【1ページ】 安全で豊かなくらしのための消費生活情報紙 とよなか くらしの情報  No.336 令和4年(2022年)9月 ☆くらしの相談室   ●「暮らしのレスキューサービス」に気をつけて!    「暮らしのレスキューサービス」とは、水漏れやトイレの修理、鍵の交換、害虫 ・害獣駆除、エアコン修理など、専門的な知識や技術がないと対処が難しい、日々 の生活の中で起きる困った出来事を解決してくれるサービスのことです。  最近、全国の消費生活センター等に寄せられる相談の中で、この「暮らしのレス キューサービス」に関するものが増加しています。 ●事例  居住するマンションでコバエが発生した。ネットで見積もり無料の業者を検索し 電話をかけたが、やってきた業者に「見積もりは1万5千円」と言われた。そのまま 作業してもらったが、20万円請求されカードで払ってしまった。 ●アドバイス ・日ごろから信頼できる業者を探すなど情報収集をしておきましょう。家主や管理 会社に提携している業者がいるのか聞いてみるのも一つの方法です。 ・インターネットや広告にあるサービス内容や金額をよく確認しましょう。いくつ かの業者の広告を見比べて検討しましょう。 ・修理・工事を急がされても、サービス内容や金額が理解できない、納得できない 場合は、いったん契約を断りましょう。 ・業者とトラブルになった場合は、消費生活センターにご相談ください。 消費生活相談 06(6858)5070  受付時間 月曜日〜金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時〜午後5時 相談されるときは原則として当事者本人(市内在住・在勤者)からご連絡ください。 なお、次の用意をしていただくと、相談がスムーズに進みます。 @事前に相談内容を簡潔にまとめておく A契約書・保証書・パンフレットなど、相談に関する資料 【2ページ】 ☆特集 ●消費生活相談 ※各項目の割合は端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。 1.相談件数  令和3年度(2021年度)の消費生活相談件数は2,914件で、前年度の3,177件に比 べ8.2%減少した(263件減)。相談件数の内訳は「苦情」が2,455件、「問い合わせ 等」が459件となっている。(図1) グラフ 図1 相談件数の推移 平成29 苦情 2,189件 問合せ等 404件 計2,593件 平成30 苦情 2,224件 問合せ等 503件 計2,727件 令和元 苦情 2,468件 問合せ等 379件 計2,847件  令和2  苦情 2,692件 問合せ等 485件 計3,177件  令和3  苦情 2,455件 問合せ等 459件 計2,914件 (年度) 2.相談にかかる契約者の年代  相談にかかる契約者の年代を見ると、70歳以上が最も多く(734件)、次に50歳 代(410件)、40歳代・60歳代(ともに379件)の順となっている。年代別の傾向は 前年度と同様で、引き続き70歳以上の相談件数が多く、全相談件数(以下「全体」) の25.2%を占めている。(図2) グラフ 図2 契約当事者の年代 20歳未満   58件  2.0% 20歳代   256件 8.8% 30歳代   236件   8.1%  40歳代   379件  13.0%  50歳代   410件  14.1%  60歳代   379件  13.0%  70歳代   734件   25.2% 無回答   462件   15.9% 3.商品・役務(サービス)別の相談  商品・役務(サービス)別の内容について見ると、表1のとおり、商品関連の相談 で商品を特定することができないものに関する相談や、身に覚えのない商品・宅急 便などの相談が含まれる「商品一般」に関する相談が208件で最も多く、次いで「 化粧品」に関する相談が187件で2番目に多くなっている。この「化粧品」について は、昨年度と比較して約1.5倍、令和元年度(2019年度)と比較すると約2倍の相談 件数となっている。  また、平成30年度(2018年度)・令和元年(2019年度)と比較して「紳士・婦人 洋服」に関する相談は、5割以上(49件)相談件数が増加している。これは、長引く コロナ禍においてインターネット通販を利用して衣料品などを購入したところ、サ イズが合わなかった・色が想定していたものと違ったことにより、事業者に返品・ 交換をお願いしたが応じてもらえない、といった内容の相談が増加したものである 。(表1) 【3ページ】 グラフ 表1 商品・役務(サービス)別の相談件数の推移 平成29年度 1位  商品一般         ※1 148件  2位  化粧品             46件 3位  賃貸アパート          98件 4位  役務その他サービス    ※2  44件 5位  紳士・婦人洋服         47件 6位  相談その他        ※3  77件 7位  工事・建築           67件 8位  娯楽等情報配信サービス  ※4 9位  健康食品         ※5  91件 10位  インターネット通信サービス※6 113件 平成30年度 1位  商品一般         ※1 204件  2位  化粧品             63件 3位  賃貸アパート          123件 4位  役務その他サービス    ※2  58件 5位  紳士・婦人洋服         42件 6位  相談その他        ※3 176件 7位  工事・建築           92件 8位  娯楽等情報配信サービス  ※4 9位  健康食品         ※5 100件 10位  インターネット通信サービス※6  92件 令和元年度 1位  商品一般         ※1 159件  2位  化粧品             94件 3位  賃貸アパート          102件 4位  役務その他サービス    ※2  73件 5位  紳士・婦人洋服         42件 6位  相談その他        ※3 160件 7位  工事・建築           113件 8位  娯楽等情報配信サービス  ※4 9位  健康食品         ※5 151件 10位  インターネット通信サービス※6  93件 令和2年度 1位  商品一般         ※1 200件  2位  化粧品             126件 3位  賃貸アパート          91件 4位  役務その他サービス    ※2 100件 5位  紳士・婦人洋服         75件 6位  相談その他        ※3 121件 7位  工事・建築           74件 8位  娯楽等情報配信サービス  ※4 9位  健康食品         ※5 161件 10位  インターネット通信サービス※6  69件 令和3年度 1位  商品一般         ※1 208件  2位  化粧品             187件 3位  賃貸アパート          117件 4位  役務その他サービス    ※2  92件 5位  紳士・婦人洋服         91件 6位  相談その他        ※3  86件 7位  工事・建築           86件 8位  娯楽等情報配信サービス  ※4 83件 9位  健康食品         ※5  77件 10位  インターネット通信サービス※6  73件 ※1 注文した覚えのないものが配送され中身がわからない等、商品関連の相談で商 品を特定できないもの ※2 金融・保険や運輸・通信、教育、教養・娯楽、保健・福祉サービスに該当しな    い役務(サービス)に関する相談(ウィルス除去サービスを含む) ※3 消費者問題以外の相談で、家庭管理・健康管理・相隣関係・習慣・しきたり・    婚姻・相続に該当しない相談 ※4 趣味や娯楽を目的とした情報の配信サービスに関する相談(令和3年度から新    設された分類、令和2年度までは「デジタルコンテンツ」に分類されていたも    の) ※5 酵素食品やダイエットサプリメント等の健康食品に関する相談 ※6 携帯電話やスマートフォン等のモバイルデータ通信サービス以外のインターネ    ット通信に関連したサービスに関する相談 4.販売購入形態別の相談状況  販売購入形態別の相談件数では、インターネット通販や架空請求トラブルを含む 「通信販売」に関する相談(1,161件)が最も多く、次に通常の商取引である「店舖 購入」に関する相談(643件)で、これらで全体の6割を超えている。次いで「訪問 販売」(238件)、「電話勧誘販売」(93件)の順となっている。  前年度と比べて、「店舗購入」「訪問購入」「ネガティブ・オプション」の相談 が増加している。(図3)  グラフ 図3 販売購入形態別の相談件数 通信販売         1,161件 39.8% 店舗購入          643件 22.9% 訪問販売         238件  8.2%     電話勧誘販売        93件 3.2% 訪問購入       ※1  31件 1.1% その他無店舗販売       7件  0.2% マルチ・マルチまがい    26件 0.9% ネガティブ・オプション※2   37件 1.3% ※1「訪問購入」:業者等が消費者の自宅等において物品を購入する商法 ※2「ネガティブ・オプション(送り付け商法)」:注文していない商品を送り付   け、無理に買わせる商法 5.高齢者の相談状況  65歳以上の相談件数は920件で前年度に比べ23件減少している。また、相談件数 全体に対する割合は、前年度同様約3割となっている。(表2)  販売購入形態別の相談件数は、「通信販売」(294件)、「店舗購入」(161件) 、「訪問販売」(99件)、「電話勧誘販売」(48件)の順に多く、全体の相談傾向 と比べ、「訪問販売」や「電話勧誘販売」の割合が高くなっている。(図4) グラフ 図4 65歳以上の販売購入形態別の相談件数 通信販売         294件 32.0% 店舗購入          161件 17.5% 訪問販売          99件 10.8%     電話勧誘販売        48件 5.2% 訪問購入       ※1  17件 1.8% その他無店舗販売       1件  0.1% マルチ・マルチまがい    5件 0.5% ネガティブ・オプション※2   16件 1.7% グラフ 表2 65歳以上の高齢者の相談件数の推移 平成29年度  相談件数(件)             685 構成比                26.4 年齢無回答者を除く構成比(%)      37.6 平成30年度  相談件数(件)             807 構成比               29.6 年齢無回答者を除く構成比(%)     42.6 令和元年度 相談件数(件)              777 構成比                27.3 年齢無回答者を除く構成比(%)     40.4 令和2年度 相談件数(件)              943 構成比                29.7 年齢無回答を除く構成比(%)      39.2 令和3年度 相談件数(件)             920 構成比                 31.6 年齢無回答を除く構成比(%)      37.5 【4ページ】 ☆お知らせ ●令和3年(2021年)豊中市の特殊詐欺の被害額は約1.33億円!  豊中市における特殊詐欺被害は、令和元年(2019年)に過去最悪の被害となりま した。令和2年(2020年)の被害件数は減少したものの、令和3年(2021年)に再び 被害件数・被害額ともに増加しました。令和4年(2022年)についても特殊詐欺被 害発生状況は、令和3年(2021年)を大きく上回るペースで推移しています。 ●不安を感じたらすぐにご相談ください! ・豊中市立生活情報センターくらしかん  消費生活相談専用電話          06-6858-5070 ・豊 中 警 察 署             06-6849-1234    ・豊 中 南 警 察 署 06-6334-1234 啓発チラシ作成しました! チラシ表 ●令和3年豊中市の特殊サギの被害額は約1.33億円  令和2年に比べて約1.2倍に増加!被害件数は約1.4倍 グラフ 豊中市内の特殊詐欺の被害件数と被害額の推移 令和元年 被害件数              141 被害額(単位:億円)        1.9 令和2年 被害件数               64 被害額               1.14 令和3年(暫定値) 被害件数               90 被害額               1.33 ●大阪府下で3番目に多い被害件数!! 豊中市における特殊詐欺被害は、令和元年に過去最悪の被害となりました。 令和2年の被害件数は減少したものの、令和3年に再び被害件数・被害額ともに増加 しました。令和4年についても特殊詐欺被害発生状況は、令和3年を大きく上回るペ ースで推移しています。 不安を感じたらすぐご相談ください 豊中市立生活情報センターくらしかん消費生活相談専用電話:06-6858-5070 月曜日〜金曜日、9時から17時(年末・年始及び土曜日・日曜・祝日は除く) 豊中警察署:06-6849-1234 豊中南警察署:06-6334-1234 チラシ裏 ●市内で特殊詐欺の被害が多い手口は 1位 還付金詐欺 豊中市役所の職員を名乗り「医療費をお返ししますので今すぐ手続きしてください」 などと電話でATMを操作させ犯人の口座に現金を振り込ませる手口です。 ・ポイント 医療費や税金・保険料などの還付手続きは、ATMではできません。 2位キャッシュカード詐欺盗 「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにします」などと銀 行や金融庁の職員、警察官を装いカードを奪い取る手口です。 ・ポイント 銀行員や警察官、市役所の職員がキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞く 事は絶対にありません。銀行に直接確認しましょう。 ●市役所や警察、銀行が 電話で医療費の払い戻しがあると案内すること ATMの操作をお願いすること キャッシュカードや預金通帳を預かること などは絶対にありません! もしかして不安になったらすぐ電話! 豊中市立生活情報センターくらしかん消費生活相談専用電話:06-6858-5070 月曜日〜金曜日、9時から17時(年末・年始及び土曜日・日曜・祝日は除く) 豊中警察署:06-6849-1234 豊中南警察署:06-6334-1234 特殊詐欺被害防止セミナーを開催しています!  くらし支援課では、固定電話に設置する「簡易型自動録音機」を無料配布してい ます。  配布をご希望の方は、特殊詐欺被害防止セミナー(30分程度)にご参加ください。 セミナーの詳細は豊中市のホームページや「広報とよなか」でご確認ください。  生活情報センターくらしかんは平成9年(1997年)5月29日に開館し、今年で25周 年を迎えました。  くらしかんでは、市民の皆様の安全で、豊かなくらしを支えるために、消費生活 相談をはじめとするさまざまな相談業務(消費生活・労働・多重債務者生活・くら し再建・就労支援)、くらしに関する情報提供や各種講座を実施しています。                  豊中市立生活情報センターくらしかん 〒560-0022 豊中市北桜塚2丁目2番1号 (毎月最終日曜日及び年末年始は休館します) 電話 06(6858)5073 FAX  06(6858)5095