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南部の曲家(旧藤原家住宅)

ページ番号:263928240

更新日:2023年5月11日

写真1

府指定有形文化財
南部の曲家(旧藤原家住宅)
(なんぶのまがりや・きゅうふじわらけじゅうたく)
所在地:日本民家集落博物館(豊中市服部緑地1-2(旧岩手県紫波郡矢巾町煙山))
指定年月日:昭和49年(1974年)3月29日
 東北地方の農家は、広い平野にそれぞれの位置を占めた散村を形作り、敷地背面に防風林をもつ永い独立した生活を送った姿をとどめています。昭和39年(1964年)に移築されたこの民家も、かつては一つ家(ひとつや)と呼ばれ、この家がぽつりと一軒建っていたという名残りを伝えています。旧南部藩(なんぶはん)に属するこの地方は、かつて馬の産地として栄えました。大きな厩(うまや)と母屋(おもや)をカギ型に接続させた「曲家(まがりや)」が多いのもそのことからです。母屋は座敷・板張りの広間(ジョイ)・狭い2つのネマからなっています。厩(うまや)と母屋の接続部には、台所と広いニワ(土間)があります。いろりは台所を切りこんで作られていますので、土足のまま火を囲んで家族がだんらんできるようになっています。また、ここからニワごしに厩が良くみえるので、日常生活の場からいつも馬の様子をみることができます。特に冬期は、母屋に煙出しがなく厩が入母屋(いりもや)になっているので、いろりの暖が厩を通って屋外に出るようになっています。これらの事から、馬に対する家族の細やかな心遣いがみうけられます。
 棟にはイチハツやカンゾウを植え、農村らしい風情をもっていますが、戦後は馬の飼育がすたれ、厩の入口にはお守りだけが今も残っています。

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

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