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No.52「新型コロナウイルス感染症 いのちを守りたい」 〔令和2年(2020年)11月発行〕

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更新日:2020年11月1日

新型コロナウイルス感染症 いのちを守りたい

市立豊中病院は、第二種感染症指定医療機関として、一般病棟2病棟を感染症専用病棟(最大45床)とし、一般診療を継続しながら、新型コロナウイルス感染症の診療にあたっています。
今回は、その最前線で活躍する阿部欣也内科部長(呼吸器)兼感染対策室長と感染対策室職員の活動をご紹介します。

新型コロナウイルス感染症とはどのような感染症ですか。

阿部:新型コロナウイルスによる感染症で、感染してから1から12.5日(多くは5から6日)で発症するといわれています。発熱、咳、鼻水、下痢、全身倦怠感、味覚、嗅覚の異常など、かぜの症状と見分けがつきません。飛沫が粘膜(目・鼻・口)に付着することで感染する飛沫感染と、ウイルスが付いた物に触れた手で粘膜に触れることで感染する接触感染があります。

市立豊中病院での新型コロナウイルス感染症患者への治療や支援について

1.入院までの流れを教えてください。

阿部:新型コロナウイルス感染症の陽性が判明した場合、「大阪府入院フォローアップセンター」が、医療機関への入院や宿泊施設での療養などに振り分けます。当院は軽症・中等症の患者さまを受入れており、入院の際には症状に応じて、救急車や自家用車等でご来院いただきます。院内では一般の患者さまと接触しないよう動線を分け、スタッフ付添いのもと感染症専用病棟に入室いただきます。

2.新型コロナウイルス感染症はどのような治療をするのですか。

阿部:多くの方は軽症であり、一般の感冒と同様特別な治療は必要ありません。スマートフォン・電話による診療や病状確認を取り入れながら、肺炎を発症している患者さまを中心に効果が期待されている薬を処方し、なるべく重症化しないしょう治療を進めています。

3.入院患者さまへどのような支援を行っていますか。

阿部:入院にあたって精神的に不安に陥ることもあるため、院内の多職種で構成される心のケアチームが入院早期から個別にサポートしています。

4.退院の基準はありますか。また、退院後に気をつけておくべきことはありますか。

阿部:厚生労働省の基準に基づき、保健所と相談しながら退院を決定します。詳細は割愛しますが、現在はPCR検査による陰性を確認しなくとも発症から10日経過し、かつ症状軽快から72時間を過ぎていれば退院となります。退院後、4週間程度は健康状態に気をつけていただき、発熱など症状が再発した場合は、医療機関へ連絡後に受診してください。

新型コロナウイルス感染症を予防するためには、どのようなことをすればよいですか。

阿部:令和2年6月に報告された研究によると、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)が1メートル以上の場合、感染リスクが約82パーセント減少、フェイスマスク着用は約85パーセント減少することが示されました。以上のことから、

  • 他者と1メートル以上の距離をとる
  • マスクを着用する+手を洗う(消毒する)+顔の粘膜(目・鼻・口)に触れない

これらのことを守っていただくと感染予防の効果は非常に高いと考えます。

皆さまにお願いしたいことはありますか。

阿部:自分も感染するかもしれないという危機感をもって基本的な感染予防行動(「手洗い」「マスク着用」「社会的距離をとる」)を実施していただくとともに、日頃からの体調管理(体温測定など)をお願いします。

感染対策室の取組み

感染対策室は、新型コロナウイルス感染症をはじめ、さまざまなウイルスや細菌から患者さまを守るための活動を行っています。

院内巡視

多職種で構成された感染対策チームを設置し、感染対策を確実に実施していくため、毎週1回院内を巡視しています。

感染症発生の調査

日々実施されるすべての微生物検査等から得られる情報を集積・分析し、改善すべき部分を、担当部署と一緒に検討しています。

院内教育・啓発活動

感染対策を確実に実施してもらうため、講習会の開催や院内プロジェクト等による院内活動を行っています。

キッズ感染予防セミナー

感染予防への興味や正しい知識をもってもらうため、小学生を対象にセミナーを開催しています。

院内環境への取組み

当院では、ご来院の皆さまが安心して施設を利用いただけるよう、感染拡大を防ぐ取組みを行っています。

1.AI体温検知システムで発熱をお知らせしています。

病院入口に非接触型のAI体温検知システムを設置し、来院される方に体温の確認をお願いしています。発熱が確認された方には、専用の窓口をご案内しています。

2.ご来院の皆さまにはマスクの着用と手指消毒、周囲の方との距離を保つようお願いしています。

新型コロナウイルス感染症には、症状があらわれない場合もあるため、マスクの着用と手指消毒、待合エリアなどでは周囲の方との間隔を空けてお座りいただくようお願いしています。

3.ご入院患者さまへのお見舞い・面会の禁止にご協力をお願いしています。

療養上医師が必要と認めた方以外の面会は控えていただくようお願いしています。正面玄関付近に「面会者対応コーナー」を設置し、ご入院患者さまへのお荷物をお預かりするサービスを実施していますので、お気軽にお申し出ください。

温かいご支援ありがとうございます。

地域住民の皆さまや法人・団体の方から、マスク・防護服などの医療物資、食品や応援メッセージなど多数のご支援をいただいています。
皆さまからいただきました医療資源は、大切に使用させていただきます。

  • フェイスシールド(国際ロータリー第2660地区さま)
  • 千羽鶴・応援メッセージ(豊中市立庄内小学校 児童・PTA・教職員さま)

誌面に紹介しているのは、ご支援の一部です。その他の内容については、当院ホームページ「市立豊中病院へのご寄附について」をご覧ください。

とよなか新型コロナウイルス対策基金

令和2年9月4日から寄附受付サイト内に市立豊中病院の専用ページが開設されました。
とよなか新型コロナウイルス対策基金(URL:https://toyonaka-kifu.jp/
その他病院運営へのご寄附も受け付けております。当院ホームページ「市立豊中病院へのご寄附について」をご覧ください。

不足する感染防護服を作製

N95医療用マスクをはじめ感染防護用プラスチックガウンなどが不足しています。感染対策室職員が発案したポリガウン(ポリ袋で作製した代用品)を、市内の小中学校、学校給食センター及び図書館などの職員協力のもと、約2万着作製しました。また、障害福祉サービス事業所に医療用エプロンの代用品作製を依頼し、感染対策に必要な物品の調達に努めています。

救急外来を受診される方へ

重症で入院治療や緊急の手術・処置が必要な二次救急患者(救急車搬送患者やかかりつけ医から紹介の急病患者)の診療を行っています。急病時には、まず平日はかかりつけ医、夜間休日は休日夜間診療所や他の医療機関の受診をお願いします。

突然の病気やけがで困ったときは下記の窓口にご相談ください。

救急安心センターおおさか(24時間365日対応) 携帯電話・プッシュ回線は#7119、ダイヤル回線・IP電話は06-6582-7119
小児救急電話相談(20時から翌朝8時まで365日対応) 携帯電話・プッシュ回線は#8000、ダイヤル回線・IP電話は06-6765-3650

関連リンク

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市立豊中病院

〒560-8565 大阪府豊中市柴原町4丁目14番1号
電話番号
06-6843-0101(代表)

受付時間

午前8時30分~午前11時

休診日

土曜・日曜・祝日および年末年始
(12月29日~1月3日)

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卒後臨床研修評価機構認定病院
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