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豆知識【呼吸器内科】:吸入薬について

ページ番号:596677038

更新日:2020年3月3日

 昨今、薬剤を目的の臓器にどのようにして到達させるかというドラッグデリバリーシステムが重要視されています。
 薬と言えば一般に思いつくものは内服薬、注射薬だと思われますが、それ以外にも吸入薬、貼付薬、塗り薬などの違った投与法があります。呼吸器疾患の場合、肺実質や気道に異常(病変)があるので気道や肺実質に薬を到達させる必要があります。

 現在呼吸器疾患には色々な吸入薬が使用されており、特に気管支喘息では吸入療法が治療の中心となっています。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)にも数種類の吸入薬が用いられていますし、インフルエンザ治療薬にも吸入薬があります。
 しかしながら内科から処方する薬の大半は内服薬であるためか、まだまだ吸入薬には抵抗感が強いように思われます。吸入薬は直接気道に薬が行くため、副作用を軽減できる可能性がある、直接患部に行くので高い効果が期待できる、などのメリットが予想されています。ところが、内服薬ほどきっちり使用されていないのが現状です。

 以前より小児の喘息患者さんにはネブライザー吸入が使われていました。但し、粒子径が大きく細い気管支には到達できないため、成人の治療には使われないのが一般的でした。最近の技術の進歩により、粒子の小さい霧状のもの、粉を吸入するものなどが現れ、病変の主体である細い気管支まで薬が到達できるようになりました。この技術の進歩により吸入治療の効果が劇的に改善しています。

 但し吸入治療は正しく使用しないと効果が期待できません。当院では数年前から調剤薬局と連携し、吸入指導を行っています。この効果があってか、この数年当院における気管支喘息の入院患者数は減少傾向にあります。
 今後、一般の開業医の先生や他の病院の先生方にもこのネットワークに参加していただければ、より大きな効果が期待できると考えています。

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