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松村家住宅

ページ番号:968884439

更新日:2023年5月11日

写真

登録文化財
松村家住宅
(まつむらけじゅうたく)
所在地:豊中市東豊中町2-2-40
登録年月日:平成19年(2007年)12月5日

 松村家住宅は大阪モノレール小路駅の東南方向の島熊山と称した丘陵地に位置し、敷地からは南西方向の見晴らしが良好でした。
 阪急電鉄が昭和8年(1933年)から開発した東豊中住宅に属し、建築家下村喜三郎が昭和10年(1935年)に設計し、自邸としたものです。下村は関西土地株式会社技師を経て阪神急行電鉄の嘱託となっていた関西土地時代に大美野田園都市を設計しています。
 山林を開いたなかに四軒の住宅を下村が同時に設計し、それぞれ違った色の屋根瓦を用いていたといいます。当家では薄朱色の釉薬瓦を用いており、四軒のうち現存するのは当家だけとなっています。
 居間の前はサンルームを兼ねた広縁で、応接間と居間横の和室との通路にもなっています。居間と食堂は連続した広間であるが、その境に数奇屋風の垂壁を設けているのが目を惹きます。二階は本床付の6畳間と4畳半の和室から成ります。外壁は大壁で切妻の妻面において棟・桁を支える独特の形の持送りを用いて山村住居風の雰囲気を醸し出しています。この意匠は建設当時の周囲の景観とよくマッチしていたと思われます。昭和16年(1941年)に松村家が購入しましたが、その後の増築に際しても従前の意匠を尊重した改造になっています。関西の郊外住宅の開発・設計に関わった下村喜三郎の環境と住宅に対する考え方がよく示されている住宅建築として価値が高いといえます。

※当住宅の一般公開は行なっていません。

お問合せ

教育委員会事務局 社会教育課 文化財保護係
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎6階
電話:06-6858-2581
ファクス:06-6846-9649

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