五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)予防接種
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更新日:2025年3月6日
五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)予防接種
五種混合ワクチンは、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)に「ヒブ(インフルエンザ菌b型)」を加えた不活化ワクチンで、令和6年(2024年)4月1日から定期接種として開始されました。
五種混合ワクチンにて接種を開始する場合、ヒブ単独ワクチン及び四種混合ワクチンを接種する必要はありません。
なお、令和6年(2024年)3月31日以前に四種混合ワクチンとヒブ単独ワクチンにて接種を開始した方は、同じワクチンで接種を完了することが原則ですが、四種混合ワクチンの販売中止により、四種混合ワクチンでの接種が難しい場合は、五種混合ワクチンに切り替えて接種をしてください。ただし、ヒブ単独ワクチンを既に4回接種済の場合は、「三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風)+ポリオ単独ワクチン」で接種をしてください。
各感染症について
ジフテリア
- ジフテリアはジフテリア菌の飛沫感染により発症する疾患です。
- 予防接種の導入により、現在では国内の患者発生数は0が続いています。
- 症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
- 発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
百日せき
- 百日せきは百日せき菌の飛沫感染によって発症する疾患です。
- 予防接種の導入により、患者数は減少してきていますが、最近は長引くせきを特徴とする思春期、成人の百日せきがみられ、乳幼児への感染源となることがあります。
- 名前のとおり激しいせきをともなう病気で、乳幼児ではせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれいんが起きるあるいは突然呼吸が止まってしまうことなどがあります。
- 肺炎や脳症などの重い合併症を起こしやすく、新生児や乳児では命を落とすこともあります。
破傷風
- 破傷風菌は、ヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。土中に菌がいるため、世界中どの土地であっても感染の可能性があります。
- 現在も国内でワクチン未接種世代(50代以上)を中心に年間100人以上の患者発生があります。
- 破傷風菌が体内で増えると、菌の出す毒素のため、筋肉の強直性けいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状があり、やがて全身の強直性けいれんを起こし、呼吸筋麻痺による呼吸困難や窒息死に至ることがあります。
ポリオ(急性灰白髄炎)
- ポリオ(急性灰白髄炎)は「小児まひ」と呼ばれ、感染したヒトの便中にあるポリオウイルスが、他のヒトの口から入り咽頭や腸管で増殖することでヒトからヒトへ感染します。
- 国内では昭和55年(1980年)を最後に野生株ポリオウイルスによるポリオ麻痺患者の発生は0となっています。
- ポリオウイルスに感染すると、ほとんどの場合は症状は出ませんが、100人中5~10人に風邪様の症状、頭痛、嘔吐がみられます。また約1000~2000人に1人に手足のまひを起こし、一部の人はその麻痺が永久に残り、麻痺症状が進行すると呼吸困難により死亡することもあります。
ヒブ(インフルエンザ菌b型)感染症
- ヒブ感染症は、インフルエンザ菌b型という細菌によって発生する感染症です。
- インフルエンザ菌b型は、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在性感染症の他、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症を起こします。
- ほとんどが5歳未満で発生し、乳幼児では特に注意が必要です。
接種対象年齢及び回数
接種 | 回数 | 接種間隔 | 接種年齢 |
---|---|---|---|
初回 | 3回 | 1回目 |
生後2か月~7歳半未満 |
追加 | 1回 | 初回3回目終了後 、6か月以上(標準的には6~18か月)の間隔をあけて接種 | ~7歳半未満 |
接種方法
- 接種の際は母子健康手帳を忘れずに持参してください。
- 予防接種予診票は予防接種手帳に添付されている他、保健所、千里・中部・庄内保健センター、市内の予防接種取扱医療機関にも置いています。五種混合ワクチン専用の予診票の添付が無い場合は、四種混合ワクチンの予診票に当日の体調を記載し、医療機関へ持参してください。
定期接種取扱医療機関一覧
定期の予防接種は全て個別接種となりますので、下記の取扱医療機関でご予約のうえ接種してください。
※事前に手続が必要です。
接種費用
無 料
※ただし、対象年齢(2か月~7歳半未満)に当てはまらない場合、接種間隔が異なる場合(初回1回目→2回目を20日開けずに接種した、追加を6か月開けずに接種したなど)は任意接種となり、有料となります。
※任意接種の場合、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく補償が受けることができない可能性があるため、ご注意ください。
ワクチンの種類
不活化ワクチン
→次に異なる種類のワクチンを接種する場合の接種間隔に制限はありません。(同時接種・同日接種・翌日接種が可能です)
留意事項
- 接種当日は、朝からお子さんの状態をよく観察し、普段と変わったところがないことを確認してください。
- 予防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったらかかりつけ医とよく相談して接種するかどうか判断してください。
※37.5度以上の明らかな発熱がある場合は接種できません。
- 接種後30分程度は、急な副反応が出た場合に備え、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
- 接種後1週間は副反応の出現に注意し、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。また、当日ははげしい運動は避けましょう。
- 母子健康手帳は、予防接種を受けた大切な記録となります。今後接種歴を確認する機会も多くありますので、大切に保管してください。
副反応について
- 5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンにはゴービック、クイントバックの2種類があります。
- 主な副反応は、接種部位の紅斑(赤くなる)、硬結(しこり)、腫脹(はれ)など、接種部位以外の副反応として、発熱、気分変化、発疹、食欲減退、嘔吐などが報告されています。また、重大な副反応ではショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどが報告されています。
- 重い副反応がなくても、はれが目立つときなどは医師に相談してください。
- 予防接種によって健康被害(入院が必要な程度の障害など)が生じた場合は、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものと認定されると、予防接種法に基づく補償を受けることができる健康被害救済制度があります。
- 予防接種の効果・副反応などを理解した上で接種してください。
お問合せ
豊中市保健所 健康危機対策課 ワクチン係
〒561-0881 豊中市中桜塚4丁目11番1号
豊中市保健所
電話:06-6152-7329
ファクス:06-6152-7328
