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レジオネラ症発生防止対策について

ページ番号:770162282

更新日:2023年5月25日

お知らせ

加湿器におけるレジオネラ症発生防止対策について

家庭用加湿器におけるレジオネラ症発生防止対策について追加しました。

レジオネラ症発生防止対策

 レジオネラ症発生防止のために、入浴施設やプール・冷却塔のあるビルなどでは、設備の衛生管理を十分に行う必要があります。

レジオネラ症とは

 レジオネラ症は、レジオネラ属菌という細菌によって起こる感染症で、国内では主に入浴施設等を発生源とした感染事例が多数報告されており、死亡例も発生しています。主に、レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい水滴)を、気道から吸い込むことによって感染すると言われています。

症状

レジオネラ症には、2つの病型があります。

病型 潜伏期間 主な症状 予後

レジオネラ肺炎
(肺炎型)

2から10日

高熱・悪寒・全身倦怠感・筋肉痛・頭痛・咳
進行すると呼吸困難・意識障害

急激に重症化し、死亡することもある

ポンティアック熱
(非肺炎型)

1から2日

発熱・悪寒・頭痛
インフルエンザ様症状

一般に軽症であり、数日で治癒する。
  • 高齢者や乳幼児、他の病気により身体の提供力が低下している人などは発病しやすい傾向があります。
  • 感染症法(※)では、4類感染症に指定され、診断した医師は管轄の保健所に届出をすることになっています。 ※「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」

レジオネラ属菌の特徴

  • レジオネラ属菌は本来、環境細菌であり、土壌・河川・湖沼などの自然界に広く生息していますが、一般にその細菌数は少ないと言われています。しかし、人工的な環境下では、自然環境よりも菌数が多くなることが知られており、循環式浴槽・プールの採暖槽・ビルの冷却塔・給湯器・非加熱型の加湿器などから検出されています。
  • アメーバ類などの原生動物内に寄生して生育し、特に36℃前後が最も増殖に適した温度と言われています。特に生物膜(ぬめり)の中は、栄養が豊富で、消毒剤や紫外線・熱などから保護されているため、レジオネラ属菌が増殖するのに適した環境になっています。

生物膜内のアメーバに寄生したレジオネラ属菌はアメーバ内で増殖する

循環式浴槽におけるレジオネラ属菌対策について

レジオネラ症発生防止対策3原則

生物膜を  
つけない            

浴槽や配管、循環ろ過装置の洗浄・消毒を徹底することにより、レジオネラ属菌の増殖の温床となる生物膜(ぬめり)の発生を抑制し、発生しても除去すること。

菌を   
増やさない       

浴槽水の入替え・消毒を徹底することにより、レジオネラ属菌の増殖の原因となる栄養源を除去し、菌を死滅させること。
吸い込ませ        ない        レジオネラ属菌を含むエアロゾル(細かい水滴)を利用者に吸い込ませないために、レジオネラ属菌の増殖の可能性がある浴槽循環水を、エアロゾルの発生しやすいシャワーや打たせ湯などに使用しないこと。


循環式浴槽における主なレジオネラ症発生防止対策措置

ろ過器・循環配管について

  • ろ過器は、1週間に1回以上逆洗浄等により清掃しましょう。
  • ろ過器は、1時間当たりの処理能力が、処理する浴槽容量以上のものを設けましょう。
  • ろ過器・循環配管を定期的に消毒しましょう。
  • ろ過器のろ材は、洗浄や交換・消毒の容易なものを使用しましょう。

浴槽・浴槽水について

  • 浴槽に十分な原湯または原水を供給し、常に満杯状態にしておきましょう。
  • 浴槽水は、塩素系薬剤を用いて消毒し、遊離残留塩素濃度を常に0.4mg/L以上に保ちましょう。
  • 浴槽水を消毒する場合、ろ過器の直前に塩素系薬剤を注入又は投入しましょう。
  • 連日使用している浴槽水は1週間に1回以上入れ換え、浴槽を清掃・消毒しましょう。
  • 循環水の誤飲を防止するために措置を講じましょう。

その他の設備について

集毛器

  • 集毛器は、ろ過器の前に設け、毎日清掃しましょう。

消毒設備

  • 消毒設備は、維持管理を適切に行いましょう。(消毒薬剤量の確認や補給・注入装置の点検など)

気泡発生装置・ジェット浴槽

  • 空気取入口から土ぼこりが入らないような措置を講じましょう。
  • 浴用剤を加えないようにしましょう。

打たせ湯

  • 循環している浴槽水を使用しないようにしましょう。やむを得ず使用する場合には、専用のろ過器を設け、打たせ湯の水質基準を守りましょう。
  • 浴用剤を加えないようにしましょう。

回収槽・水位計・連通管・シャワーヘッドなど

  • 定期的に清掃・消毒しましょう。

貯湯槽

  • 貯湯槽内の湯の温度は60℃以上に保ち、槽内を定期的に清掃・消毒しましょう。

水質検査と管理記録について

  • 浴槽水の遊離残留塩素濃度を毎日定期的に測定しましょう。
  • 浴槽水・打たせ湯については、1年に1回以上水質検査を行い、基準に適合しなかった場合は、その旨を保健所に報告し、指導を受けましょう。
  • 清掃・消毒などの維持管理に関する記録を作成し、水質検査の結果とともに3年間保管しましょう。

参考資料

関連リンク

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お問合せ

健康医療部 保健安全課
〒561-0881
豊中市中桜塚4丁目11番1号 豊中市保健所
電話:06-6152-7321
ファクス:06-6152-7328

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