このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで

本文ここから

国指定名勝 西山氏庭園

ページ番号:473882529

更新日:2023年5月11日

写真

国指定名勝
西山氏庭園
(にしやましていえん)
所在地 :豊中市岡町南2-14-55
指定年月日:令和元年(2019年)10月16日

 大阪南堀江の商人、西山丑之助(にしやまうしのすけ)が重森三玲(しげもりみれい)に依頼して自邸に作庭した日本式庭園です。
 昭和15年(1940年)4月から6月にかけてつくられたこの庭は、もとは池庭であったところに、離れ座敷の茶室改造に合わせ作庭したもの。
 中心となる庭は、主屋、渡り廊下、洋館、離れ及び待合(まちあい)、高塀(登録文化財)に囲まれて位置し、主屋北側の主玄関付近にも石畳通路と蹲踞(つくばい)を主たる構成要素とした北庭を形成しています。中心となる主屋南側の庭は、南北二つの部分に分かれています。主屋縁側から望まれる中庭は、石垣、モクセイの生垣で南庭と画され、三玲特有のモダンな直線的意匠を主テーマとしています。一方、離れ北側に展開する南庭は、それとは対照的な枯山水形式の伝統的日本庭園で、庭園奥部に構成された大仙院風の枯滝石組から、優美な曲線を描いて下る枯流れ、激しい立体構成を見せる石組を主たる要素と成しています。
 滝石組を龍頭、枯流れを龍の胴体、白砂による盛砂を玉に抽象した庭の意匠は「青龍庭」の名にふさわしく、その名称の由来も、作庭の年が辰年であったことに因んだとされています。
 三玲が手がけた庭としては比較的初期のもので、京都大徳寺大仙院庭園の影響がうかがえる伝統的枯山水庭園として貴重な作例です。また明治45年に開かれた豊中市でもっとも初期の郊外住宅地、岡町住宅経営地の中心的位置を占める当邸宅は、主屋を除く先の4件が国登録文化財ともなっており、当庭園も合わせ、周辺の歴史的景観の保全に果たす役割は大きいと言えるでしょう。

 ※令和元年(2019年)10月16日に、国指定名勝に指定されました。

  

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで