんなことはないと思うのです。まず、地域で生きる、コミュニティを作る。自分も地域で育ってきましたが、障害がある子もない子も積極的に一緒に育っていけば、ちょっと歩きが遅くても、それがあたりまえになるのではないでしょうか。それで大人になっていけば、差別ってそんなに多くならないのではないでしょうか。もちろんそれだけではなくならないものもあると思いますが、大人になってから障害者差別がいけないといわれても変われないと思います。偏見もあると思うので啓発も大事ですが、まず自分も育ってきた中で、障害を持っている子も持たない子も一緒にいることが差別解消の大前提だと思っているので、そのことをもう一回共有していただければありがたいと思います。

 

(会長)

貴重なご意見ありがとうございました。これは私個人の考えですが、ここでいろいろ議論したことを具体的にどういう風に豊中市の施策として反映させていくかというところで、例えば障害者基本計画とどういう風に連携させていくか、また地域福祉計画、やはり差別の温床というのは地域ですので、地域にどう働きかけていくかという取組みをどういう風にもっていけばいいのか、あとは福祉教育とどのように連携させていけばいいのか、そういうところをこれからの会の議論の中でめざしていけたらいいと考えておりますので、またご発言いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

 

(委員)

すごく基本的な質問ですが、2つあります。昨年度の振り返りの資料を見させていただいても、これだけ立派な会を開いていながら、すごく相談件数が少ないと感じています。この「豊中市」というのは障害福祉課に行った人のみの件数ということでいいのしょうか。そして、「構成機関」はずっと0件なのですが、これが1件、2件となるにはどういう風な行動を起こせばいいのか、ということがまず質問の1点。それからもう1点、委員が先ほど、公共交通機関の精神障害者へのサポートをご希望ということだったのですが、具体的に精神障害者の方が公共交通機関でどのようなことに困られているのか、お伺いしたいと思います。

 

 

(会長)

ありがとうございます。では1つめは事務局からお願いいたします。

 

(事務局)

昨年度の相談件数につきまして、「豊中市」分が第13件、第211件で、報告件数がそんなに多くないというところと、「構成機関」分につきましては、皆様構成機関のほうから挙げていただいた事象等があれば、それを報告件数として挙げさせていただいております。豊中市の相談件数については、市民の方も市に直接相談するのはなかなかハードルが高いというところもあり、今回から障害者相談支援ネットワークの代表者にご参加いただく等、身近なところから意見をもらいたいということで、もう少し相談件数が上がってくるよういろいろと取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

(会長)

ありがとうございます。2つめは委員お願いいたします。

 

(委員)

私は現在は通ってはいないのですが、作業所という施設に通わせていただいておりました。それは軽作業、就労支援B型という施設なのですが、再就労をめざして軽作業などを行う、自分で現場まで行って、作業して帰るという作業をさせていただいておりました。そちらの工賃が、全売上から必要経費を引いて全員の労働時間で割り、その中で何時間働いたかということで時給がでるのですが、その時給が150円程度です。送迎等は一切ありませんので、雨が降った日は公共交通機関を使わないといけません。私の場合ですと、昼から2時間しか働けないため、2時間働いて300円の収入になります。例えばバスは片道で220円かかります。往復すると440円となり、行けば行くだけ赤字になります。私は生活保護も受けていますので、これだけの交通費はものすごく大きいです。ですので、それを出さないといけない、どうしてお金が増えないのだろう、やればやるだけ落ちていくのはなぜなのだろうと、みんな苦しんでいるのが現状です。

 

(委員)

交通費の問題が一番大きくて、心理的や差別等、そういった事例はないのでしょうか。

 

(委員)

ございます。絶対に電車に乗れない人間もいますし、バスも誰かが一緒に行かないと無理ということもあります。歩くこと自体も、一人で出歩くことが難しい方もいます。どうしても近所のコンビニに行きたいが一人では行けないという方は、例えば私に電話がかかってきて、私が一緒にコンビニまで行って帰るという、お互いに助け合う形で行くしかないという方もいらっしゃいます。公共交通機関であったり、趣味の範囲であったり、一見小さな問題なのですけれども、それによって自由な行動ができなくなっているということは事実です。

 

(会長)

ありがとうございました。相談件数の少なさについては差別が起こっていないと簡単に考えるのが一番いいのですが、やはり差別を受けているのがわからない、どこに相談すればいいのかわからない、いろいろなことが曖昧になってという可能性もありますので、そういうことも含めて、この会議でもいろいろ議論を深めることができたらと思っています。交通費の問題は大きな課題になってくるのではないかと思いますが、後ほどオブザーバーとしてコメントいただけたらと思います。

 

(委員)

1点だけ、私の個人的な経験なのですが、私の最寄り駅から、必ず一定時間に助けを求めるおじいちゃんがいらっしゃいます。目の見えない方なのですが、駅の構造が最近になって自動ドアに変わりまして、電車の車両の形も変わってしまったので、どこをどう歩いて行けばいいかわからない、ただひたすら助けてくださいという方がいらっしゃいます。その方の手を引いてお家までご案内し、帰り道に桃山台から北に向かって御堂筋沿いに歩くのですが、まず、黄色い点字ブロックがない、途中でなくなっている。横にガードレールもない。ですので、自分が今、歩道のどこを歩いているのか全くわからないとずっとおっしゃっています。普段そういった方に誰かがぱっといくことがなく、必然的に私が知っているので、あ、またいらっしゃるなという感じで私が行くのですが、一応そういう事案があるというのもご承知いただければと思います。

 

(会長)

ありがとうございます。では、副会長から何かございましたらお願いします。

 

(副会長)

今日は多くの意見をありがとうございました。会議の内容もメンバーも充実されてきているかと思います。一つ、私は知的障害の関係団体なのですが、相談事例というのがなかなかあがってこないです。豊中市の中で相談窓口はものすごくたくさんあり、障害者については相談支援事業所、並びに基幹相談、今回から新たに参加していただきました障害者相談支援ネットワークの代表、そういう意味では今後知的障害の人もいろんな事例があがってくるのではないか。今まで5年たって、会議の中でうちの会のメンバーから事例があがってくることはほとんどありませんでした。知的障害の人が差別とか合理的配慮の不提供とかそういうことを受けていないということはありえないと思います。そういう形の中で、やはり本人が発出できないということで闇に埋もれていると。その時にやはり養護者、保護者の方が、どんどんそういう事例を感じ取って発信していかなければ、いつまでたっても差別はなくなりません。5年たちましたが、やはり差別解消の法律が本当に皆に理解してもらえたのか、一般市民も含めて、特に知的障害者も含めて、当事者または養護者の人がこの法律を本当に理解しているのかどうか、まだ見えないところがあります。そういう意味では、差別解消法自体を啓発していかなければならないという大きな使命があると思います。そういうことを考えると、代表者会議が年2回から3回ぐらい、ケース検討会議のほうがかなり重要になってくるのではないかと考えております。そういう意味では、事例をどんどん出していただいて、本当にケース検討会議の中で対応策、またそれに伴う啓発活動というものを進めていかないといけないのではないかと考えております。これからもよろしくお願いいたします。

 

(会長)

ありがとうございました。それでは、オブザーバーとしてきてくださっている事業者様、ご助言お願いできますでしょうか。

 

(オブザーバー)

着座のままお話させていただきます。本日はこの会議に参加させていただきましてありがとうございました。オブザーバーということで初めて代表者会議にご参加させていただいたのですが、やはり今副会長様がおっしゃられたとおりなかなか当事者の方から、印象的には弊社は豊中市内を運行しておりますけれども、もっとたくさんご意見が寄せられてもおかしくないが、その割には少ないと。なんで少ないのか、それは弊社が非常に良い会社だから少ないのですよというわけではなく、なかなか当事者の方が発信できるような環境がない、当社のほうにも、いざ伝えようとしてもファックスがなかったり、メールがなかったり、どういう風に伝えたらいいかわからない、わかりづらいのかなといったところがたくさんあります。こういうような会議でできるだけそういうお声を直接聞かせていただいて、私の立場から、具体的に何かちょっとしたことでも改善できることがあれば、またご意見をお伺いして、快適に乗っていただくことができるのではないかなと思い、本日も参加させていただいております。先ほど精神障害者の割引についてのお話がありましたが、確かにいろいろな方面からそういうお声は弊社のほうにも承っている状況です。現在、身体障害者割引と療育手帳等の割引は5割引、介助人の方も5割引等ということで対応させていただいておりますが、なぜ精神障害者だけできないのかということではなく、障害者の方全般に福祉対策となると、民間の事業者だけでは負担が非常に逼迫するため、割引制度が進まないということが現状でございます。当社も少子高齢化でどんどん売上が下がっていく中、公営の交通機関であれば税金等が補填されておりますが、やはり弊社含め一般的な民間企業は、皆様にご利用いただいているのですが、売上も大事なところですので、新たに割引制度をすぐに導入できるかというところはなかなかスムーズにいかず、ご要望いただいても、前に転がっていかないのが現状かと思います。ですので、今後、国や地方自治体さんからのご支援もあれば、システムの改修等につきましては負担するという風に会社としては考えており、今後とも協議・検討させていただきたいと考えておりますので、ご意見として賜らせていただきます。申し訳ございません。今後も何かご意見がございましたら、こういった代表者会議でお話ししにくいかと思いますので、障害福祉課でもご相談いただいたら、ケース検討会議でお話ができて、また皆様と情報共有できます。弊社のほうに直接お話いただいてもいいですが、せっかくなので障害福祉課のほうにお話しいただくと必ずこちらにも上がってきますので、情報共有できることが大切なのかなと考えております。ちょっとしたことでも結構でございますので、なかなか面倒くさい、大変と思われるかもしれませんが、ぜひご意見お聞かせいただきまして、少しでも快適にご利用いただけるように努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

(会長)

ありがとうございました。会議にお越しいただけただけでも大きな一歩じゃないかなと思いますので、こういう要望があるということを覚えていただいて、引き続き協議にご参加いただけたらありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。

では最後になりますが、アドバイザーの方お二人に、お一人ずつアドバイスいただけたらと思います。

 

(委員)

このコロナの状況で皆様大変な思いをされていると思います。世界、特にアメリカでは非常にたくさんの感染者が出て医療崩壊もあって、知的障害や精神障害の方については入院させない、呼吸器を使用させないというトリアージがされたというようなこともありました。障害者権利委員会からも非難の声明はでているところですが、やはりこの非常時、東日本大震災のときもそうでしたが、平時にしっかりと共生社会ができている地域は、障害のある人の被害の割合もそんなに大きくなかったけれど、そうじゃないところについてはものすごい差がでたということがあります。なので、緊急時になってどたばたしても対応は無理ですので、また来る大変な日に備えて、しっかりと今後この協議会が機能するようにしていけたらと思います。今、障害者差別解消法の3年見直しについて政策委員会が組織され、今意見を取りまとめているところです。もう一回その委員会があって、発表されると聞いています。その中で、一つは差別の定義、概念の明確化と、二つめが事業者の広域介助の提供の義務化の検討、三つめとして地域支援協議会のあり方についても見直しが必要だということで意見がでています。ですので、この地域支援協議会がしっかり機能するように、また見直されるようにということがあります。ただ、どっちにしても実態としてこうやって機能させていくということが重要だと思いますので、ぜひ一緒にやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

(委員)

今、委員もおっしゃいましたが、コロナということで私は最近、すごく社会の風潮が気になっておりまして、一つは医療関係者の苦労、大変なことばかりが強調されておりますが、実は今この事態の中、特に障害者を支援する家族や福祉関係者も非常に大変なのです。そのことがほとんど無視されている、理解されていないということが非常に気になっているところです。二つめは障害者ご本人の問題で、例えば私もアレルギーがあってマスクをつけるのが苦手なのですが、マスクをつけるのを拒否してしまう知的、発達、精神障害の方、あるいはアレルギー疾患の方が、社会に出たときに非常に強い差別を受けているという実態がございます。マスクに異論ない健常者から白い目で見られる、嫌な声をかけられる等非常にしんどい状況が仲間にありまして、例えば精神障害の仲間などでは引きこもり、表に出られなくなってしまっている仲間も現れているというのが現状です。私も45月は、委員会も協議会も全部なかったので、60日ばかり家にずっとこもっておりました。こもっておりますと、だんだんと社会性がなくなるというか、私のような高齢者は認知が進んだりしますので、やはり社会のほうからこういう形で配慮ができますというのがないと非常にしんどい状況がうまれてきますので、そういう問題とどう戦っていくのか、一緒にご検討願えたらと思う次第です。

 

(会長)

ありがとうございました。それでは、これで本日の議題は全て終了いたしました。事務局のほうから何か連絡事項がありましたらお願いいたします。

 

(事務局)

次回の開催は1月を予定しております。よろしくお願いいたします。

 

(会長)

閉会の挨拶