市指定文化財
木造漆箔薬師如来坐像
（もくぞうしっぱくやくしにょらいざぞう）
所在地：豊中市宮山町1-10-1
指定年月日：昭和62年（1987年）9月1日

　春日町の春日神社境内上手の薬師堂に安置されている本像は、像高83.3cm、膝張66.6cmの等身坐像で、身部にだけ漆箔が置かれている身金色のものです。像容は、膝上の左手に薬壷を請け、胸のあたりで肘をまげた右手は説法印（せっぽういん）につくっています。頭部の螺髪（らほつ）は彫り出しとなり玉眼を入れています。衣紋（えもん）の彫りは鮮鋭で、穏雅なところがないのは製作時代によるものです。鎌倉時代の秀作です。