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信濃秋山の民家(旧山田家住宅)

ページ番号:285259219

更新日:2023年5月11日

写真1

国指定重要文化財
信濃秋山の民家(旧山田家住宅)
(しなのあきやまのみんか・きゅうやまだけじゅうたく)
所在地:日本民家集落博物館(豊中市服部緑地1-2(旧長野県下水内郡栄村上ノ原))
指定年月日:昭和39年(1964年)5月29日
 長野と新潟の県境付近に位置する秋山郷は日本でも有数の豪雪地帯です。この地域から秋田県にかけて、中門造の民家が多く分布しています。その中でも昭和36年(1961年)に移築されたこの民家は特に珍しいもので、18世紀中頃の姿をとどめています。この民家は村の一番高い場所に位置していて、恐らく持ち主は、庄屋か組頭をしていたものと思われます。家の周囲の壁は葭簀(よしず)を張りその外側を厚い茅で取巻いています。前方に突き出た中門付の入口には便所と厩(うまや)があり、運搬用の牛が飼われていました。入口を入ると、正面にナカダチと呼ぶ衝立に似た板壁があり、室内の目かくしの役割をしています。ナカダチの下部にあるカマドでは主に雪国で欠かすことのできない味噌用の大豆をゆで、食事の煮炊きはいろりで行いました。家族の者が生活する場所は地炉の切られたナカノマで、その奥には法事など特別な時にのみ使う、仏壇のある「デイ」と呼ばれる座敷があります。その横は「張台構え」という踏み込みの高くなったつくりになっていて、入り口には筵(むしろ)がかけられ板壁に囲まれた寝室があります。このように寝室のみ間仕切りがあり、他は全く建具が使用されていない点も注目されます。「ニワ(土間)」と寝室の入口には掘立柱が使用されていて、古く民家の柱は全て掘立柱であった頃の名残をとどめています。

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

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