緩和ケアセンター
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更新日:2025年7月11日
がん治療をささえる緩和医療
「緩和ケア」と聞くと、がんの終末期医療をイメージされていませんか。
緩和ケアとは、終末期だけでなくがん患者さまの身体的な苦痛や精神的な不安を少しでも和らげるためのサポートを行い、「がん」と診断されたその日から、並行して行われる医療です。
当院における緩和ケアチーム
当院では、厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」として認定を受け、がん治療の中核病院として様々な取り組みをしています。
その一環として平成16年度より、患者さまの希望や意向を尊重した医療やケアを提供できるように、多職種からなる緩和ケアチームを結成し、それぞれの専門性を発揮しながら緩和医療を行っています。
相談内容としては「がん性疼痛」が最も多く、続いて精神的なサポートや在宅医療への支援などとなっています。がん患者さまの、1~2割の方が早い時期から痛みを感じ、再発や病状の進行により痛みがあらわれる人は約7割になります。痛みをがまんしていると、不眠や食欲不振をまねき気力も低下します。
当院では薬物療法の他に、麻酔科と連携して各種神経ブロックや、放射線治療科と連携して緩和的放射線治療など、がんの痛みの緩和に取り組んでいます。
痛みをかかえながらの治療は大変です。痛みのない、いつもどおりの生活がおくれる状況で治療が行えることを患者さまとともにめざします。
また、在宅療養を希望する患者さまやご家族の希望に応えるため、地域医療機関と連携をはかり在宅でも充実した緩和ケアが行えるよう地域医療体制の整備を進めています。また、心不全の緩和ケアにも取り組んでいます。
豊能二次医療圏(豊中市、池田市、吹田市、箕面市、豊能町、能勢町)のがん患者さまの在宅死の割合が高く約12%(大阪府内1位)となっています。
在宅で看取るのはむずかしいことですが、地域の先生と連携することにより実現することが可能です。
医療従事者の方へ ~緩和医療における薬薬連携について~
当院では、外来で医療用麻薬を使用している患者さんに緩和ケアチームの薬剤師が服薬指導を実施しています。
この度、外来で医療用麻薬を使用している患者さんの、よりよい薬物療法に貢献すべく、医療用麻薬服薬情報提供書(トレーシングレポート)を作成いたしました。
保険薬局にて即時性は低いものの、処方医師や病院薬剤師への情報提供が望ましいと判断された内容について、FAXにて医療用麻薬服薬情報提供書(トレーシングレポート)の送信をお願いいたします。
緩和ケアチームの薬剤師が確認したのち、処方医師への情報伝達を行い、情報の共有化を図ります。
FAX:06-6858-3539(薬剤部)
※この用紙による疑義照会報告はできませんのでご注意ください。
問合せ先
薬剤部(緩和ケアチーム薬剤師)
電話:06-6843-0101(代表)
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