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大阪大学待兼山修学館

ページ番号:356263531

更新日:2023年5月11日

登録文化財
大阪大学待兼山修学館
(おおさかだいがくまちかねやましゅうがくかん)
所在地:豊中市待兼山町1-4
登録年月日:平成20年(2008年) 3月7日

 待兼山修学館は大阪大学豊中キャンパスの西端にあり、平成19年(2007年)8月に総合学術博物館として開館しました。
 建物は昭和6年(1931年)に大阪帝国大学医学部附属病院の石橋分院本館として竣工したもので、その後昭和42年(1967年)に大阪大学医療技術短期大学校舎、平成5年(1993年)に大阪大学医学部保健学舎として使用され、平成9年(1997年)に保健学科が吹田キャンパスに移転したのちは考古学研究室、資料室などに一時的に用いられ、今回の内部を主とする改変・改造を経て総合学術博物館として再生されるに至ったものです。
 病院及び研究所として建てられたため、片廊下式とし細かく部屋割がされていたが、博物館への改造にともなって各所で間仕切り壁を撤去し、広い空間を作り出しています。
 三階の窓前に設置されたパイプ手摺は三階が病棟であったときの名残です。
 モダニズムの潮流にのってはいるが、病院としての機能を追った素直で単純なデザインの建築と言えます。
 玄関の扉口上部の欄間や階段踊り場の窓には直線形の模様の枠に波ガラスやステンドグラスを嵌め、腰壁に用いられた黄土色のタイル、洗い場に用いられた水色タイルなどの釉薬タイルが内部にいろどりを添えていました。 これらは一部を別の個所に移してはいるがほぼ現存しています。
 待兼山修学館は昔からその景観美を歌われた待兼山の山腹に立ち、敷地の周りには古墳や火葬墓遺跡などがあります。
 こうした丘の緑と歴史を背景にして建つこの建築は潤いのあるすぐれた景観を形成しています。
 また、市街地にも近く市民にも親しまれてきました。豊中キャンパスでは戦前の建物は登録有形文化財のイ号館と当館だけであり、大阪大学の形成・発展を物語る上においても欠かせない建築で、学校建築あるいは病院建築としても歴史的価値は高いと言えます。
 建築面積は793平方メートル、延べ床面積は2,378平方メートルです。
 設計は大阪府内務部営繕課、施工は大林組です。

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

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