人権(じんけん)について考(かんが)えるとき、差別(さべつ)や人権(じんけん)侵害(しんがい)を受(う)けている当事者(とうじしゃ)の課題(かだい)を解決(かいけつ)していくことを目的(もくてき)として、課題別(かだいべつ)に取(と)り扱(あつ)われることが多(おお)くあります。その課題(かだい)は、女性(じょせい)や子(こ)ども、高齢者(こうれいしゃ)、障害(しょうがい)のある人(ひと)の人権問題(じんけんもんだい)、同和問題(どうわもんだい)、外国人(がいこくじん)、感染症患者(かんせんしょうかんじゃ)や回復者(かいふくしゃ)、犯罪被害者(はんざいひがいしゃ)やその家族(かぞく)、ホームレス(ほーむれす)、性的(せいてき)マイノリティ(まいのりてぃ)の人権問題(じんけんもんだい)などさまざまあり、また、これらの課題(かだい)は複雑化(ふくざつか)、複合化(ふくごうか)しています。しかし、人権(じんけん)は、差別(さべつ)や人権侵害(じんけんしんがい)を受(う)けている人(ひと)たちだけの問題(もんだい)ではなく、私(わたし)たち一人(ひとり)ひとりの生活(せいかつ)に深(ふか)く関(かか)わっており、誰(だれ)もが当事者(とうじしゃ)として考(かんが)え、大切(たいせつ)にしていかなければならないものです。
このパネル(ぱねる)では、人権問題(じんけんもんだい)を課題別(かだいべつ)ではなく、それぞれの人権課題(じんけんかだい)に共通(きょうつう)する問題(もんだい)として示(しめ)し、なぜそのような問題(もんだい)が起(お)こるのか、問題(もんだい)の解決(かいけつ)や一人(ひとり)ひとりが人権(じんけん)を大切(たいせつ)にしていくためにはどのようなことが必要(ひつよう)かということについて、みなさんの身近(みぢか)な生活(せいかつ)の場面(ばめん)から考(かんが)えていただく機会(きかい)としています。人権(じんけん)を大切(たいせつ)にしたくらしやまちづくりについて、ともに考(かんが)えていきましょう。