豆知識【小児科】:「かかりつけ医」「熱性けいれん」について
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更新日:2024年12月25日
小児科のかかりつけ医を持ちましょう
子どもは、小学校に入学するころまでの乳幼児期には頻繁に風邪をひいたり熱を出したりするものです。その場合の多くは特に治療する必要のないウイルス性の感染症ですが、まれには直ちに入院して治療する必要のある重症感染症などである場合もあります。病気の初期から一人の小児科医に経時的にみてもらっていると、子どもの状態の変化に早く気づいてもらえるので重症感染症を早期に診断できます。また、かかりつけ医できちんと予防接種を受けておくことで重症感染症にかかるリスクを減らすことができます。
お父さん、お母さんは赤ちゃんが生まれたら早めに自宅近くでかかりつけの小児科医を探しておきましょう。
熱性けいれんについて
熱性けいれんとは、生後6ヶ月ごろから5歳ぐらいまでの間に起きる発熱(多くはかぜなどのウイルス感染)に伴うけいれんで、脳炎・髄膜炎やてんかんなどによらないものをいいます。20人に1人ぐらいの子どもで起きる比較的多い病気です。けいれんが5分以内に止まっておりその20~30分後に子どもの反応が普段どおりであれば、死にいたったり後遺症を残すことはありませんので、夜間であれば翌日にかかりつけの小児科の先生にみてもらってください。
ただし、下記の1から3のいずれかにあてはまる場合には、頻回にけいれんをおこしたり髄膜炎や脳炎などの重大な病気が隠れている可能性があり、入院で経過観察や治療を要する場合がありますので注意が必要です。これまでに何度も熱性けいれんをおこしたことのある子どもに対しては、発熱時にけいれんを予防するお薬がありますのでかかりつけの先生にご相談ください。
注意を要する熱性けいれんとは・・・
- 24時間以内にけいれんが2回以上ある。
- 左右非対称のけいれんである。
- けいれんが15分以上続く。