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麻しん(はしか)について

ページ番号:840474959

更新日:2024年3月28日

大阪府の麻しん(はしか)流行状況 

大阪府では2024年に入り3月24日時点で7例の発生報告がありました。
大阪府外の国内においても発生が報告されています。
渡航先で麻しんに感染し日本に入国後に発症する輸入事例や、輸入事例からの感染事例が見られています。

過去の流行状況

大阪府内の麻しん患者累計報告数は2019年に149例ありましたが、2020年は1例、2021年・2022年は0例でした。
近年は海外への渡航制限のため、患者数は少ない状況でしたが、2023年は5例の報告がありました。
麻しんは感染力が非常に強く、免疫がないとほぼ100%感染するといわれています。

麻しん(はしか)とは

 麻しんウイルスによって引き起こされる、急性の全身感染症です。
 空気中を漂う麻しんウイルス粒子を吸い込むことによる「空気感染」、麻しん患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」、麻しんウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」により、人から人へ感染します。
 麻しん患者と距離が離れていても、「空気感染」により、医療機関や学校、交通機関などを同じ時間帯に同じ空間を共有していた人はその時間の長さに関わらず感染する可能性があります。国内では、過去に3分間共有しただけでも麻しんに感染したという報告もあります。
 このように麻しんは非常に感染力が強いことが特徴です。

症状について

 麻しんの典型的な症状は、発熱、全身性発しん、咳・鼻水・眼の充血などの粘膜症状(カタル症状)の3つです。

1.潜伏期:
 麻しんウイルスに感染しても、感染後約10~12日間、症状はありません。

2.カタル期: 
 咳・鼻水・くしゃみなどの上気道炎症状と結膜充血・眼脂などの結膜炎症状のカタル症状が出現し、約38℃の発熱が2~4日間続き、乳幼児では下痢・腹痛を伴うこともあります。発しんが現れる1~2日前に口の中の頬粘膜にやや隆起した約1mmの白色の斑点(コプリック斑)が出現します。コプリック斑は麻しんに特徴的な症状ですが、発しん出現後2日目を過ぎるまでに消えます。

3.発しん期: 
 発熱が一旦軽快し、再び39℃以上の高熱が出るとともに、発しんが出現します。発しんは耳の後ろ、首、おでこあたりから生じ、翌日には顔や体幹部・上腕へ、2日後には四肢末端に広がります。発しんが全身に広がるまで高熱が続き、カタル症状が一層強くなります。はじめは鮮紅色扁平の発しんが徐々に皮膚面より隆起し、融合します。このとき一部は元の皮膚が残っています。その後、暗赤色となり、徐々に退色していきます。

4.回復期: 
 発しん出現後3~4日後に解熱し、カタル症状も軽快します。発しんは黒ずんだ色素沈着となり、しばらく残ります。合併症のない場合、7~10日後には主な症状は軽快します。回復後も免疫力が低下しているため、他の感染症にかかると重症化しやすく、体力が回復するには約1か月程度を要します。

合併症ついて

 麻しん患者の30%に様々な合併症がみられ、肺炎・脳炎は麻しんによる二大死因です。
1. 肺炎:麻しん合併症の約半数を占めます。
2. 脳炎:麻しん患者1000人に1人、脳炎を発症します。
3. 中耳炎:麻しん患者の5~15%にみられます。
4. 亜急性硬化性全脳炎(SSPE):麻しんにかかってから7~10年後、麻しん患者10万人に1人発症することのある中枢神経疾患です。知能障害、運動障害が徐々に進行し、発症から平均6~9か月で死亡する進行性の予後不良な疾患です。

予防について

 空気感染するため、通常のマスクや手洗いでは予防できません。
 麻しんワクチン接種によって、麻しんに対する免疫力をあらかじめ獲得しておくことが唯一の予防方法です。
 今までに麻しんにかかったことがなく、かつ麻しんワクチンを一回も接種したことのない人は、麻しんに対する免疫力がないため、最も麻しんにかかりやすいと考えられます。
 また、麻しんワクチンを一回接種していても、接種後の年数が長くなると麻しんに対する免疫力が低下している場合があり、麻しんにかかる可能性があります。ワクチンによる免疫の持続期間は約10年と考えられています。
 30歳代以上の方は、麻しんワクチンが未接種もしくは一回接種の人が多いため、母子手帳でご確認ください。
 定期接種以外の場合は任意での接種になりますが、流行国へ渡航予定があるときなどは、抗体価の低い方は予防接種をご検討ください。

お問合せ

健康医療部 健康危機対策課
〒561-0881 豊中市中桜塚4丁目11番1号 豊中市保健所
電話:06-6152-7310
ファクス:06-6152-7328

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