木造漆箔阿弥陀如来坐像
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更新日:2023年5月11日
市指定文化財
木造漆箔阿弥陀如来坐像
(もくぞうしっぱくあみだにょらいざぞう)
所在地:豊中市蛍池東町1-13-12
指定年月日:昭和62年(1987年)9月1日
蛍池の円満寺の本尊であるこの像は、頭部の墨書によると、もとは兵庫県宝塚市にある中山寺の阿弥陀堂の本尊でした。像高198cm、膝張159cmの桧材寄木造りの坐像で、全身に漆箔のおかれた皆金色のものです。像容は、法衣を偏袒右肩(へんたんうけん)に着して結跏趺坐(けっかふざ)し、印相(いんぞう)は弥陀(みだ)の定印(じょういん)に住しています。法衣の衣紋(えもん)は、細波の繊弱さを感じさせますが、よく観ると、後になって波と波との間に更に波を彫り加えており、原初には、翻波衣紋(ほんぱえもん)を形成していたことがわかります。したがってその製作年代は、まだ翻波衣紋の消滅しない平安時代後期の古い時期に属するものと思われます。
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