原田神社の流水文銅鐸
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更新日:2023年5月11日
府指定有形文化財(考古資料)
原田神社の流水文銅鐸
(はらだじんじゃのりゅうすいもんどうたく)
所在地:豊中市中桜塚1-2-18
指定年月日:平成9年(1999年)2月3日
この銅鐸は、天明元年(1781年)に原田神社社地の山林から出土した2口のうちの1つです。総高は32.9cm、底部長径16.2cm、短径12.4cm、鰭(ひれ)を含めた最大幅は19.1cmを測り、鐸身は4mm弱の厚みをもちます。表面に鋳出された主文様は流水文(りゅうすいもん)で、これを上端、中程、下部とに上向きに鋸歯文帯(きょしもんたい)を設けることで二分しています。鈕(ちゅう)の部分には外縁に鋸歯文を、その内側にはS字形渦巻つなぎ文を施しています。
銅鐸の形式は鈕の部分の断面形で分類されますが、本例は外縁付鈕式(がいえんつきちゅうしき)と呼ばれるもので、弥生時代中期前半という時期が考えられます。この銅鐸と同じ鋳型で鋳造されたものが香川県我拝師山(がはいしやま)で出土しており、同范銅鐸(どうはんどうたく)の例として有名ですが、さらに茨木市の東奈良遺跡においてこれらを鋳造した鋳型が発見され、鋳造場所が明らかとなり、今後の銅鐸研究の上で重要な位置を占める資料となっています。
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