地域がん診療連携拠点病院
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更新日:2023年4月14日
地域がん診療連携拠点病院とは
市立豊中病院は、厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」として指定を受けています。
「地域がん診療連携拠点病院」とは、がん診療に関する地域の拠点病院で、診療体制や医療従事者への研修、地域住民への情報提供など、国で定める要件を満たす必要があります。
国では、全国どこでも質の高いがん医療を提供することを目的に、概ね二次医療圏で一カ所の整備を進めています。
市立豊中病院のがん診療について
市立豊中病院では、我が国に多いがん-肺がん・胃がん・肝がん・大腸がん・乳がん-だけでなく、脳腫瘍、頭頸部腫瘍、甲状腺がん、子宮がん、前立腺がん、尿路がんや白血病、悪性リンパ腫など幅広い分野で専門スタッフが診療にあたっています。
診断にあたっては、MRI装置やCT装置など最新の高度医療機器を導入し、血液検査や核医学検査、超音波検査、病理組織検査などとあわせて精度の高い診断をおこなっています。
治療においては、一般的な手術のほかに内視鏡や腹腔鏡などによる低侵襲の手術や化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療及び緩和ケアを提供する体制を有しており、患者さんの病状に応じた最適な治療法を提供しています。また、がん相談支援センターの活動やがんサポートプログラムの提供を通じて患者さんの生活の質(QOL)向上にも努めています。
地域医療への貢献としては、地域のがん医療水準向上を目的に、地域の医療従事者を対象に研修会や合同カンファレンスを開催しています。また、定期的にがん医療に関する市民公開講座を開催し、市民への啓発・情報提供にも努めています。
地域がん診療連携拠点病院の主な事業内容等
がん地域連携パス
がん地域連携クリニカルパス(がん地域連携パス)とは、当院とかかりつけ医が共同でがん診療を行うための治療計画のことです。
当院は、がん地域連携パスを用いてかかりつけ医と共同でがんの診療を行います。
がん医療に関する市民公開講座
豊能2次医療圏の住民を対象に最新のがんの予防・診断・治療について講演会を開催しています。
地域医療従事者セミナー
地域の医療従事者を対象にがん医療の専門的な知識・技術を習得するためのセミナーを開催しています。
緩和ケア研修会
がん診療の初期段階から包括的ながん治療を支援する「緩和ケア」について、基本的な知識・技術を習得することを目的に、国の定める「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針」に準拠した研修会を開催しています。
がん登録
がんの罹患(病気にかかること)や転帰(最終的にどうなったか)という状況を登録・把握し、分析する仕組みであり、がんの患者数や罹患率、生存率、治療効果の把握など、がん対策の基礎となるデータを把握するために必要な仕組みです。がん対策を推進するためには、正確ながんの実態把握が必要であり、その中心的な役割を果たすのが、がん登録です。
がん相談支援事業
院内に設置する「がん相談支援センター」では、がんについての医療相談や療養上の相談に応じています。医師・薬剤師・臨床心理士・管理栄養士などの専門スタッフとも連携しながら、患者やその家族からの疑問や不安、悩みを解決できるよう支援を行っています。
臨床研究
日本のがん医療水準向上に寄与するため、がんの治療法の有効性・安全性について、大阪大学などの研究機関などとの多施設共同研究(臨床研究)に取り組んでいます。なお、当院で実施しているすべての臨床研究は、外部の有識者の意見を聞くなど、あらかじめ当院の倫理委員会で承認されたもので、被験者の人権の擁護や安全等に十分配慮して行っています。
臨床試験情報検索システム(大阪国際がんセンター)(外部サイト)
豊能医療圏がん医療ネットワーク協議会
豊能医療圏におけるがん医療水準の向上やがんに係る情報収集・提供など地域連携体制を構築することを目的として、国指定の地域がん診療連携拠点病院2施設、大阪府指定のがん診療拠点病院6施設及び圏域内の各医師会、ホスピス、在宅診療所、保健所、行政担当部局などで構成する協議会です。また、大阪府がん診療連携協議会活動に参加し、府内がん診療拠点病院との医療連携に努めています。
構成病院のホームページ
国指定
府指定
大阪府がん診療連携協議会(外部サイト)
大阪府内の都道府県がん診療連携拠点病院(大阪国際がんセンター)及び地域がん診療連携拠点病院(17施設)と大阪府がん診療拠点病院(47施設)、大阪府健康医療部健康づくり課が参加する協議会で、地域連携に必要な情報の共有と検討、医療従事者向け研修計画の作成・実施などを行っています。