【1ページ】 安全で豊かなくらしのための消費生活情報紙 とよなか くらしの情報  No.342  令和6年(2024年)10月 ☆くらしの相談室  平成28年(2016年)4月1日より電力、平成29年(2017年)4月1日からは ガスの小売全面自由化も始まりました。しかし、様々な業者が様々なプランを提示 し、消費者が意図しない契約や契約の切り替えに関するトラブル相談が消費生活セ ンター等に寄せられるようになりました。  相談件数は減少傾向にありますが、電気・ガス料金の高騰もあり、今後もトラブ ルが発生すると思われます。また、大手電力・ガス会社を騙った「未払い料金があ る」という不審な電話・メールも確認されていますのでご注意ください。 ●事例@  ガス業者を名乗る人が突然家に来て、「弊社と電気・ガスセットで契約すると、 現在契約している電気会社の電気代の半額になる」とドア越しに説明された。電気 の検針票を確認したいと言われたが、あやしいと思ったので断った。契約先を変え ると電気代が半額になることはあるのか。 ●事例A  電気料金が安くなると業者が来訪した。話を聞くと、電気料金に関することより、 4つのサービスとテレビ番組が2か月無料になると詳細に説明され、勧められるがま ま契約し、クレジットカード決済した。契約した4つのサービスを解約したい。 ●アドバイス ・検針票に書かれている個人情報(氏名(契約名義)、住所、電話番号、供給地点特  定番号等)は慎重に取扱い、業者に情報を聞かれてもすぐ教えないようにしまし  ょう。 ・大手電力・ガス会社やその関係者と名乗って勧誘するケースも見られます。勧誘し  てきた業者と新たに契約する電力・ガス業者の社名や連絡先を明確に確認しましょ  う。 ・電気・ガスの料金プラン等をよく説明してもらい、メリット、デメリットを把握し  たうえで契約をしましょう。また、契約後は検針票の料金の明細書は必ず確認しま  しょう。 ・契約を変更してもクーリング・オフ等が適用できる場合があります。 ・契約をするにあたり不明な点や不審なことがあったときは、経済産業省電力・ガス取  引等監視委員会の相談窓口(TEL:03−3501−5725 9:30〜18:1  5)(土日祝日、年末年始を除く)  または、消費生活センターにご相談ください。 消費生活相談 TEL.06(6858)5070  受付時間 月曜日〜金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時〜午後5時 相談されるときは原則として当事者本人(市内在住・在勤者)からご連絡ください。 なお、次の用意をしていただくと、相談がスムーズに進みます。 @事前に相談内容を簡潔にまとめておく A契約書・保証書・パンフレットなど、相談に関する資料 【2ページ】 ☆特集 ●消費生活相談 ※各項目の割合は端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。 1.相談件数  令和5年度(2023年度)の消費生活相談件数は2,988件で、前年度の2,946件に比べ 1.4%増加しました。(42件増)相談件数の内訳は「苦情」が2,631件、「問合わせ等 」が357件となっています。(図1) グラフ 図1 相談件数の推移 令和元 苦情 2,468件 問合せ等 379件 計2,847件  令和2  苦情 2,692件 問合せ等 485件 計3,177件  令和3  苦情 2,455件 問合せ等 459件 計2,914件 令和4  苦情 2,577件 問合せ等 369件 計2,946件 令和5  苦情 2,631件 問合せ等 357件 計2,988件 (年度) 2.相談にかかる契約者の年代  相談にかかる契約者の年代を見ると、70歳以上が最も多く(891件)、次に50歳 代(482件)、60歳代(422件)、40歳代(358件)の順となっています。年代別の 傾向は前年度と同様で、70歳以上の相談件数が多く、全相談件数(以下「全体」の 29.8%を占めています。(図2) グラフ 図2 契約当事者の年代 20歳未満  74件   2.5% 20歳代   246件   8.2% 30歳代   244件   8.2% 40歳代   358件   12.0% 50歳代   482件   16.1% 60歳代   422件 14.1% 70歳以上  891件   29.8% 無回答   271件   9.1% 3.商品・役務(サービス)別の相談  商品・役務(サービス)別の内容について見ると、表1のとおり、「商品一般」に 関する相談が275件で最も多く、昨年度と比較して約1.3倍、令和元年度(2019年度) と比較すると約1.7倍の相談件数となっています。次に「化粧品」に関する相談が183 件で2番目に多くなっています。これは、定期購入に関する相談が多くなっています。 次に「賃貸アパート」に関する相談が135件で3番目に多くなっています。(表1) 表1 商品・役務(サービス)別の相談件数の推移 1.商品一般 ※1  令和元年度 159件、令和2年度 200件、令和3年度 208件、令和4年度 206件、  令和5年度275件 2.化粧品   令和元年度 94件、令和2年度 126件、令和3年度 187件、令和4年度 248件、  令和5年度183件 3.賃貸アパート  令和元年度 102件、令和2年度 91件、令和3年度 117件、令和4年度 126件、  令和5年度135件 4.移動通信サービス ※2  令和元年度 67件、令和2年度 83件、令和3年度 71件、令和4年度 73件、  令和5年度107件 5.工事・建築  令和元年度 113件、令和2年度 74件、令和3年度 86件、令和4年度 89件、  令和5年度78件 6.健康食品 ※3  令和元年151件、令和2年度 161件、令和3年度 77件、令和4年度 73件、  令和5年度78件 7.医療  令和元年度 65件、令和2年度 60件、令和3年度 52件、令和4年度 58件、  令和5年度77件 8.他の教養・娯楽 ※4  令和元年度 18件、令和2年度 33件、令和3年度 69件、令和4年度 49件、  令和5年度71件 9.役務その他サービス ※5  令和元年度 73件、令和2年度 100件、令和3年度 92件、令和4年度 88件、  令和5年度68件 10.紳士・婦人洋服  令和元年度 42件、令和2年度 75件、令和3年度 91件、令和4年度 83件、  令和5年度67件 ※1 注文した覚えのないものが配送され中身がわからない等、商品関連の相談    で商品を特定できないもの ※2 携帯電話やスマートフォン等のモバイルデータ通信サービスに関する相談 ※3 酵素食品やダイエットサプリメント等の健康食品に関する相談 ※4 入場料(使用料)が必要なスポーツジムやマッチングアプリなどに関する相    談(オンラインゲーム含む) ※5 金融・保険や運輸・通信、教育、教養・娯楽、保健・福祉サービスに該当し    ない役務(サービス)に関する相談(ウィルス除去サービスを含む) 【3ページ】 4.販売購入形態別の相談状況  販売購入形態別の相談件数では、インターネット通販や架空請求トラブルを含む 「通信販売」に関する相談(1,100件)が最も多く、次に通常の商取引である「店舗 購入」に関する相談(643件)で、これらで全体の6割となっています。次いで「訪問 販売」(207件)、「電話勧誘販売」(93件)の順となっています。(図3) グラフ 図3 販売購入形態別の相談件数 通信販売 1,100件(36.8%)、店舗購入 643件(21.5%)、訪問販売 207件(6.9%) 、電話勧誘販売 93件(3.1%)、訪問購入 ※1 26件(0.9%)、その他無店舗販 売9件(0.3%)、マルチ・マルチまがい 13件(0.4%)、ネガティブオプション ※2 36件(1.2%)、不明・無関係 861件(28.8%) ※1「訪問購入」:業者等が消費者の自宅等において物品を購入する商法 ※2「ネガティブ・オプション(送り付け商法)」:注文していない商品を送り     付け、無理に買わせる商法 5.高齢者の相談状況  65歳以上の相談件数は1,057件で前年度に比べ61件増加しました。また、相談件数 全体に対する割合は、35.4%となっています。(表2) 表2 65歳以上の高齢者の相談件数の推移 ・相談件数  令和元年度 777件、令和2年度 943件、令和3年度 920件、令和4年度 996件  令和5年度 1,057件 ・構成比(%)  令和元年度 27.3%、令和2年度 29.7%、令和3年度 31.6%、令和4年度 33.8%  令和5年度 35.4% ・年齢無回答者を除く構成比(%)  令和元年度 40.4%、令和2年度 39.2%、令和3年度 37.5%、令和4年度 37.8%  令和5年度40.5%  販売購入形態別の相談件数は、「通信販売」(319件)、「店舗購入」(178件)、 「訪問販売」(105件)、「電話勧誘販売」(40件)の順に多く、全体の相談傾向と 比べ、「訪問販売」や「電話勧誘販売」の割合が高くなっています。(図4) グラフ 図4 65歳以上の販売購入形態別の相談件数 通信販売 319件(30.2%)、店舗購入 178件(16.8%)、訪問販売 105件(9.9%) 電話勧誘販売 40件(3.8%)、訪問購入 ※1 19件(1.8%)、その他無店舗販売 4件(0.4%)、ネガティブ・オプション ※2 15件(1.4%)、マルチ・マルチまが い 4件(0.4%)、不明・無関係 373件(35.3%) 【4ページ】 ☆お知らせ ●Sマーク(標準営業約款制度)は消費者が安心してお店を選ぶ目印です。  Sマークは、厚生労働省が、「生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法 律」に基づき、消費者の利益の擁護の観点から、消費者の店舗選択の利便を図ることを 目的として創設した制度です。 ●Sマーク(標準営業約款)で安心・安全なお店選びを!! ・Sマークは、厚生労働大臣認可の標準営業約款に従って営業している、理容・美容・  クリーニング・めん類飲食・一般飲食のお店で掲げられています。 ・Sマーク登録店はStandard(安心)、Safety(安全)、Sanitation(清潔)を消費者  のみなさまにお届けします。 ●2024くらしかん祭り  10月26日(土)10時〜15時 【ふれあいステージ】12時〜  漫才、JAZZやラテン音楽の演奏会、フラダンスショー 【あそぼう・つくろうコーナー】10時〜 ※一部有料  バルーンアート、わなげ、自然工作、手芸ほか 【販売コーナー】10時〜(売り切れ次第終了)※要実費  地産地消イベント(野菜、卵、うどん、竹炭ほか)、フェアトレード販売、喫茶(軽  食) 【その他の催し】10時〜※一部有料  ハロウィンタトゥーシール、カプセルトイ、計量重さ当てクイズ、スタンプラリー(  景品あり)ほか   お問い合わせは                豊中市立生活情報センターくらしかん (豊中市市民協働部くらし支援課) 豊中市北桜塚2丁目2番1 電話 06(6858)5073 阪急宝塚線「豊中」駅から約850m 阪急バス停「北桜塚」「豊中市役所北」下車