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「高校ラグビー発祥の地・豊中」を紹介します

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更新日:2022年3月14日

全国高等学校ラグビーフットボール大会が第100回大会を迎えました

豊中市から始まった全国高等学校ラグビーフットボール大会が第100回大会を迎えました。
これを記念して、高校ラグビー発祥の地・豊中と高校ラグビーについてご紹介します。

高校ラグビーの歴史は豊中グラウンドから始まった!

全国高等学校ラグビーフットボール大会の前身である「日本フートボール優勝大会」の第1回大会は、大阪毎日新聞社主催のもと大正7年(1918年)に豊中グラウンドで開催されました。その後、このグラウンドでは第5回大会まで開催されます。


豊中グラウンド(当時)

当時、この大会はラ式フートボール(現在のラグビー)とア式フートボール(現在のサッカー)の合同大会として開催されていました。
ラ式の第1回大会には、全慶応、三高(第三高等学校)、全同志社、京都一商の4チームが参加しました。大会は、全同志社が三高に19-0で勝利し、全慶応が棄権したことで京都一商が不戦勝となったため、全同志社と京都一商が決勝を戦い、結果は31-0で全同志社が勝利し、第1回大会の優勝者となりました。
第2回大会は、全慶応、京大、同志社大、三高、京都一商、同志社普通部の6チームが参加しました。前回大会より2チーム増えたものの、第1回大会・第2回大会ともに、参加チームは大学、高校、中学が混在しており、当然、上級学校が有利となる大会となりました。
第3回大会からは、「中学の部」と「高専・大学の部」の部門に分けて開催されるようになり、この「中学の部」が現在の高校大会にあたります。
大正15年(1926年)の第9回大会からは地域別予選制の全国大会となり、大会名も『全国中学校蹴球大会』に改称されます。それまでは、参加チームが京都や大阪に偏っていましたが、九州や東京からの参加もあり、名実ともに全国大会となりました。


第1回日本フートボール優勝大会開催に関する新聞記事

第二次世界大戦により、昭和18年(1943年)から昭和20年(1945年)の間、大会は中断されますが、混乱を乗り越え昭和21年(1946年)の第26回大会から再開されます。
昭和24年(1949年)の学制改革により、第28回大会から『全国高等学校ラグビーフットボール大会』と改称され、全国高等学校体育連盟(高体連)が発足します。高体連にはラグビーの専門部門も設けられ、全国高校ラグビー大会の運営には欠かすことのできない存在となり、現在では毎日新聞社・日本ラグビーフットボール協会との共催のもとで大会を運営しています。

現在、高校ラグビーの聖地とされる花園ラグビー場(東大阪市)は昭和4年(1929年)11月に開場しますが、高校ラグビー大会の会場として使用するようになったのは昭和38年(1963年)の第42回大会からです。
花園ラグビー場は、ラグビー愛好家であった秩父宮殿下のお勧めにより、大阪電気軌道(現在の近畿日本鉄道)が日本初のラグビー専用競技場として建設しました。

豊中グラウンドとは

大正2年(1913年)5月、箕面有馬電機軌道(現在の阪急電鉄)が郊外住宅地の開発とともに、現在の豊中市玉井町3丁目に豊中グラウンドを建設しました。木製の観客席も設けられたこのグラウンドは、ラグビー、サッカー、野球、陸上競技に使用できる本格的なグラウンドとなり、高校ラグビーを始め、高校サッカー、高校野球の前身となる第1回大会はこの豊中グラウンドで開催されました。
大正11年(1922年)、 豊中グラウンドに替わる新しい運動場として宝塚運動場が建設され、豊中グラウンドは閉鎖し、その後住宅地へと生まれ変わりました。
閉鎖される前年まで、高校ラグビー大会・高校サッカー大会の前身となる日本フートボール優勝大会の会場としての役目を果たしました。

高校ラグビー歴代優勝校

第1回大会から第99回大会という長い歴史の中で、数々の熱戦が繰り広げられてきました。
その歴史の中で最多の優勝回数を誇るのは、秋田工業高校です。その数なんと15回!
さらに平成に入ってからは、全国制覇7回を誇る大阪府の啓光学園高校が、第81回大会から第84回大会にかけて4連覇を成し遂げるという歴史的な記録を樹立しています。

第100回以降の大会では、どんな熱戦や記録が生まれるのか注目です!

花園ラグビーミュージアム

今回ご紹介させていただいた高校ラグビーをはじめ、2019年に日本中で盛り上がりを見せたラグビーワールドカップなど、ラグビーに関する展示が東大阪市の花園ラグビーミュージアムで観ることができます。
開館日に制限はありますが、お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ足を運んでみてください。

ラグビーの魅力をご紹介

豊中市のラグビー関係者がラグビーの魅力について語ります!
ラグビーの大会を観戦したい方、ラグビーを実際にやってみたい方は、参考にしてはいかがでしょうか。

【見る】ラグビー観戦のポイントは? 現役ラガーマンの母がお答えします!

豊中ラグビースクールでラグビーに熱中するスクール生の母4人が、ラグビー観戦の魅力を語ります。

≪質問≫
ラグビーはルールが難しいイメージがあります。
初心者がラグビーを観戦する際に、知っておくべきルールやポイントを教えてください。

≪回答≫
(1)基本中の基本ですが、スローフォワード(ボールを前に投げると相手ボールになる反則)と、ノックオン(ボールを前に落とすと相手ボールになる反則)は初心者にもわかりやすいルールです。
(2)トライ、スローフォワード、ノックオンを知っていれば十分楽しめます。ラグビー経験者や詳しい人と一緒に観戦すればより一層楽しめます。
(3)ラグビーのルールは、試合の流れが「公平であること」を維持するためにあるというところがポイントだと思います。前に投げてはいけない、密集からボールを出すのを邪魔してはいけない、故意にスクラムやモールを崩してはいけない、などがあります。
(4)ボールを前に進めるときは、蹴る、持って走る。投げるときは、前に投げない。相手を止めるときは、タックルをする。これだけ知っていれば十分楽しめます。

≪質問≫
ラグビー観戦の注目ポイントを教えてください。

≪回答≫
(1)体の大きな選手、スピード自慢の選手、小柄でもステップなどを使って器用にボールを前へ運ぶ選手、それぞれの持ち味を最大限に活かして、全員でボールをつなぎトライするシーンは見ものです。迫力のあるタックルシーンにも注目してください。
(2)何度タックルされても起き上がり、ボールを奪い、パスをつなぎ、トライへ向かう光景や、体格差があるなかで果敢にタックルで相手を止める姿には感動します。また、ラグビーは、スクラムを組むときにぶつかる音、仲間同士で励まし合う声かけなど、聴覚でも楽しめますので、ぜひとも一度会場に足を運んでいただきたいです。
(3)「勝ちたい」というだけでは、痛くて苦しくて、汗や泥にまみれるラグビーをやる理由に説明がつきません。なぜこんなに頑張るのだろう、なぜまた立ち上がるのだろう、そう思いながら、懸命に心と体を律しラグビーに捧げる選手たちの姿を見てください。
(4)ひたむきに走る姿、体をぶつける姿に心打たれます。また、力の強さや足の速さだけではなく、相手の隙をつく抜け目のない動き、ゲームの流れを大きく左右する戦略も見どころです。

【やる】ラグビーのおもしろいところは? 現役高校生ラガーマンがお答えします!

豊中ラグビースクールの卒業生で、現在もラグビーに熱中する現役高校生4人が、ラグビーの魅力を語ります。
(1)日本航空高等学校石川 高原照英さん   (2)大阪府立茨木高等学校 南俊輔さん
(3)関東学院六浦高等学校 中島涼香さん   (4)新田高等学校 小倉亮太さん

≪質問≫
ラグビーのどんなところがおもしろいですか。

≪回答≫
(1)ボールの形が他のスポーツと違い、楕円形なので、弾む方向も飛んでいく方向もわかりません。そのボールを15人で一生懸命つなぐところにおもしろさを感じます。
(2)頭を使うところだと思います。15人以上で一つのチームを作るスポーツはなかなかありません。人数が多い分、プレーの選択肢はバラエティーに富んでいて、チームによってカラーが異なるのも魅力です。僕はスタンドオフ(司令塔)のポジションで、チームメイトをどうすれば活かすことができるかを常に考え、戦略を練るところに楽しさを感じています。
(3)ラグビーはボールを前に投げると反則ですが、前進してトライを取らなければならないという矛盾したスポーツです。その中で、チームメイトと大切にボールを運んでトライを取ることが魅力のひとつだと思います。ポジションによって、タックルやパス、キックなど求められる役割が違うので、誰もが輝いてプレーできます。私は司令塔のポジションなので、それぞれの個性を活かした戦略を考え、ゲームメイクをするのがおもしろいです。
(4)ラグビーのおもしろさは、足が速い人・遅い人、体が大きい人・小さい人、それぞれに合ったポジションがあることです。僕は足は速いですが体は小さいほうなので、大きな相手に突っ込んでいくと持ち上げられたりしますが、そこに体の大きい仲間が突っ込んでいくと前に進めます。お互いにフォローし合う、それがラグビーのいいところであり、面白さだと思います。

≪質問≫
ラグビーはケガが多いイメージがあります。怖くはないですか。

≪回答≫
(1)ラグビーにケガはつきものですが、ケガを乗り越えた先の勝利や一致団結したときに怖さはなくなります。
(2)最初は怖いイメージがありますが、しっかりと対策をすることで自然と慣れていくものだと思います。体重を増やし、筋トレや柔軟運動によってケガをしにくい身体を作ることで恐怖は軽減します。
(3)ケガの怖さよりも、ラグビーの楽しさが勝るので、怖さはありません。タックルされた後の受け身などは、ラグビーを始めると教わるので、そう簡単にケガはしません。また、ストレッチやケガ予防のトレーニング、ウエイトトレーニングをすることでケガを防ぐことができます。
(4)相手からの危険プレーでケガをすることは少なく、自分で間違った身体の使い方をしてケガをすることのほうが多いと思います。しっかりとした指導を受ければケガをすることはありません。僕はケガが怖いですが、それでも仲間の為に体を張れるのがラグビーです。

≪質問≫
これからラグビーを始めたいと思っている子どもたちへメッセージをお願いします。

≪回答≫
(1)ラグビーはとてもおもしろいスポーツです。体をぶつけたり、他のスポーツにはない経験ができると思います。ぜひラグビーを体験してみてください。
(2)ラグビーにはラグビー憲章というものがあり、憲章の5箇条として「品位・情熱・結束・規律・尊重」があげられています。この精神のもと、ラグビーを楽しむことはもちろんですが、ラグビーを通して、人間として成長してほしいと思います。
(3)ラグビーは、パスやキック、タックルなど初めて経験する動きばかりだと思うので、やってみると絶対に楽しいと思います。ラグビーはチームのために自分自身を犠牲にすることが求められます。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、仲間のために戦う姿は本当に素敵だと思います。最高に楽しい紳士のスポーツで輝いてみませんか?ぜひラグビーを始めてみてください。
(4)ラグビーは体をぶつけ合うスポーツなので、これからラグビーを始めようと思う人は怖いと思うのが普通だと思います。それでも仲間のために走ってタックルしてぶち当たって勝てたときの嬉しさや負けたときの悔しさを味わってほしいです。始めは難しくておもしろくないと思うこともあるかもしれませんが、続けていれば一生の友達に出会えます。一度ラグビーボールを触ってみませんか?きっとセンスありますよ。

豊中市ラグビーユニオンをご紹介

豊中市には、豊中ラグビースクールの運営をはじめとする豊中市のラグビー振興にご尽力いただいている「豊中市ラグビーユニオン」という、豊中市体育連盟加盟のラグビー競技団体があります。
豊中市ラグビーユニオンの宮本信隆会長が、ラグビーユニオンの活動についてご紹介します。

豊中市ラグビーユニオンとは

1975年に「地域におけるラグビーの普及と振興」を図ることを目的に、豊中ラグビースクール関係者を中心に設立されました。
現在の加盟団体は、社会人5団体、大学2団体、高校5団体、中学2団体、スクール1団体の合計15団体です。

豊中市ラグビーユニオンは、豊中ラグビースクールのサポートを中心に活動しています。
豊中ラグビースクールの卒業生の中には、第100回全国高校ラグビー大会への出場を決めた選手もいます。
また、中学・高校での競技人口減少にともない、単独校でのチーム編成が困難となり、競技をしたい生徒たちは合同チームを結成し日々トレーニングに励んでおり、このような生徒たちの練習や試合などの交流の場を年に数回企画し、運営のサポートも行っています。
毎年、豊中市で「市民ラグビーカーニバル」を開催し、3年生引退後の新チーム体制での中学と高校の交流試合を行っています。

これからの取り組み

2019年に開催されたラグビーワールドカップ大会は、ラグビーへの理解を深める契機となりました。豊中市でもラグビースクールへの入校者が増え、ラグビーに親しんでもらう人が増えつつあります。
近年では、幼少期に安全にラグビーに親しんでもらう「タグラグビー」の普及があり、豊中市ラグビーユニオンでも「タグラグビー」の体験会をスクールの日程に合わせて開催しています。また、審判講習会や指導者講習会を毎年開催し、ルール説明や安全対策など技術の向上を図る取り組みを進めています。

高校ラグビー発祥の地・豊中

阪急豊中駅前広場にラグビーのモニュメントがあるのをご存知でしょうか。
このモニュメントは、全国高等学校ラグビーフットボール大会が第80回大会を迎えたことを記念して、平成14年(2002年)に設置されたものです。
台座には、高校ラグビー大会が豊中から始まったことを記されており、高校ラグビー発祥の地であることを語り継いでいます。
阪急豊中駅へお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。

我々ラガーマンは
見せるためにラグビーをやっているものでもなければ、
自己の名声や、地位をあげるためにやっているものでもない。
ただ、ほとばしるエネルギーと感動を、
このゲームの中に、コントロールすることに
歓喜と誇りを感じてプレーしているのである。

イングランドラグビー協会
会長 トーマス・アーサー・ケンプ

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お問合せ

都市活力部 スポーツ振興課
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号 豊中市役所第一庁舎5階
電話:06-6858-2751
ファクス:06-6858-3864

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