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糖尿病とは?

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更新日:2024年2月7日

糖尿病とは、エネルギー源であるブドウ糖を有効活用するホルモン(インスリン)が正常に作用しないため、血糖値が慢性的に高くなってしまう病気です。糖尿病を放置しておくと、様々な血管合併症を引き起こします。
血液中の糖…血糖、血糖の濃度…血糖値

糖尿病のタイプ

1型糖尿病

1型糖尿病では、主に自己免疫(本来、外敵から身を守るはずの免疫力が、自分の体を攻撃してしまう)という仕組みにより、インスリンを作る膵臓のβ細胞が壊れされてしまうと考えられています。そのためインスリン注射療法が不可欠となります。小児~青年期に発症するケースが多いですが、先天的なものではありません。

2型糖尿病

2型糖尿病では、体質(遺伝的な素因)に加えて、過食、肥満、運動不足、ストレスなどの環境要因(生活習慣)や加齢が、発病や悪化の原因といわれています。遺伝的にインスリンを出す力の弱い人が、食べ過ぎでインスリンを多く必要としたり、肥満、運動不足でインスリンの効きが悪い状態におちいったりすると、インスリン作用が不足し、血糖値が上昇してしまうのです。これらの環境要因を「生活習慣の改善」で取り除くことにより、血糖値を改善させることができます。薬物療法は、これらの生活習慣の改善を行ってもよくならない場合に適応となります。

妊娠糖尿病

妊娠中に発症または初めて発見された糖尿病に至っていない糖代謝異常。つまり糖尿病ではありませんが、正常よりは血糖値が少し高い状態をいいます。妊娠中は少しの高血糖でも、赤ちゃんやお母さんに影響がありますので、より厳しく血糖管理が必要となるため、妊娠糖尿病という概念が設けられました。妊娠糖尿病のお母さんは、将来に2型糖尿病を発病する危険性が高いため、出産後も糖尿病について注意する必要があります。

その他の糖尿病

1型、2型、妊娠糖尿病以外に、ステロイドなどの治療薬の影響、慢性膵炎、肝硬変などの特定の理由で糖尿病になる場合があります。それぞれの背景を考慮して、その原因や状態に応じて治療方針を検討します。

糖尿病の合併症

糖尿病合併症とは、糖尿病に関連しておこってくるいろいろな身体の障害のことです。
このなかで、長期間(数年以上)高血糖にさらされている間に引き起こされる慢性の合併症には、糖尿病に特有のものと、糖尿病に特有ではないけれど、糖尿病に合併しやすいものの二種類があります。
糖尿病に特有のものは、いわゆる糖尿病の3大合併症(細小血管症)といわれるもので、眼の合併症(糖尿病網膜症)、腎臓の合併症(糖尿病腎症)、神経の合併症(糖尿病神経障害)の3つをいいます。この3大合併症は、高血糖の期間が長ければ長いほど高頻度に出現してくるものであり、合併症というより、糖尿病そのものといったほうがいいかもしれません。
これに対して、糖尿病の人に合併しやすい病気として、心筋梗塞や脳梗塞に関係する動脈硬化症があります。動脈硬化症は糖尿病でなくても高血圧や脂質異常、喫煙などと強く影響しますが、糖尿病であれば動脈硬化症の発症リスクが大幅に増えます。

糖尿病治療の目的は合併症の予防

合併症を治療するよりも、合併症を予防することが最も大切です。もしも合併症が生じてしまったとしても、それ以上に悪化させないことが重要です。糖尿病治療の目標は、血糖値を正常に近づけることですが、これは合併症を予防し、すでにある合併症の悪化を防ぐことを第一の目的としています。

糖尿病と認知症

認知症は記憶能力の低下など生活の質を著しく低下させる疾患です。
近年の研究により、糖尿病の患者さんはアルツハイマー病と血管性認知症のどちらにも罹患しやすいことが知られるようになりました。高血糖だけでなく、低血糖も認知症進行のリスクになりますので、低血糖の無い範囲で血糖値を可能な限り良好に保つことが、認知症を発症することや認知症が進行するのを防ぐために重要と考えられます。

糖尿病とがん

糖尿病患者さんでは、健常人と比べて死因に占めるがんの割合がやや高いことが示されています。がんにかかるリスクは、男女ともに、健常人と比べて10~20%ほど高くなり、がんの種類としては大腸癌、肝臓癌、膵臓癌のリスクが特に上昇します。
糖尿病とはじめて診断された時や急激に血糖コントロールが悪化した時には、腹部症状の有無も参考に、がんの発症も疑って、検査をしてもらうことも大切です。
また、血糖コントロールが変わらない時でも、性別・年齢に応じて適切に、がん検診をうけることが勧められます。

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