病理診断科
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更新日:2025年4月16日
特色
病理診断科は患者さんを直接診察したり治療することのない診療科です。患者さんの体の一部から採取された臓器の一部を顕微鏡で観察したり、タンパク質の発現を調べることで病気の診断(病理診断)をしています。内視鏡検査や手術で採取された臓器の一部を調べてその病気が腫瘍であるのか、腫瘍であれば良性の腫瘍であるのか悪性の腫瘍であるのか、また腫瘍でなければどのような病気であるのかを判断します。様々な癌の手術中に、リンパ節への癌の転移があるのか、癌がどの程度広がっているのかといったことを迅速検査で判断し、外科医が手術の方針を決定するための情報を提供しています(術中迅速診断)。
病理診断は病理医と細胞検査士により行われますが、当院では病理専門医7名(常勤2名、非常勤5名)、細胞検査士5名で診断業務を行っています。また診断・治療には直接は関係しませんが、治療の甲斐なく亡くなられた患者さんの解剖を行い、生前の診断が正しかったのか、またどういった経過で亡くなられたのかを検証することも病理医の仕事のひとつです(病理解剖)。
日本では病理医の数は非常に少なく、病理専門医は全国でも2,000名に満たない状態です。当院では複数の病理医が診断業務を行っており恵まれた環境にあります。その利点を活かし、複数の病理医によって互いにチェックをすることでできる限り正しい診断に至るようなシステムを採っています。また定期的に近隣の病理医が集まって難しい症例や珍しい症例を検討する会を設け、病理医の診断精度の管理と診断能力の向上を図っています(北摂病理検討会)。またそういった検討会を経ても診断に難渋する場合には、日本病理学会を介して特定の臓器や疾患の専門家にコンサルテーションを行っています。
医師紹介
足立 史朗
部長
学会認定
- 日本病理学会病理専門医・指導医・評議員
- 厚生労働省臨床研修指導医
田村 裕美
医長
学会認定
- 日本病理学会病理専門医・指導医・評議員
- 日本病理学会分子病理専門医
- 日本臨床細胞学会細胞診専門医・指導医
- 厚生労働省臨床研修指導医
- 日本医師会 日本医師会認定産業医
