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梅毒について

ページ番号:525681853

更新日:2023年12月6日

梅毒  全国的に若い女性に急増中

梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌が原因となる感染症です。
梅毒に感染すると、全身に様々な症状が出ます。
症状が現れない時期もあるため、感染に気付かないことも珍しくありません。
梅毒は早期の適切な抗菌剤治療で完治が可能ですので、早期発見・治療が大切です。
大阪での梅毒感染報告数は年々増加傾向となっています。2010年は57件でしたが、2022年の報告数は1825件と過去最多になりました。
特に20歳代の女性を中心に急増しています。

大阪府梅毒啓発リーフレット バイバイ梅毒
啓発リーフレット(外部リンク)

感染経路

主に性行為により、感染部位と直接接触した粘膜や皮膚などから感染します。
具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。

症状

感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。
第1期 : 感染後約3週間程度
初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりや潰瘍ができることがあります。
また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることがあります。
痛みがないことも多く、治療しなくても2~3週間で自然に軽快します。
しかし、体内から病原菌がいなくなったわけではないため、他の人にうつす可能性があります。


第2期 : 感染後約3か月~3年程度
治療しないまま経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすら赤い発疹が出ることがあります。
小さなバラの花に似ていることから「バラ疹」と呼ばれています。
発疹は治療しなくても数週間以内に消える場合があり、再発を繰り返すこともあります。
しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌は体内に残っており、治ったわけではありません。


第3期 : 感染後3年以降
皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム種)が発生することがあります。
また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
現在では、抗菌薬が有効であるなどで、早期に治療を開始するとここまで進行することはほとんどありません。


先天梅毒について
妊娠している女性が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、先天異常が起こることがあります。(先天梅毒といいます)
現在は妊婦健診として妊娠初期に梅毒の血液検査が行われていますが、検査後に梅毒に感染する例もあるため、十分な注意が必要です。

検査

梅毒に感染したかどうかは、医師による診察と、血液検査(抗体検査)で判断します。
第1期の最初の数週間は、抗体検査をしても陽性反応が出ないこともあるため、感染してから十分な期間(約4週間)をおいて、検査結果を確認する必要があります。
検査は皮膚科や泌尿器科、婦人科などの医療機関、全国の保健所などで受けることができます。
豊中市保健所では、無料・匿名で梅毒の即日検査を実施しています。(ただし、HIVとのセット検査)
梅毒に感染していると、エイズの原因となるHIVにも感染しやすいという報告があります。HIVのリスクを避けるためにも、梅毒に感染していたら早急に治療をすることが大切です。

治療

抗菌薬を内服するか、2021年9月には、筋注製剤の国内での製造販売が承認されています。
病変の部位によっては入院の上、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。
治療期間等は病期により異なり、医師が判断します。
医師の指示に従い、治療終了となるまで、自己判断で内服等の治療を中断しないようにしましょう。
性交渉等の感染拡大につながる行為は、医師が安全と判断するまでは控えましょう。
また、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)と一緒に検査を行い、必要時一緒に治療を行うことが重要です。

予防

梅毒には、予防接種(ワクチン)がありません。
感染を予防するためには、感染部位と粘膜や皮膚が直接接触しないように、性行為の際にはコンドームを使用することが重要です。
ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームを使用しても100%予防できるとは限りません。
例えば口に病変がある場合には、キスだけで感染することもあります。
そのため、皮膚や粘膜に異常があった場合には性的な接触を控え、早めに医療機関を受診し相談しましょう。

一旦梅毒の治療が完了しても、再感染をおこす可能性があります。
適切な予防策をとらないと繰り返し感染する恐れもあるため、注意しましょう。

お問合せ

健康医療部 健康危機対策課
〒561-0881 豊中市中桜塚4丁目11番1号 豊中市保健所
電話:06-6152-7310
ファクス:06-6152-7328

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