協議会代表ごあいさつ
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更新日:2024年5月9日
ごあいさつ
豊能医療圏がん医療ネットワーク協議会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
豊能医療圏がん医療ネットワーク協議会は、平成24年に策定された第2期がん対策推進基本計画が目標として掲げる「がん患者を含む国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会」を二次医療圏単位で推進していくために、平成24年12月11日に立ち上げられ、「がん死亡者数の減少とシームレスながん医療構築のために豊能二次医療圏での地域包括支援システムを創る」ことを目標に活動を始めました。
豊能医療圏にはがん診療拠点病院として2つの国指定拠点病院と6つの府指定拠点病院があります。当協議会は大阪府がん診療連携協議会、大阪府、拠点病院、医師会、ホスピス(緩和ケア病棟)、在宅診療所、訪問看護ステーション、豊中市保健所、各市町がそれぞれの役割を分担して、地域のがん患者さんの包括支援システム構築のためにお互いに連携を深めていくことを目指します。そして各施設や団体の特徴を考慮して活動の役割分担を決めるとともに、がん登録部会、がん情報提供部会、緩和ケア部会、がん相談支援部会、がん地域連携部会、がん看護部会及びがん研究部会を設置して課題に専門的に対応していく体制のもとで活動を行っています。各部会は年2回の定期の部会開催をはじめ、必要に応じて適宜部会の開催などを行っています。また、当協議会の全関係者が一堂に会する総会を年に2回開催し、会の方針決定の他に部会の目標・課題の設定や活動成果の報告などを行っています。
当協議会発足から目標にあげながら、十分な成果を出せなかった課題も多くあり、また、令和6年度から令和11年度を計画期間とする第4期大阪府がん対策推進計画が策定され、新たに取り組むべき課題も出てきています。今後も活発な部会活動を通して、これらの課題の解決を図っていきたいと考えています。
ごあいさつ
大阪大学医学部附属病院の島津でございます。本院オンコロジーセンター長を2024年4月から拝命いたしましたので、ご挨拶させていただきます。
豊能医療圏は4市2町からなり人口は100万人を超える一方で、高齢化率は 2010 年の 21.3%から 2040 年には 36.0%に上昇すると推計されています。高齢者に多き疾患としてがんがあります。がんが昭和56(1981)年に日本人の死因の第1位となって以降もがんによる死亡者数は増え続け、令和3(2021)年には年間約38万人が亡くなり、2人に1人は生涯のうち1度はがんに罹患し、3人に1人はがんで亡くなる時代となっています。
豊能医療圏がん医療ネットワーク協議会は、圏内のがん診療に関する連携体制を強化し、がん診療の水準の向上を目的として活動しています。大阪大学医学部附属病院は、圏内における国指定のがん診療拠点病院のひとつとして患者様には適切な標準治療を届けると同時に、安心して治療を受けていただけるように努力して参ります。また、このような医療を適切に行なっていくための人材育成を、医師だけでなく薬剤師、放射線診療技師、検査技師に対して行う役割も大阪大学医学部附属病院、およびオンコロジーセンターの重要な役割であると考えております。