豊中市にたくさんある文化財の四季折々の様子を写真で紹介していきます。
職員が維持管理に入った時に出会ったものやイベントの様子など、自由な外出がままならない今、写真でほっこりしていただければと思います。

本日ご紹介するのは、原田しろあと館の中庭にたたずむ「ミゼットハウス」。
ミゼットハウスとは、大和ハウス工業（株）が開発したプレハブです。離れの勉強部屋として1959年に発売し、当時の建築の常識では考えられない3時間という速さで建てられることと、11万円程度に抑えた価格設定で全国的に大ヒット。戦後のベビーブームで急激に家族数が増え、手狭になってしまった住宅問題を解決すると、爆発的に人気な商品になりました。今日のプレハブ住宅の原点であり、プレハブ住宅の礎とも言われています。

平成21年（2009年）11月発売元の大和ハウス工業株式会社の全面的なご協力により修復・再現されてから10年が経ち、床の傷みが激しくなってきたため、令和3年（2021年）3月に修繕を行いました。

旧羽室家住宅の敷地内に立つこのプレハブ小屋は、羽室家住宅を引き継いだ四角家が、昭和36年（1961年）ごろ、当時中学生の子ども部屋のために設置しました。

子ども部屋らしく、勉強机が設置されています。

市史跡原田城跡・旧羽室家住宅（原田しろあと館）は、ユキヤナギや桜の花が見ごろを迎えます。
散歩のついでにぜひ遊びに来てください。