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桜塚古墳群

ページ番号:946381010

更新日:2023年5月10日

写真

国指定史跡
桜塚古墳群
(さくらづかこふんぐん)
所在地:豊中市岡町北・中桜塚・南桜塚
指定年月日:昭和31年(1956年)5月15日

上段左:大石塚古墳 上段右:小石塚古墳
中段左:大塚古墳  中段右:御獅子塚古墳
下段左:南天平塚古墳  下段右:大塚古墳第2主体部東槨

 桜塚古墳群は、豊中市の中央部、岡町から桜塚一帯に4世紀中頃から5世紀末にかけてつくられた、北摂でも有数の古墳群です。明治時代の絵図によると、かつて36基の古墳があったようですが、現在では阪急宝塚線の西側に大石塚(おおいしづか)古墳、小石塚(こいしづか)古墳、東側に大塚(おおつか)古墳、御獅子塚(おししづか)古墳、南天平塚(みなみてんびんづか)古墳の計5基を残すのみです。群中の各古墳からは鉄製品が多量に出土し、特に甲冑などの武器、武具類の保有量やその内容は注目されます。
 大石塚古墳と小石塚古墳は、阪急岡町駅の西側、岡町北1丁目に南北に並んで立地する前方後円墳で、4世紀中頃に築かれています。南側の大石塚古墳は3段に築成され、全長80m以上、後円部径48mを測る群中で最も大きな古墳です。墳丘の一部には葺石(ふきいし)がみられ、墳丘の平坦面には円筒埴輪と朝顔形埴輪が3本一組で配されていました。
 小石塚古墳は2段築成で、全長49m、後円部径29m、前方部幅21mを測ります。墳丘からは円筒埴輪や壺形埴輪が、また周溝の外側からは円筒埴輪棺がとり囲むように出土しています。
 大塚古墳は、中桜塚4丁目に所在する3段築成の円墳で、直径56mを測ります。その周囲には幅12mの濠が巡っています。墳頂には3棺が埋葬されており、うち西側の2棺は中心にあけられた墓壙に並べて納められていました。築造年代は4世紀末から5世紀初めと推定されます。
 御獅子塚古墳は、大塚古墳の南側、市立南桜塚小学校の東に隣接しています。全長55mを測る前方後円墳で、周濠を含めると70mになります。2段築成で、墳丘には葺石がふかれ埴輪が巡っています。後円部墳頂には埋葬施設が残存しており、長さ5.2mの棺の内外から、鏡、甲冑、刀剣、鉄鏃、農工具、玉類、馬具、革製の楯が出土しました。古墳の築造年代は5世紀前半と考えられます。
 南天平塚古墳は御獅子塚古墳の南方は、南桜塚3丁目に所在し、全長28mの帆立貝式前方後円墳だったとされますが、近年の調査でも墳丘の形を明確にすることはできませんでした。現在では、墳丘の一部を残すのみです。戦前に行われた発掘調査では2つの木棺から鏡、刀剣、鉄鏃、短甲、馬具、楯などが出土しました。また一方の木棺はほとんど腐らずに残っており、これによって割竹形木棺(わりたけがたもっかん)の構造がはじめてわかりました。この古墳の築造年代は5世紀後半と考えられます。

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

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