第一巻「通史1」
ページ番号:829725021
更新日:2023年5月25日
本書の内容
本書は東アジアとの関連を視野に入れた先史時代・古代をはじめ、『今西家文書』の詳細な分析による中世の豊中、複雑な近世所領構成の最新版や大坂とのつながりで成長していく近世市域の人びとなど、市域の膨大な資・史料の検証に基づく最新の歴史研究成果をまとめています。また、付図として「大字小字図」8枚と「近世村絵図」5枚入り。かつての豊中の景観をたどり、新しい視野が生まれて地域への理解をよりいっそう深めていただけます。
桜井谷六カ村御小物成場絵図(明和3年<1766>内田村中川家文書)
大塚古墳(写真中央)と御獅子塚古墳(写真手前)
本書の構成
第1章 先史時代
・第1節 狩猟採集社会の発展-遊動から定住へ-
・第2節 水田耕作の開始から国家形成へ
第2章 古代の豊中地域
・第1節 古代国家の形成と豊中地域 ・第2節 律令制下の豊嶋郡域
・第3節 豊嶋郡の条里プラン ・第4節 平安時代の豊嶋地域
・第5節 豊中の古代遺跡
第3章 世前期社会の様相
・第1節 牧から荘園へ ・第2節 源平内乱・承久の乱と豊中地域
・第3節 市域周辺の荘園と公領 ・第4節 荘園村落の諸相
・第5節 悪党の蜂起と荘園制支配の動揺 ・第6節 荘園村落の景観
第4章 中世後期社会の展開
・第1節 南北朝内乱と豊中地域 ・第2節 荘園制支配の再編と村落
・第3節 民衆の動向と地域社会 ・第4節 応仁・文明の乱と豊中地域
・第5節 戦国争乱の展開と荘園の解体 ・第6節 豊中の中世遺跡
第5章 近世的秩序の形成
・第1節 近世初期の豊中地方 ・第2節 十七世紀の所領構成
・第3節 村と地域社会 ・第4節 麻田藩と青木氏
・第5節 幕府広域支配の展開 ・第6節 領主支配の展開
第6章 地域社会の発展
・第1節 所領構成の変化と長興寺の焔硝蔵 ・第2節 岡町の発展と原田神社
・第3節 農業の発達と地域社会の変化 ・第4節 諸産業の展開と流通の発展
・第5節 村方騒動と新たな村運営の模索
・第6節 近世中後期の領主財政と地域社会 ・第7節 幕末の世情
第7章 地域社会の諸相
・第1節 用水・悪水の管理と水論 ・第2節 山野の利用と山論
・第3節 村々の訴願運動 ・第4節 村々の生活
・第5節 教育と文化
編集
豊中市史編さん委員会 通史1部門委員会
通史1部門委員長=大阪大学・村田路人
執筆者
泉拓良(京都大学) 藤田憲司(元大阪府立近つ飛鳥博物館)
柳本照男(国際文化財研究センター) 西本昌弘(関西大学)
金田章裕(人間文化研究機構) 宇野隆夫(国際日本文化研究センター)
前田徹(兵庫県立歴史博物館) 故小山靖憲
田中文英(佛教大学) 古野貢(武庫川女子大学)
志賀節子(関西大学非常勤講師) 村田路人(大阪大学)
松迫寿代(尼崎市立地域研究史料館) 木下光生(佛教大学非常勤講師)
山口佳代子
(所属は本書発行時点のものです)
発行
豊中市
発行日
平成21年(2009)2月27日
規格
B5判・990ページ
価格
1冊 5,400円
お問合せ
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総務部 行政総務課
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