胃・食道外科
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更新日:2025年4月17日
お知らせ
日本胃癌学会認定施設Aに認定されました
日本胃癌学会は、胃癌治療を行う消化器内視鏡専門医、消化器外科専門医、がん薬物療法専門医、そしてこれらの診療を支える病理細胞診専門医が常駐し、協力して、胃がん診療にあたれる施設を全国に、スタッフの充実度と診療実績をもとに、最高レベルの認定施設Aとそれに準じる認定施設Bとして認定しています。
当院は、2023年4月に日本胃癌学会認定施設Aに認定されました。
2024年4月時点では、認定施設Aは143施設、認定施設Bは253施設、計396施設が日本胃癌学会認定施設として認定されています。
特色
胃癌は、わが国で最も頻度の高い癌腫で、その治療指針はガイドラインとしてまとめられています。当外科では、手術療法・化学療法を中心に、エビデンス(化学的根拠)に基づいた標準治療を安全かつ確実に行うことを第一の目標として診療に臨んでいます。食道癌につきましては、手術、化学療法、放射線療法を組み合わせて、根治性とQOLのバランスのとれた集学的治療を行っています。外来診療では補助化学療法、緩和医療を含めて地域の医療機関と積極的に連携を進めてまいります。そのほか、上部消化管穿孔、腸閉塞などの緊急手術にも常時対応しております。
また、研究面では、将来の胃癌治療の発展のために厚生労働省助成のJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)をはじめとしたさまざまな臨床試験にも積極的に参加しています。
当胃食道外科は、4名の専属スタッフが、胃がん、食道がん、そして、最近増加傾向にある食道と胃のつなぎ目にできる食道胃接合部がんの手術療法とがん薬物療法に高度な専門性と豊富な診療実績をもって診療しています。
患者さまお一人お一人に最も適切な治療法を提供するために、診断の段階から、内視鏡医、放射線診断医、病理医など他の診療科と連携を綿密にとっています。
治療のリスクになり得る併存疾患を有する患者さまの場合であっても、当院は総合病院ですので、あらゆる併存疾患に他の診療科と連携して迅速に対応できます。
医師のみならず、看護師、薬剤師、管理栄養士、メディカルソーシャルワーカーなどの他職種との連携を綿密にとり、あらゆる側面から診療サポートいたします。
治療の選択肢としては、ガイドライン(日本胃癌学会/編)に則した標準治療はもちろんですが、当胃食道外科は、厚生労働省助成のJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)はじめたくさんの臨床試験支援組織に参加していますので、臨床試験、先進医療、治験、がんゲノム医療など標準治療以外の治療選択肢も豊富です。
治療を開始する前には、丁寧にご病状の説明をさせていただくとともに、ご質問やご希望をうかがいながら治療の方向性を決めていきますので、安心、安全で、ご納得いただける治療を迅速に受けていただけると思います。
手術療法については、「治す(非常に進行した胃がんもあきらめない)」、「機能温存(残せる胃はできるだけ残す)」、「低侵襲(キズの小さな鏡視下手術)」を重視しています。特に、鏡視下手術に関しては、日本内視鏡外科学会の技術認定医がいますので、腹腔鏡手術はもちろん、ロボット支援手術も積極的に導入しています。詳しくは、治療方法の手術の欄をご覧ください。
がん薬物療法については、「科学的根拠を有する有効性の高い標準治療の提供」「積極的な支持療法で治療に伴う苦痛を最小化する」「標準治療以外の選択肢(臨床試験、治験、先進医療、がんゲノム医療など)にも対応できる」を重要視しています。なお、当胃食道外科には、日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法指導医・専門医がいます。詳しくは、治療方法のがん薬物療法の欄をご覧ください。
ご通院中は、ご紹介いただいた医療機関やかかりつけ医との連携診療を徹底し、緊急時には当院かかりつけ患者さまとして、24時間の救急対応をしていますので、安心して日常生活をしていただくことができます。
医師紹介
今村 博司
副院長 兼 外科部長 兼 消化器外科主任部長 兼 呼吸器外科部長 兼 がん診療部長 兼 消化器センター長 兼 臨床研究センター長
学会認定
- 大阪大学医学部臨床教授
- 日本外科学会外科専門医・指導医
- 日本消化器外科学会認定医
- 日本胃癌学会代議員
- 日本臨床腫瘍学会暫定指導医
- 日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
- 日本外科代謝栄養学会評議員
- 近畿外科学会評議員
- 米国臨床腫瘍学会(ASCO)active member会員
- ダヴィンチサージカルシステム認定資格(助手)
川瀬 朋乃
消化器外科部長 兼 外科部長 兼 がん薬物療法センター長 兼 がんゲノム医療センター副センター長
学会認定
- 日本外科学会外科専門医
- 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
- 日本麻酔科学会麻酔科標榜医
- ダヴィンチサージカルシステム認定資格(助手)
新野 直樹
消化器外科医長 兼 外科医長
学会認定
- 日本外科学会外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科・胃)
- ダヴィンチサージカルシステム認定資格(術者)
- 日本内視鏡外科学会 ロボット支援手術認定プロクター(消化器・一般外科・胃)
野間 俊樹
消化器外科医長 兼 外科医長
学会認定
- 緩和ケア研修修了
外来担当表(胃・食道外科)
診療内容
主な外来・入院疾患
腫瘍 | 胃癌、食道癌、消化管間葉系腫瘍(GIST)、神経内分泌腫瘍(NET) |
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潰瘍・炎症 | 胃潰瘍・穿孔、十二指腸潰瘍・穿孔 |
機能性・代謝内分泌疾患 | 逆流性食道炎(食道裂孔ヘルニア)、高度肥満 |
治療・術式
胃癌根治切除術 | 86例(85例がロボット支援手術を含む鏡視下手術) |
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胃癌姑息手術、バイパス手術 | 4例 |
胃瘻・腸瘻増設等 | 5例 |
食道癌切除術 | 8例(すべて鏡視下手術) |
GIST切除術 | 1例 |
審査腹腔鏡手術 | 8例 |
上部消化管穿孔緊急手術 | 4例 |
外来化学療法、入院化学療法、化学放射線療法、緩和ケア
主な疾患の紹介
特殊検査
上部消化管内視鏡検査、上部消化管透視検査、24時間pHモニター
受診される皆様へ
