シックハウス症候群について
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更新日:2024年7月5日
シックハウス症候群とは
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材や家具等から発生する化学物質やダニ・カビなどによる健康影響が指摘されています。このような、住まいによって引き起こされる様々な体調不良を「シックハウス症候群」と呼んでいます。それらの症状は多様で、症状発生の仕組みをはじめ未解明な部分も多く、また様々な複合要因が考えられます。
シックハウス症候群の症状
目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など
- 新築や改築を終えたばかりなどの特定の室内に入ると、症状が現れ、その場所から離れると症状がなくなるか軽くなります。
- 人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、全く影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
シックハウス症候群の予防と対策
身の回りの化学物質の使用に注意しましょう
- 住宅の新築や改築などの前には、工務店や設計者と十分な話し合いを行い、シックハウス対策についての自分の希望を伝えて材料選びを行うことが大切です。
- 家具に使用する接着剤や床に塗るワックス類には化学物質を発散するものがあります。化学物質の放散量の少ないものを選びましょう。
- 芳香剤や防虫剤、殺虫剤などは、用法用量を守って使用し、必要に応じて換気を行いましょう。
- マニキュア、防水スプレーなどからも化学物質が放散します。使用するときは、用法用量を守り、換気も十分行いましょう。整髪剤や香水などの使用にも注意しましょう。
- タバコの煙には有害な化学物質が多く含まれています。禁煙に努めましょう。
- 石油・ガスストーブ(ファンヒーター)からも一酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。使用上の注意を守り、時々換気を行いましょう。
ダニ・カビ対策を行いましょう
- 炊事や入浴後は湿度が高くなります。台所や浴室、トイレなどの水回りの換気扇を使用して湿気を室外に出しましょう。
- 押入れやクローゼットも湿気がたまりやすいので時々換気しましょう。
- ダニアレルゲン(ダニアレルギーの原因物質:ダニやダニの死骸・ふんなど)、ダニのエサになるほこりや食べかす、フケ等を取り除くため、こまめに掃除や洗濯をしましょう。
- 布団にも湿気はこもります。天日干しや布団乾燥機をかけた後、ダニアレルゲンなどを取り除くために掃除機をかけましょう。
効果的な換気を行いましょう
- 窓を向い合せに2か所以上あけ、空気の通り道をつくりましょう。
- 窓や通気口を家具などでふさがないようにしましょう。
- 24時間換気システムがあるときは常に動かしておきましょう。
- 換気扇のフィルターやファンの掃除はこまめに行いましょう。
住宅の内装リフォームによるシックハウス症候群の防止について
壁紙の張替えなどの内装リフォームによるシックハウスやにおい、化学物質に関する事故情報が寄せられていることから、消費者庁より、「住宅の内装リフォームでシックハウス症候群にならないために」が公表されました。 消費者ご自身で壁紙の張替えなどの内装リフォームを行う際は、建築材料のホルムアルデヒド発散量の等級を確認等すること、内装リフォームを行った後は、部屋の換気を十分に行うこと、シックハウス症候群と思われる症状が出た場合には、医療機関に相談すること等、シックハウス症候群の防止対策について、ご留意ください。詳しくは、以下をご覧ください。
住宅の内装リフォームによるシックハウス症候群の防止について(厚生労働省通知 平成26年11月28日付け)(PDF:66KB)
「住宅の内装リフォームでシックハウス症候群にならないために」(消費者庁報道資料 平成26年11月28日付け)(PDF:174KB)
関連リンク
建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省ホームページ)(外部サイト)
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