とよなか夢基金 結果レポート2024
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更新日:2025年6月6日
みなさまからの寄付金がさまざまな社会貢献活動への助成金として活かされる「とよなか夢基金」。
この結果レポートでは、令和6年度(2024年度)に助成した16の取り組みをご紹介します。
初動支援コース
- チーム竹未来
- 科学教室 夢工房2 ライフサイエンス部会
- 認定NPO法人 つながるいのち
- ちぃきハッピークリエイターズ
- Happy とよなかん
- しんせんりみなみまち道の会
- f terrace
- HNRNP疾患患者家族会
自主事業コース
- NPO法人にこにこエプロン
- 一般社団法人ハンドメイドキャンドル協会
- 食と音のコラボラボ
- 豊中池田おやこ劇場
- NPO法人アンジュ
- あいあい~愛逢RADYONE
- えほんのおうち ゆめのき文庫
- NPO法人ウィークタイ
初動支援コース(市民公益活動を始めようとする団体が行う事業)
千里の竹の魅力発信 竹あかり制作と廃材竹チップの循環利用
実施団体:チーム竹未来
活動概要
竹を循環させて未来へつなぐという考えのもと、千里の竹のすばらしさを発信する活動を行います。間伐竹材の利活用方法の一つとして、地域の方と一緒に『竹あかり』を制作することで新しい竹の魅力を発信するとともに、制作過程で発生する竹チップを堆肥化し千里ニュータウン内で循環させる取り組みも行っていきます。
助成額
100,000円
報告・感想
竹あかりを市民の方と一緒に制作することで、竹に触れる体験、竹についての知識、SDG's・環境についての学びを共有しながら竹をチップ化できました。また、チップ化した竹を堆肥化し、植物を育て、植樹や苔玉作り、リース作りのワークショップに使用できました。今後は植物発電による竹あかりイベントの実施をめざします。
環境技術要素を取り入れたSDGs商品の開発と地域ブランディング事業
実施団体:科学教室 夢工房2 ライフサイエンス部会
活動概要
「科学のすばらしさを子どもたちの手のひらの中に届ける」ことを目的とし、環境教育要素を取り入れたプログラムや教材を開発します。その中で、地場産業の織物工場から大量に排出される廃材を活用し、障害者の手による「さをり織り」を用いた商品開発をするなど、SDGs商品の開発・販売や地域ブランディングを行います。
助成額
13,000円
報告・感想
今回は、前回の事業を踏襲し、豊中市民環境展がメインの活動でしたが、一方では出展展示のため環境とSDG'sを意識した商品の開発を行いました。活動を行う中で障がいを持った方と触れ合う機会を得て、それらの方々の希望や思いを知ることができました。会うことがなかった人々との交流が変化をもたらしていると感じ、良い方向へ向かうことを期待しています。
こども農園でのおやこ農業体験事業
実施団体:認定NPO法人 つながるいのち
活動概要
自然と触れ合う機会が少ない子どもたちに、畑で土に触れることで自然を感じてもらい、野菜や果物の生育を通して食物の有難みを感じてもらうきっかけを作ります。また、親子農業体験を通じて親子の絆を深めてもらい、地域の人同士でも交流が生まれることで、子どもを育てやすい明るい地域社会づくりに貢献します。
助成額
100,000円
報告・感想
毎月の活動にテーマを決めて、内容に一貫性を持たせて、参加者に分かりやすいイベントを行うことができました。50人を越えるたくさんの方に参加していただいた回もあり、継続性という面で成果をあげられました。今後は子どもたちが農業体験や地域社会のリーダーとしても活躍できるよう指導していきたいです。
プレママ・パパ歓迎 乳幼児親子が地域と出会うほっこりごはん会
実施団体:ちぃきハッピークリエイターズ
活動概要
未就園児の親子と妊娠中の家族が「頼れる・相談できる」場所を作ります。転入者も安心して豊中で出産し、「孤育て」にならない安心感を抱いてもらうために、リアルな情報を届け、ママ・パパたちの出会いの場所を作ります。親子でゆっくりと、あたたかいご飯を食べながら、いろんな人と出会う場を提供します。
助成額
100,000円
報告・感想
本当に毎回試行錯誤をしながらより楽しくリラックスしてすごしてもらえるようにと微調整を繰り返した期間でした。イベントでは参加者さん同士が交流され、お子さんを見あったりする姿も見られました。”親戚の家に遊びにいくような気軽でほっとできる場を作りたい”という思いから始めましたが、「ついつい長居してしまって~」と言って帰られる姿を見ると、そういう場を提供できているのかなと思えました。
ミュージカルドリマーズ ゴールド
実施団体:Happy とよなかん
活動概要
自分たちも含めて「みんながHappyになれる豊中ライフを創り出そう」という目的で、心と体の健康体操を実施します。認知症予防のセルフトークセッション、ボランティアでのダンス出演、これからの人生いつでもHappyにする活動をしています。
助成額
100,000円
報告・感想
参加者の満足度は高く、毎回の開催を心待ちにしていただいていました。体操を通じて地域の人々がつながる機会が生まれ、同世代の仲間との会話や笑顔が自然と増えるようになりました。活動をより多くの方に知っていただくために、今後は地域の福祉施設や市との連携を深め、さらに多くの高齢者の方々にご参加いただける環境づくりを進めていきたいです。
みんなで作る夢ROAD [トンカチもって 刷毛もって]
実施団体:しんせんりみなみまち道の会
活動概要
新千里南町2丁目から3丁目まで走る1.7kmの遊歩道に、校区福祉委員会より要望があった休むことができるベンチ作りを行います。大阪大学建築学科の学生さんたちのアドバイスで、高齢者を中心に木製のベンチを組み立て、地域の子どもたちがペンキで夢色を描いていく計画をしています。そんな創作活動から自然に新しいコミュニティを作り、秋頃にお披露目を兼ねて遊歩道でキャンドルロードを実施します。
助成額
100,000円
報告・感想
南丘小を中心とした新たなコミュニティつくりの第一歩の足がかりができたことが一番です。地区の役員やサークル等のスタッフとのつながりができました。ベンチ作成は今後維持活動に移りチーム竹未来との竹キャンドル作成及びキャンドルロードがつながりの基盤のひとつとなります。また、この活動で仲間となった千里ヒトハコラボとの連携で今後の街づくり、街活性化運動の展開に期待が大きくなりました。
不登校’sファミリーのためのおはなしサロン 音のおくりもの
実施団体:f terrace
活動概要
ミニ・コンサート付き「不登校の親の会」です。ここには”仲間”がいます。同じ境遇の方とお話し共感できることで気持ちが楽になり、情報を得て前向きに考えられるようになったり、前進するきっかけとなったりします。おはなし+お菓子とお茶でリラックス、プロの音楽家による生演奏で気晴らしになれば幸いです。
助成額
100,000円
報告・感想
お子さんの登校に関するお悩みは様々かつデリケートな問題のため、1人で抱えてしまい参加するにも勇気がいること、不登校と一言で括られても認めたくないことなど、関わりの中で気づくことがたくさんありました。毎回コンサート時には涙を流される方が多く、おはなしの後には皆さん笑顔になられて「来てよかった」と言ってくださるので、開催の意義を感じられました。
超希少疾患患者会の交流と疾患啓発セミナー ハイブリッド開催
実施団体:HNRNP疾患患者家族会
活動概要
希少疾患はそれぞれの患者数は少ないですが、7,000疾患にも及ぶといわれ、世界の全人口の5%を占めます。HNRNP疾患もその一つであり、遺伝子の突然変異がもたらす神経発達障害です。認知度が非常に低く、患者家族は孤立しています。対面での患者同士の交流と、医師による講演、WEBセミナーとして広く発信することで、希少疾患に関わる全ての人への啓発を目的とします。
助成額
49,000円
報告・感想
イベントを通じて、当日の参加が難しくても何らかの形で会につながった家族が15家族に増加しました(企画時は5家族、厚生労働省班の全国調査では国内の患者数は推定30人)。また、疾患の認知度向上のために一般公開し、53人という多くの方に視聴いただけました。第1部医療セミナーでは、豊中市保健所の方や他医療者、福祉関係者、市民にもご視聴いただき、超希少疾患を知ってもらえました。「多様性のある社会、豊中市」に少しでも貢献できたのではないかと考えます。当会の疾患だけでなく、他の何千とある超希少疾患の参考にもなれたらと思います。
自主事業コース(市民公益活動をおおむね1年以上行っている団体が行う事業)
「親と子の笑顔を守るお手伝い」
実施団体:NPO法人にこにこエプロン
活動概要
孤立しがちな親が気軽に立ち寄り相談できる居場所、講座、相談室や、産前産後のサポートのための訪問支援をします。活動を通じて孤立を減らし不適切な養育(虐待)を予防することを目的とし、人とのつながりの中で親子が幸せに暮らすことができるよう、満足感や自己肯定感を高めることができる環境づくりを支援していきます。また、事業発展のため、支援員の養成と虐待の背景にある実情周知のための講演会などを行います。
助成額
500,000円
報告・感想
2024年度も新しい方が多く参加され、パパの参加も増えています。子育てのことで悩んでいるママさん同士で話を聴くことで、「すごく参考になりよかった」とすっきりした明るいお顔で言われ、繋がりの大切さを感じました。前年度に引き続き紙芝居や大きな絵本の読み聞かせでは、親子が一体となって楽しむ場となっています。
NPO法人にこにこエプロンのFacebookページ(外部サイト)
世界に一つだけのキャンドル作りと冊子発行
実施団体:一般社団法人ハンドメイドキャンドル協会
活動概要
障害がある方・ひきこもりの方、生きづらさを感じている方に、キャンドル作りを通して自己肯定感を育む機会をつくります。また、キャンドルナイトなどのイベントによってたくさんの方々との一体感を感じていただき、社会につながる喜びを感じてもらいます。また、情報の共有や認知度アップをめざし、活動を紹介する冊子を発行します。
助成額
104,000円
報告・感想
生きづらさを感じる当事者の方に活動をお手伝いいただくことで、社会と繋がることや働くことの喜びを感じてもらえました。同時にモノづくりを通じて楽しさや達成感を味わい、「また働きたい」と言葉をいただきました。また冊子を配架することによって幅広い年齢層の方に参加していただけました。
一般社団法人ハンドメイドキャンドル協会のホームページ(外部サイト)
トヨビア2024~音楽とビールの祭典~
実施団体:食と音のコラボラボ
活動概要
飲食と共に、音楽などのライブパフォーマンスと参加者からのリクエストによるBGMを流す音楽フェスタです。フェスタを通じて、幅広い世代の観衆に音楽に楽しむ日常を提供し、文化・経済的に活性化させ、更に豊かで楽しい千里ニュータウンの地域発展に繋げます。おいしいお食事とお飲み物などと共にやんわり音楽を楽しみましょう。
助成額
125,000円
報告・感想
昨年に引き続き、プロではない豊中市にゆかりのある出演者を募集しました。音楽教室やフラダンス教室など、子どもから大人まで7団体による音楽と踊りのステージショーを披露していただき、たくさんの方にお楽しみいただけました。また、飲食店の出店も5団体に増え、豊中市の飲食を盛り上げる一つの柱としてのコミュニティが生まれた事が今年度一番の効果だったと思います。今後も様々な共創を試みて企画を更に充実させて、より一層広く地域の方が楽しめる場を提供し、千里中央地区が活性化する一助となればと考えています。
シアタースタート もっとかんげきして子育て
実施団体:豊中池田おやこ劇場
活動概要
乳幼児のための舞台公演(人形劇や音楽等)を開催します。プロによる質の高い舞台で子どもと保護者に同じ体験を共有してもらいます。子どものみる力・きく力・感じる力を育み、保護者は子どもの新しい表情・反応・個性に気づく機会として、クラシック以外のジャンルを中心とした上質な芸術体験イベント「シアタースタート」を開催します。
助成額
167,000円
報告・感想
コロナ禍を経て初めてのシアタースタート開催でしたが、非常に多くの反響があり満席によりあいにくお断りをする回もあったほどでした。市内の乳幼児の保護者に今回のような催しが求められていることを改めて実感しました。
上演中は初めて舞台に出会う子どもたちも、まっすぐな目でじっと舞台を見つめていたり、手や体を揺らしながらとても静かに落ち着いて鑑賞していて、保護者からも驚きの声が複数あった程です。いつもの家とも公園とも違う非日常の世界で芸術と交わっていました。
また、助成を受けとよなか夢基金のロゴをチラシにつけた事で、安心して参加していただく事ができ、新たな広報ルートの開拓にも繋がりました。助成金をきっかけに事業の再スタートを切れましたので、今後も親子が文化芸術を通じて街に出て、人と接する機会・芸術に触れる機会を醸成していきたいと思います。
ココでトモダチ作ろう 障がいのある青年たちの居場所作り
実施団体:NPO法人アンジュ
活動概要
年間3・4回、軽度の知的障害の青年と、興味関心事、仕事や友達関係で悩んでいる事を話し合い、リクリエーションをしながら交流を深めます。調理実習の活動を楽しみながら、性について、お金の使い方、人との関わり方・距離などを一緒に学びます。軽度知的障害者の余暇を充実させ、学びを深める事で事件や事故に合う事が減り、普段の生活が豊かになります。
助成額
85,000円
報告・感想
2年間包括的性教育を障がいのある青年に向けて行ってきました。男女のからだの違いやジェンダーについては、食い入るように聞いていて、自分のからだについて初めて知れた時間だったのだと感じました。それぞれの学びの時間には、グループワークを取り入れ、できる限り青年たちで話し合って行うことを重視しました。
うさみみ活動☆聴活フリマルシェ
実施団体:あいあい~愛逢RADYONE
活動概要
イベントを通して、日々の生活の中で忘れがちな心の声に耳を傾ける大切さを学び、またその気持ちの見える化をします。(うさみみ活動)心の声を聴くことでコミュニケーションの力を身につけていただき、自身の成長や孤独感の解消につなげ、地域が仲間・家族のような存在になっていけるようコミュニティづくりをします。聴活では、おしゃべりするだけではなく、気持ちの深いところまで話せるような関係や場所をつくれるよう、イベントやSNSを活用していきます。
助成額
498,000円
報告・感想
スタッフや講師の方々と共にうさみみ活動で特に大切にしている聴き活を実施することが出来ました。仲間の必要性を実感することが多々あった中で、仲間作りに励みました。いつも楽しみに参加してくれる方たちや、お力添えいただける方たちへの感謝の気持ちを忘れずに大切にしていきたいです。
あいあい~愛逢RADYONEのInstagramページ(外部サイト)
「ありがとう」と「笑顔」が広がる絵本の日 ゆめのきフェスタ
実施団体:えほんのおうち ゆめのき文庫
活動概要
ありがとうをテーマに音楽やアートともコラボし、命・平和・多様性の大切さを共有する読み聞かせ会を行います。また、絵本作家との交流や司書による図書紹介、保育教諭による子育て相談、こどもの遊び場などのコーナーを設置し、親子で楽しめるフェスタを実施します。
助成額
74,000円
報告・感想
今回事業実施にあたって2つの連携に挑戦しました。ひとつは絵本を通じた子育ての輪を広げ、施設との連携を図ったこと。もうひとつは「平和」のメッセージを伝えるにあたり兄弟都市沖縄市とのコラボが実現したことです。本事業を通して「ありがとう」と「笑顔」の輪を広げる活動の基礎を構築することができました。
えほんのおうち ゆめのき文庫のFacebookページ(外部サイト)
「ひきこもり」のための“レスパイトサービス”普及事業
実施団体:NPO法人ウィークタイ
活動概要
「ひきこもり」の回復は、家族関係が鍵となる事が知られていますが、活動を通して参加者の多くが家族との関係性に課題を抱えていることが明らかとなってきました。安心して眠れる場所の無い、ひきこもりなどの社会的孤立状態にある若者へ、不安や恐怖から離れ、安心して一夜を過ごすことのできる休養場所を提供します。また、その必要性を普及啓発し、社会に広めていきます。
助成額
216,000円
報告・感想
全32回、ひきこもり当事者のための泊まれる場づくりを実施しました。家以外で安心して夜を過ごす体験を通じて、当事者自身が住まいや泊まりのニーズに気づける機会になりました。ひきこもり支援において泊まりや住まいの支援はほとんどありません。今後も実施・継続とともに必要性を広く訴えていきます。
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