心肺蘇生法におけるガイドライン2020への運用を開始
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更新日:2024年12月5日
本市では、現在ガイドライン2015に基づき救命講習を実施しているところですが、この度ガイドライン2020へ改訂され、2022年5月から運用することになりました。
改訂内容につきましては、下記のとおりになりますので、参考にしていただければと思います。
1.反応の確認
傷病者に反応がない場合だけではなく、反応の有無の判断に迷う場合にも、119番通報とAEDの要請を行う。通信指令員から反応の有無の判断についても助言や指導を受けられる。
2.口頭指導について
119番通報時において、電話のスピーカー機能などを活用すれば、通信指令員の口頭指導を受けながら胸骨圧迫を行うことができる。
3.呼吸の確認
普段どおりの呼吸があるかを確認し、判断に迷う場合には、胸骨圧迫による有害事象を恐れることなく、ただちに胸骨圧迫に移行する。
4.人工呼吸の省略
吹き込みを2回試みても胸が1回も上がらない状況が続くときは、胸骨圧迫のみの心肺蘇生に切り替える。
5.AEDパッドの呼称変更
従来の「小児用パッド(モード)」を「未就学児用パッド(モード)」、従来の「成人用パッド(モード)」を「小学生~大人用パッド(モード)」に呼称変更した。
6.オートショックAEDについて
電気ショックが必要な場合に、ショックボタンを押さなくても自動的に電気が流れる機種「オートショックAED」が2021年7月に認可された。傷病者から離れるように音声メッセージが流れ、カウントダウン又はブザーの後に自動的に電気ショックが行われるため、音声メッセージなどに従って傷病者から離れる必要がある。
7.気道異物の除去
気道異物による窒息は、早期に解除されなければ心停止に至るので、救助者による迅速な処置が望まれることから、手技が容易で害も少ない背部叩打法を最初に行う処置とする。背部叩打法で異物が除去できない場合は、次に腹部突き上げ法を行う。
8.新型コロナウイルス感染症流行期への対応
非流行期との相違点は下記のとおりです。
・傷病者に近づく前にマスクを着用する。
・反応、呼吸の確認をする際に傷病者の顔にあまり近づきすぎないようにする。
・胸骨圧迫する前にマスク、ハンカチ、タオル等で傷病者の鼻と口を覆う。
・成人の場合は技術と意思があっても人工呼吸を実施せず、乳児・小児の場合は技術と意思があれば人工呼吸を実施する。
・傷病者を救急隊に引き継いだあとは、すみやかに石鹸と流水で手と顔を十分に洗う。
※心肺蘇生法の流れについては、こちら「WEBで学ぼう応急手当」をご覧ください。
※新型コロナウイルス感染症流行期におけるAEDの使用方法については、非流行期と同様の対応になります。
※AED設置場所の検索はこちら(外部リンク)!
