人権(じんけん)は、差別(さべつ)されている一部(いちぶ)の人(ひと)たちだけの問題(もんだい)ではなく、私(わたし)たち一人(ひとり)ひとりにとって、とても大切(たいせつ)な権利(けんり)で、日本国憲法(にほんこくけんぽう)によってすべての人(ひと)に保障(ほしょう)されています。さまざまな権利(けんり)は、誰(だれ)もが人間(にんげん)らしく幸(しあわ)せに生(い)きるためになくてはならないものであり、私(わたし)たちは、性別(せいべつ)や人種(じんしゅ)、国籍(こくせき)、家柄(いえがら)などによって差別(さべつ)されません。
　思想(しそう)・ 宗教(しゅうきょう)・良心(りょうしん)など心(こころ)の中(なか)の自由(じゆう)があって自由(じゆう)に物事(ものごと)を考(かんが)えることができ、その考(かんが)えにしたがって実際(じっさい)に行動(こうどう)する自由(じゆう)、例(たと)えば、表 現(ひょうげん)の自由(じゆう)、居 住(きょじゅう)、移転(いてん)、職業選択(しょくぎょうせんたく)の自由(じゆう)、結婚(けっこん)の自由(じゆう)などが保障(ほしょう)されています。人(ひと)が考(かんが)えたり行動(こうどう)したりするためには、一定(いってい)の知識(ちしき)などが必要(ひつよう)なため、教育(きょういく)を受(う)ける権利(けんり)があり、また、人間(にんげん)らしい生活水準(せいかつすいじゅん)が確保(かくほ)されていなければ自由(じゆう)を十分(じゅうぶん)に活用(かつよう)することができないため、最低限(さいていげん)の生活(せいかつ)を保障(ほしょう)される権利(けんり)や労働(ろうどう)の機会均等(きかいきんとう)の権利(けんり)も保障(ほしょう)されなければなりません。
　 このほか、国家権力(こっかけんりょく)から不当(ふとう)な仕打(しう)ちなどを受(う)けないために、理由(りゆう)もなく身体(からだ)を拘束(こうそく)されたり刑罰(けいばつ)を受(う)けたりしない権利(けんり)も保障(ほしょう)されています。

■人(ひと)を思(おも)いやる気持(きも)ちは大切(たいせつ)ですが、それを育(そだ)てることだけが人権(じんけん)にとって大切(たいせつ)なことではありません。自分(じぶん)がどのような権利(けんり)を持(も)っているか正(ただ)しく知(し)ることも大切(たいせつ)です。人権(じんけん)について、考(かんが)えていきましょう。

市立第五中学校生徒会、第十四中学校放送委員会、第十六中学校生徒会の皆さんにご協力いただき、各パネルの内容と説明を読み上げる音声ガイドを作成しました。