中井藍江筆 白雉図
ページ番号:721363812
更新日:2023年5月11日
市指定有形文化財
中井藍江筆 白雉図
(なかいらんこうひつ しろきじず)
所在地:大阪市西区川口2-1-5
指定年月日:平成29年(2017年)8月1日
白雉が岩に止まる姿を描いたものですが、全体的に軽快な筆使いで描かれ、平明であっさりとした藍江画の特質をみることができます。
上部の題賛に記された「中井環(かん)」とは懐徳堂(かいとくどう)を代表する碩学中井履軒(りけん)の子柚園(ゆえん)(1782年~1834年)ですが、遺作は乏しいため、不明な点が多くあります。
大阪大学懐徳堂文庫に残された柚園の自筆稿本『柚園数記』に本図の賛が収録されており、そこに付された序によると、本図は着賛の2年前の正月に衢壌村(くじょうむら)(現在の大阪市西区)で白雉が発見献上され、豊作の瑞兆とされた、という実際の出来事を踏まえて製作されたことが判明します。
本図は、当時の世相や藍江の画家としての在り方がうかがえること、また遺作の少ない中井柚園の着賛画としてもたいへん貴重な作品です。
お問合せ
教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501
豊中市中桜塚3丁目1番 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649
