No.62「市立豊中病院の救急医療」[令和7年(2025年)9月発行]
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更新日:2025年9月29日
市立豊中病院の救急医療~ 地域のみなさまの安心・安全のために~
市立豊中病院は急性期病院(※)として、救急医療の充実に力を入れています。令和6年度には年間22,000人を超える外来患者を診療し、8,800件以上の救急車を受け入れました。
連携している地域のクリニックからの緊急診療依頼にいつでも対応できる医療体制をめざし、「頼れる地域の救急病院」としてみなさまの健康を守っています。
今回は、救急医療特集をお届けします。
(※)急性期病院:病気やケガを発症して間もない、症状が急激に変化し、容体が不安定な患者を対象とした病院。手術や全身管理などの高度な医療を提供する施設。
市立豊中病院の救急医療(一刻を争う病気に24時間365日体制で対応)
市立豊中病院は二次救急告示病院であり、「入院治療や手術を必要とする重症患者に対応する救急医療」を提供しています。
日中は救急専門医が中心となって研修医を指導しながら、救急車で運び込まれる重症患者の治療にあたっています。
令和7年度からは、豊中市消防局の救急救命士が24時間救急外来に常駐して医師や看護師とともに救命活動にあたっています。
二次救急とは?
三次救急医療 | 重症度緊急度が高く生命にかかわる患者が対象 (近隣の医療機関では、大阪大学医学部附属病院・大阪府済生会千里病院など) |
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二次救急医療<当院の役割> | 入院や手術を要する重症患者が対象 |
一次救急医療 | 入院を必要としない患者が対象(かかりつけ医、診療所・クリニックなど) |
専門医が常駐
SCU(Stroke Care Unit:脳血管疾患治療室)やCCU(Cardiac Care Unit:心疾患治療室)があり、救急外来と連携しています。
各々専門の医師が常駐し、脳梗塞・脳出血や急性心筋梗塞といった命に関わる急病に対して24時間緊急手術を行う事が可能です。
※脳卒中センター、心臓病センターの動画はこちらをご覧ください。
救急外来スタッフのコメント
迅速かつ的確な医療を(救急科医長)
全国的に救急搬送台数が増加し救急医療の需要が日々高まっている中、当院にも多くの救急車搬送があります。
迅速かつ的確な医療を実施することで、市民のみなさまに「ここを受診して良かった」と思っていただけるよう、他の医療機関や各専門診療科と連携し、スタッフ一同、地域の救急医療に精一杯努めて参ります。
苦痛の軽減に努め、緊急時の対応力の向上を(クリティカルケア認定看護師)
救急外来では、24時間365日体制で救急患者さんを受け入れています。来院されたすべての患者さんに対し、看護師がトリアージ(※)を実施し、緊急性を判断しています。
私たちは、迅速な診察の介助と苦痛の軽減に努めるとともに、定期的に救命処置のトレーニングを行い、緊急時の対応力の向上に努めています。
来院された方が安心して受診いただけるよう、万全の体制を整えて参ります。
(※)トリアージ:けがや病気の緊急度を判断し、診療や看護ケアの順番を決めること
救急外来の実績
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
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入院患者数 | 5,176人 | 3,239人 | 3,797人 | 4,160人 | 5,190人 | 6,055人 |
救急車搬入数 | 6,106人 | 3,774人 | 5,694人 | 6,685人 | 7,926人 | 8,876人 |
外来患者数 | 21,388人 | 10,586人 | 15,081人 | 19,454人 | 20,532人 | 22,303人 |
救急救命士の活躍
当院では、令和7年4月1日から消防局の救急救命士が常駐しています。
救急隊からの救急搬送依頼や処置の迅速化、受入れ後のスムーズな転院搬送を行います。
救急救命士、医師、看護師の連携強化で、救急医療の充実を図っていきます。
ご利用のお願い( 困った時、「いざ」というとき)
豊中市内の救急車利用件数は年々増加しています。
救急車は、本当に必要なひとのために、適正に使用しましょう。
また、ご自身のかかりつけ医、病名やお薬の処方内容がわかるように普段から準備しておくと受診が円滑にすすみます。
適切な救急医療体制の維持にはみなさまのご協力が必要です。
※救急外来案内の詳細は、こちらをご覧ください。
『救急連携搬送』についてのお知らせ
当院は、手術など専門的な治療を必要とする重症患者を受け入れる役割を担っています。
救急外来で入院が必要と判断された場合でも、全身状態が安定し、当院と提携する病院での治療が適切と判断される方(誤嚥性肺炎・圧迫骨折など)は、救急外来から直接転院、もしくは当院に入院後数日以内の転院(『救急連携搬送』)をお願いしています。
(入院から3日以内であれば当院の搬送車で搬送いたします。)
- 提携病院では治療だけでなく、手厚いリハビリが受けられ、患者さんのADL(日常生活動作)の改善や在宅復帰をめざす支援が、早期から受けられるメリットがあります。
- 転院後に状態が悪化したり偶発的に他の疾患が見つかるなど、転院先病院で対応できない病状となった場合は、当院で再度治療いたしますので、ご安心ください。
『救急連携搬送』へのご理解とご協力をいただきますようお願いします。
お知らせ
令和7年4月1日をもって、「内科(総合内科)」から「内科(老年・総合内科)」に改称しました
高齢者の病気は、症状がわかりにくく、いくつもの問題が重なっていることが多いのが特徴です。
受診後も続く体調不良や日頃の健康課題に対し、老年・総合内科では「こころ」「からだ」「くらし」のすべてに寄り添いながら継続的に支援します。
YouTube動画、豊中市公式noteのご案内
- 「入院や手術のご利用案内」の動画を掲載しました。
- 「豊中市に市立豊中病院があること」(豊中市公式note)について記事を掲載しました。ぜひ、ご覧ください。
