【1ページ】 安全で豊かなくらしのための消費生活情報紙 とよなか くらしの情報  No.327 令和元年(2019年)9月 ☆くらしの相談室 ●キャッシュレス決済の利用は慎重に! キャッシュレス決済には様々な種類がありますが、今回はその中で代表的な クレジットカード決済とスマートフォン決済利用時の注意点についてお伝え します。 1.クレジットカード決済について  クレジットカードとは、信用をもとに、後払いをすることが出来るカード です。特徴として、分割払いやボーナス払いができるほか、ATMなどから 簡単に現金を借りることのできるキャッシング機能などがありますが、無理 のない範囲で、計画的に利用しましょう。  セキュリティに関する注意点としては、インターネット決済時に「カード 番号」や「有効期限」に加え、追加情報(パスワードやセキュリティコード など)が必要になる場合があります。セキュリティコードとは、クレジット カードの表面または裏面に記載された3桁もしくは4桁の数字で、この数字を 入力することで、カードが手元にあることを証明します。不正利用の被害に 遭わないために、カードを他人に不用意に見せたり、渡したりすることは 絶対にやめましょう。 2.スマートフォン決済について  スマートフォンでの決済には、携帯電話料金と合算で支払えるキャリア 決済や、二次元バーコード決済など様々な種類があります。いずれもスマ ートフォンで買い物が出来る便利なサービスですが、クレジットカード情 報や銀行口座等の登録が必要になる場合があります。スマートフォンを紛 失したり、情報が流出してしまったりすると悪用されることも考えられま す。暗証番号や上限額を設定する、画面のロックを行うなどのセキュリティ 対策をし、取扱いには十分注意しましょう。 3.さいごに  クレジットカードおよびスマートフォン決済の規約には、「暗証番号や 本人確認情報等で認証した取引は本人が利用したこととみなす」という記載 があります。暗証番号などは使いまわしをしたり、他人に知らせたりしない ように、しっかりと管理しましょう。 消費生活相談 06(6858)5070  受付時間 月曜日〜金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時〜午後5時 相談されるときは次の準備をしていただくと、相談がスムーズに進みます。 原則として相談は当事者本人(市内在住・在勤者)から @事前に相談内容を簡潔にまとめておく A契約書・保証書・パンフレットなど、相談に関する資料の用意 【2ページ】 ☆特集 ●消費生活相談 ※構成比は四捨五入の関係上、合計が100.0にならないことがあります。 1.相談件数の推移  平成30年度(2018年度)の消費生活相談件数は2,727件で、前年度の2,593件 に比べ約5%増加しました(134件増)。(図1) グラフ 図1 相談件数の推移 平成26年度 苦情2,491件 問合せ等 435件 計2,926件 平成27年度 苦情2,537件 問合せ等 408件 計2,945件 平成28年度 苦情2,424件 問合せ等 452件 計2,876件 平成29年度 苦情2,189件 問合せ等 404件 計2,593件 平成30年度 苦情2,224件 問合せ等 503件 計2,727件 2.相談にかかる契約当事者の年代  契約当時者の年代では、70歳以上が最も多く、次いで60歳代、50歳代の 順となっています。傾向は前年度とあまり変わっていませんが、70歳以上 の件数が顕著に増加し(104件増)、全相談件数(以下「全体」)の2割を超えて います。(図2) グラフ 図2 契約当事者の年代 20歳未満  51件 1.9% 20歳代   157件 5.8% 30歳代   183件 6.7% 40歳代   280件 10.3% 50歳代   289件 10.6% 60歳代   292件 10.7% 70歳以上  644件 23.6% 無回答   831件 30.5% 3.販売購入形態別の相談状況  インターネット通販や架空請求トラブルを含む「通信販売」、通常の商取引 である「店舗購入」に関する相談の順に多く、これらで全体の5割を超え、 次いで「訪問販売」、「電話勧誘販売」の順となっています。(図3)  前年度に比べどの形態もほぼ同様の件数でしたが、不明・無関係の相談は 200件以上増えており、災害被害に伴う消費者問題以外の相談の増が影響して います。 グラフ 図3 販売購入形態別の相談件数 通信販売          803件 29.4% 店舗購入          661件 24.2% 訪問販売          279件 10.2% 電話勧誘販売        136件  5.0% 訪問購入 ※1         27件  1.0% その他無店舗販売       14件  0.5% マルチ・マルチまがい     20件  0.7% ネガティブ・オプション ※2  3件  0.1% ※1 訪問購入:業者等が消費者の自宅等において物品を購入する商法 ※2 ネガティブ・オプション(送り付け商法):注文していない商品を送り付け、 無理に買わせる商法 4.相談内容別の相談状況  内容別では「契約・解約」、「販売方法」、「品質・機能、役務品質」に 関する相談の順に多く、前年度とほぼ同様の傾向でした。(図4。複数回答) グラフ 図4 内容別の相談件数 契約・解約       1,585件 58.1% 販売方法         806件 29.6% 品質・機能、役務品質   251件  9.2% 価格・料金        190件  7.0% 表示・広告        144件  5.3% ※ 構成比は、総相談件数(2,727件)に対する比率 ※ 一つの相談に複数の内容(複数回答)があるため、内容別相談件数の合計は   総相談件数と一致しない。 ※ 件数が全体の5%以上の相談内容を抽出 【3ページ】 5.商品・役務(サービス)別の相談状況  架空請求メールなどの相談が含まれる「デジタルコンテンツ類」が最も多く、 続いて、架空請求ハガキや身に覚えのない送り付け商品などの相談が含まれる 「商品一般」に関する相談となり、いずれも架空請求の相談が多数を占めていま す。  次いで、消費者問題以外の相談が含まれる「相談その他」が多く、災害被害に 伴う様々な相談や詐欺を含む不審な電話・メールなどの相談が多く含まれていま す。(表1) グラフ 表1 商品・役務(サービス)別の相談件数の推移(件) 平成28年度 1位 デジタルコンテンツ類  ※1 532件 2位 商品一般        ※2  104件 3位 相談その他       ※3   80件 4位 賃貸アパート          104件 5位 健康食品        ※4   78件 6位 インターネット接続回線     112件 7位 修理サービス          41件 8位 電気              21件 9位 携帯電話サービス        40件 10位 役務その他サービス   ※5   62件 平成29年度 1位 デジタルコンテンツ類  ※1 319件 2位 商品一般        ※2  147件 3位 相談その他       ※3   77件 4位 賃貸アパート          98件 5位 健康食品        ※4   91件 6位 インターネット接続回線     94件 7位 修理サービス          37件 8位 電気              15件 9位 携帯電話サービス        47件 10位 役務その他サービス   ※5   44件 平成30年度 1位 デジタルコンテンツ類  ※1 251件 2位 商品一般        ※2  204件 3位 相談その他       ※3  176件 4位 賃貸アパート          123件 5位 健康食品        ※4  100件 6位 インターネット接続回線     70件 7位 修理サービス          66件 8位 電気              63件 9位 携帯電話サービス        58件 10位 役務その他サービス   ※5   57件 ※1 アダルト情報・出会い系情報サイトやオンラインゲーム、SNS等のイン    ターネットを通じて得られる情報サイトに関する相談(アダルト情報や    出会い系情報サイトで4分の1程度) ※2 不審なメール・電話や注文した覚えがなく配送され中身がわからない    ものの相談などの商品を特定できないものに関する相談(約4割がメール    やはがきによる架空請求に関する相談、約2割強が不審なメール・電話や    身に覚えのない送り付け商品などに関する相談) ※3 消費者問題以外の相談(特殊詐欺を含む不審な電話やメールなどの相談が    5割程度) ※4 酵素食品やダイエットサプリメントなどの健康食品に関する相談(酵素    食品とダイエットなどの美容系健康食品で3割程度) ※5 運輸・通信、教育、教養・娯楽、保健・福祉サービス以外のその他の    サービスに関する相談(PC・住宅のメンテナンスサービスや保険金請求    代行サービスの相談で5割程度) 6.高齢者の相談状況  65歳以上の相談件数は807件あり、前年度(685件)に比べ約2割増加し(122件 増)、前年度と同様に全体の約3割を占めています。  販売購入形態別では、「通信販売」(171件)、「訪問販売」(139件)、「店舗 購入」(135件)、「電話勧誘販売」(62件)の順に多くなっています。  商品・役務別では、「商品一般」(89件)、「相談その他」(73件)、「デジタル コンテンツ類」(48件)、次いで、光ファイバーなどの「インターネット接続回線」 (27件)、「健康食品」(26件)の順に多くなり、全体の傾向と同様に災害被害に伴 う相談が増えています。 7.特殊詐欺被害防止の取組み  平成30年度(2018年度)の庁内における還付金等詐欺相談件数は61件あり、前年 度(52件)に比べ2割弱増加し、また、大阪府警察ホームページによると、豊中市域 で実際に被害に遭った特殊詐欺被害認知件数も平成30年(1〜12月)は88件あり、 前年(68件)に比べ約3割増加しました。  特殊詐欺被害防止の取組みとして、豊中警察署などの関係機関・部局で構成する 特殊詐欺被害防止対策連絡会議(2回)で情報共有し、19関係課・29事業において連 携・協働して、啓発チラシの配布などにより被害防止に取組みました。 【4ページ】 ☆お知らせ ●消費生活セミナー 「弁護士に聞く 終活にまつわるトラブル対策」 と き=10月9日(水) 13時30分〜15時30分 ところ=豊中市立生活情報センターくらしかん 3階 イベントホール 内 容=終活をメインに、相続についての注意点や法改正などを学び、トラブル     を避けましょう。 講 師=大阪弁護士会 弁護士 栗坂 滿(くりさか みつる)さん 定 員=50人 費 用=無料 申込み=電話またはFAXで生活情報センターくらしかんへ。先着順 保 育=1歳から就学前、定員10人【10月2日(水)までに要申込み】 申込み・問合せ=豊中市立生活情報センターくらしかん         (住所)豊中市北桜塚2-2-1 (電話)06-6858-5073         (FAX)06-6858-5095 ●くらしかん祭り 10月26日(土) 10時〜15時 【ふれあいステージ】12時開演。落語や、登録グループ活動発表会、コーラス、           マジック、フラダンスほか  ミニ落語会=「落語で楽しく学ぼう悪質商法撃退術!」ほか        大阪亭都灯(とらんぷ)さん(大阪大学落語研究部所属)、        銀杏亭魚道(うぉると)さん(くらしかん職員) 【ぐるっとラリー(スタンプラリー)】 10時〜14時  ゴール先着300人に景品あり 【あそぼ・つくろコーナー】 10時〜14時30分  わなげ、おもちゃ作り、折り紙、自然素材工作、手芸ほか 【食・頒布のコーナー】 10時〜売り切れ次第終了  野菜、みかん、とよっぴー(土壌改良材)、竹炭、おでん、ぜんざいほか。  要実費 【その他の催し】  省エネ相談会、家庭用計量器具無料診断、高齢者の住み替え相談会(11時〜)ほか ●改正消費者契約法が施行されました【令和元年(2019年)6月】  消費者契約法では、事業者が消費者を誤認、困惑させるような不当な勧誘を した場合、消費者は契約を取り消すことが出来ます。  今回の改正では、「不安をあおる告知」、「恋愛感情等に乗じた人間関係の 濫用」、「加齢等による判断力の低下の不当な利用」、「霊感等による知見を 用いた告知」、「契約前に実施した行為の損失補償請求」が不当な勧誘による 取り消しの範囲に拡大されました。  また、「事業者が自分の責任を自ら決める条項」と「消費者の後見等を理由と する解除条項」が、消費者の権利を不当に害する無効な契約条項となりました。 ●65歳以上の希望者の方へ、特殊詐欺被害防止のため、警察官が個別訪問を  行います!  ご希望の方は、6月に送付しました介護保険決定通知書に同封の申込みハガキに 必要事項をご記入の上、郵送もしくは最寄りの交番へお持ちください。  詳しくは警察署へお問い合わせください。  豊中警察署:06-6849-1234  豊中南警察署:06-6334-1234 豊中市立生活情報センターくらしかん 〒560-0022 豊中市北桜塚2丁目2番1号 (毎月最終日曜日及び年末年始は休館します) 代表 06(6858)5060 FAX  06(6858)5095