循環器内科
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更新日:2020年9月7日
循環器内科 後期研修医募集
心臓病センター長ご挨拶
心臓病センター長(循環器内科 主任部長) 中川 理
市立豊中病院は北大阪、北摂地区の基幹総合病院として歴史のある病院です。救急疾患を含めた多彩な症例を経験することができ、バランスの取れた研修ができることが最大の特長です。
当院は新制度開始時から初期臨床研修病院として人気の高い病院で卒後臨床研修評価機構の認定病院でもあります。毎年各地から優秀な人材が集まり研鑽されています。循環器内科としても循環器専門医研修施設に認定されており、2019年4月から運用開始が予定されている循環器の新専門医制度に対しても対応しており、安心して研修を行える病院です。
内科全体としては本年度から始まった新しい内科専門医制度に対応し、一刻もはやく内科医として独り立ちできるよう指導医や先輩医師が一丸となって取り組んでいます。当院は大阪大学や近隣の総合病院らと連携して3年間の後期研修を行っていますが、内科専門医資格をできるだけ最速で取得するとともに、並行して行われる専門科研修(サブスペシャリティ連動研修)にも力を入れており専門医としての技術の習得を重視しています。
では、私たち循環器内科の面白さはどこにあるのでしょう?
1. 救命救急や集中治療、カテーテル手術の醍醐味
胸痛で運び込まれた急性心筋梗塞患者が突然心室細動で急変、命を救えるのはあなただけ。
カテーテルによる緊急手術や集中治療で患者を死から引き戻すことができるのもあなただけ。
循環器専門医には医師として最高のやりがいが待っています。当院では心臓カテーテル治療の専門医および認定医が懇切丁寧に指導します。
2. 診断学の面白さ、総合内科としての奥深さ
患者さんの話を聞く、診察する、検査を依頼して推理小説のように病気の原因を見つけ出す。論理的思考をもとに様々な病気を抱えた高齢者を“人として診る”能力が身につくよう経験豊富な指導医が指導していきます。
3. 生理機能検査や画像診断の豊富さとワークライフバランスの充実
心エコー、冠動脈CT、心MRIなど画像診断を専門とする循環器医も多数います。
4. 人との触れ合いを重視した楽しいお仕事、心臓リハビリテーション
看護師や理学療法士など多職種の専門家のリーダーとなって患者と一緒に幸せになることができる分野です。患者さんの笑顔があなたを元気にします。
5. 多職種のチームで地域医療に貢献するつながり重視の新世代の医療へ
これからの時代は高齢化が進み循環器内科医も地域の医師や介護職との連携が大切です。心疾患医療介護連携を訴える当院だからこそできる研修は開業後も絶対に役に立ちます。
是非私たちと北摂という緑豊かな地域で、楽しく実力のつく循環器後期研修を始めませんか。一緒に働き盛りの命を救い、高齢者に優しい“循環器総合内科医”を目指そうではありませんか。
循環器内科での後期研修の特色
循環器内科専攻の医師は基本的には当院の内科専門医プログラムに沿って3年間の後期研修を行っていただきます。原則2年目は連携する他院での研修を行います。市立豊中病院内では内科の他部門の研修も行っていただく予定ですが、症例が十分足りている場合比較的初期からサブスペシャリティ連動研修(循環器内科疾患の担当や業務を優先して行う)が可能です。
実際の研修では担当の指導医がつき、入院の受け持ちのみならず一般外来、救急対応やカテーテル検査手術業務、各種画像診断、心リハなど安全に行えるよう配慮しています。
当院循環器内科で診療することができる疾患
急性心筋梗塞 | 80人 |
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狭心症 | 343人 |
心不全 | 250人 |
拡張型心筋症 | 14人 |
心臓弁膜症 | 18人 |
肺血栓塞栓症 | 5人 |
感染性心内膜炎 | 5人 |
急性心膜炎 | 2人 |
急性大動脈解離 | 2人 |
洞不全症候群 | 14人 |
房室ブロック | 18人 |
心室細動・心室頻拍 | 4人 |
当院の検査治療実績
PCI | 228件(うち緊急症例73件) |
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CAG | 463件 |
心臓CT | 223件 |
心臓核医学検査 | 315件 |
心臓MRI | 12件 |
ペースメーカー植込み(新規・交換) | 45件 |
経食道エコー | 72件 |
心臓リハビリテーション | 1,455件 |
取得可能な資格など
- 内科専門医(新制度)
- 循環器専門医
- 心血管カテーテル治療認定医・専門医(予定)
- 心臓リハビリテーション指導士・上級指導士
専攻終了後の進路
当院は阪大(大阪大学)グループ内科専門医プログラムに属しています。大阪大学医学部循環器内科と人事交流も行っていますが、基本的に卒後6年目以降の進路は個人の自由意思で選択していただいています。阪大循環器内科を通じて大学病院での高度医療研修や基礎研究に従事したり、関連病院へ就職したりすることも可能です。研修終了後当院でスタッフとして働いている医師も多数います。女性医師のワークライフバランスにも配慮した多彩な進路を提供できます。
指導医から一言
循環器内科 部長 熊田 全裕
最近の循環器内科学の発達は目覚ましく、冠動脈疾患に対するカテーテル治療のみならず、不整脈に対するペースメーカー、植込み型心電計、アブレーション治療、あるいは弁膜症に対する新たなデバイスを用いた治療など循環器内科で行うことが可能な非薬物治療(侵襲的治療)が増え、循環器内科領域も専門分化が進んできております。当科の研修では、心臓カテーテル検査・治療、ペースメーカーの植込み、植込み型心電計、心臓CT、MRI、核医学検査、経食道エコー検査など循環器の専門的な診断・治療の研修が可能です。
一方超高齢社会では、一人の患者さんが複数の併存疾患を持っていることもあり、専門的治療だけでは解決できないこともしばしば認められます。個々の病気を診断し治療することも大切ですが、一人の患者さん総合的に診察することもますます重要になってきております。当科の研修では、総合的に患者さんを診察する力も養成されると思われます。後期研修の間に総合的な考え方や診察力を身に付けることで、今後さらなる専門的治療技術の習得や基礎・臨床研究に役立てることができると確信しております。
若手の先生から一言
循環器内科 医員 福島 直樹
平成22年卒の福島です。当院には医師5年目より在籍しております。
循環器内科といえば、「昼も夜もカテーテルや病棟業務で寝る暇もないくらい忙しい!」や「いつ緊急処置で病院に呼ばれるかわからないから休日もゆっくり休めない!」など「ブラック企業」的なイメージが強いのではないでしょうか。実際にそれが醍醐味と感じる方もいますがやはり長く続くと体力が持ちません。大学病院や中規模市中病院で勤務した経験からすると、当院は「ちょうどいい」忙しさの循環器内科ではないかと思います。つまり、バリバリ働きたい人も、家庭との両立を考える人も、各々が満足できる業務内容だと思います。もちろん当院では現時点で実施できない処置もありますが(アブレーションやロータブレーター、ICD植込みなど)、それ以外は急性冠症候群の救急対応や心不全治療、PCI、ペースメーカー植込みまですべて自分の手で行うことができるようになります。「なんでも屋」と言われればそれまでですが、次の勤務地での業務を考えたときに、一通りのことができるということは強力な武器になると思います。市立豊中病院の後期研修医として私たちと一緒に働きませんか、皆様をお待ちしています!
募集・見学に関するお問い合わせ
教育研修センター:kyouikukensyu@chp.toyonaka.osaka.jp
TEL:06-6843-0101(代表)
FAX:06-6858-3531(代表)
(メールにお名前・所属・希望診療科・希望日・連絡先電話番号をご記載下さい。)
