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金寺山廃寺跡出土瓦

ページ番号:537593315

更新日:2023年5月11日

写真

市指定文化財
金寺山廃寺跡出土瓦
(かなでらやま・はいじあと・しゅつどがわら)
出土地:金寺山廃寺跡(豊中市本町)
指定年月日:昭和62年(1987年)9月1日
軒丸瓦(左より)素弁・細弁・単弁・複弁蓮花文
軒平瓦(左・中央)均正唐草文(右)重弧文

 金寺山廃寺は、江戸時代に塔心礎が発見され、また瓦片も多く採集され早くからその存在の知られた古代寺院です。その創建年代を知る手がかりとなるのが、出土する瓦片のうちの最古形式とみられる単弁蓮華文軒丸瓦(たんべんれんげもんのきまるがわら)と重弧文軒平瓦(じゅうこもんのきひらがわら)です。これは奈良県飛鳥の山田寺で使用されている瓦の系統をもつもので、このことから本廃寺の創建年代を飛鳥時代後期と捉えることができます。この軒丸瓦は径14cmで、周縁には重圏文を配し、内区は10葉の蓮華文で構成されています。軒平瓦は2重の弧文を陰刻したものです。また複弁蓮華文軒丸瓦(ふくべんれんげもんのきまるがわら)は、周縁は無文で、内区は8葉の複弁蓮華文を配し、直径は約15.6cmです。この軒丸瓦は大阪四天王寺出土瓦と同笵で、両者の間に何らかのつながりがあることがうかがわれる資料といえるでしょう。これに伴うと考えられる軒平瓦として均正唐草文軒平瓦(きんせいからくさもんのきひらがわら)があり、外区は連珠文(れんじゅもん)を配し、内区は中央に花形の中心飾りを置き左右均正に唐草文を配するものです。細弁蓮華文軒丸瓦(さいべんれんげもんのきまるがわら)は、直径約15.6cmを測り周縁は無文で内区には16葉の蓮華文を配します。以上は飛鳥時代後期に属するものですが、廃絶期の最も新しい瓦として素弁蓮華文軒丸瓦(そべんれんげもんのきまるがわら)があります。これは直径16.8cmで、周縁は無文、内区に12葉の蓮華文と12個の珠文(しゅもん)を配しています。

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

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