本市の公園運営は、これまで急速な市街化への対応として整備に重点をおいてきましたが、一定程度の公園整備が進捗したことや、市民のライフスタイルの変化に伴いニーズが多様化したことにより、これまでの画一的な運営から個別の公園の利用特性に考慮した運営への移行が求められています。
　そこで、本市では公園をまちの環境を形成する一つの要素として、公園の存在効果や利用効果を引き出すことで、公園利用者が恩恵を受けるだけでなく、地域コミュニティの形成や周辺地域への経済効果を与える魅力ある公園づくりを目指しています。
　千里中央公園は、開設面積14.2haの総合公園で、体育館や総延長150mのローラー滑り台などの施設があり、多くの市民が利用する公園ですが、より一層のストックの活用を目指し、千里中央公園再整備基本計画を策定し、民間事業者の公園運営への参入や再整備について、方針を定めたところです。
　今回、千里中央公園再整備基本計画の実施にあたり、「千里中央公園再整備にかかる活性化事業」公募を実施し、民間事業者から飲食店舗等の収益施設の整備や当該公園の効果的な利活用の提案を受け、公民連携により持続的かつ発展的な公園運営を行っていきます。

（1）公園の運営：民間活力を導入します。
　　公園の利便性や快適性などの機能を高めるとともに、利用者のニーズにこたえながら賑わいの創出と継続をさせるために、一部の施設
　において柔軟性や機動性などの優れた民間事業者による整備・運営を進め、公民連携による公園の活性化を図ります。

（2）整備の視点：3つの視点による整備を進めます。
　　コンセプト「元気×公園」を実現するため、基本計画策定時におけるアンケート調査等の結果から、「くつろぎの視点」、
　「遊びの視点」、「活気の視点」の3つの視点による整備を進めます。

令和3年度に実施する公募の概要については、以下の資料のとおりです。

公募の結果については、以下の資料のとおりです。

事業候補者の提案内容は、以下の資料のとおりです。

事業候補者として選定された「千里中央公園パートナーズ」の代表構成員であるエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社と「千里中央公園再整備にかかる活性化事業の実施に向けた基本協定」を令和4年（2022年）1月31日に締結しました。

提案内容に基づき、「千里中央公園パートナーズ」が活性化プログラムの企画・運営、収益施設の設置・運営および公園自動車駐車場の運営・管理に取り組みます。

地域住民同士が交流を深めたり、公園に足を運ぶきっかけになるようなプログラムを展開し、地域住民がプログラムの参加者としてではなく、主催者となって活動ができるような仕組みを作りながら、地域と一体となって取り組みます。
これまでに実施した企画および現在実施している企画は以下のとおりです。
　
・1OOORE PARK LAB（センリパークラボ） みんなでつくる千里中央公園（講座編）（令和4年7月から8月）
千里中央公園の新しい取り組みとして、公園の新しい使い方を発見する講座「1OOORE PARK LAB（センリパークラボ） みんなでつくる千里中央公園（講座編）」を開催しました。

開催内容については、以下の資料のとおりです。

　
・千里中央公園アートワークショップ（令和4年10月）
公園の中の色をみつけて・つくる「千里中央公園アートワークショップ」を開催しました。

　
・ハロウィンクイズラリーIN千里中央公園（令和4年10月）
公園内に隠されたクイズに答えるイベント「ハロウィンクイズラリーIN千里中央公園」を開催しました。

　
・1OOORE PARK LAB みんなでつくる千里中央公園（企画・実践編）（令和4年10月から令和5年2月）
公園を楽しむための企画を考える「1OOORE PARK LAB みんなでつくる千里中央公園（企画・実践編）」を開催しています。

開催内容については、以下の資料のとおりです。

旧公園管理事務所を活かして、収益施設にリノベーションします。収益施設は、飲食ができるカフェ、軽食や飲み物などを販売するミニショップや新しい活動やつながりを生み出すコミュニティスペースを運営しながら、地域に開かれた施設として、公園内の様々な活動の拠点となることを目指します。
　
収益施設の概要はこちら

既存の公園自動車駐車場をリニューアルし、令和4年4月から駐車場の24時間無人による運営・管理を開始しました。