地域と自然がつながる場所ー箕輪公民分館の活動ー
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更新日:2025年12月16日


箕輪公民分館長 福本雅一公民分館長
「公民分館って、ただの集会所じゃないんです。人と人、そして自然をつなぐ場所なんです」
──箕輪公民分館長・福本さん
公民分館は豊中市独自の社会教育組織であり、公民館で行われている生涯学習や文化活動などをより身近な地域で
取り組んでもらうことを目的に設立されました。
豊中市では全39小学校区に公民分館があり、地域住民が主体となって運営しています。
今回は、箕輪公民分館を訪問し、お話を伺いました。そこから見えてきたのは、地域の人々が協力し合い、
自然とふれあいながら、世代を超えてつながる活動の数々。
この箕輪公民分館で行われている取組みと、福本さんの地域づくりに対する想いをご紹介します
目次
地域の活動拠点としての箕輪公民分館
千里川を守る「アクアユートピア」と「空と緑のミュージアム」
箕輪ビオトープ──みんなで育てる自然の場所
福本公民分館長の想い
これからの地域づくりに向けて
地域の活動拠点としての箕輪公民分館
―箕輪公民分館について教えてください
箕輪公民分館は、箕輪小学校区にある地域の活動拠点です。ここには、こどもから高齢者までさまざまな世代が集まり、イベント、自然体験などを通して
交流を深めています。
運営は地域住民が中心となっており、まさに「みんなでつくる、みんなの場所」だと考えています。
千里川を守る「アクアユートピア」と「空と緑のミュージアム」
―季節ごとに数多くの取組みをされていますが、その中でも特徴的な取組みを教えてください
「アクアユートピア」というイベントです。このイベントは誰でも参加が可能で、千里川の清掃や自然学習を通じて、自然の大切さをこどもたちに伝えるものです。
大阪大学や刀根山高校の学生から千里川に生息している生物を教わり、この地域の自然について学ぶ機会となっています。
―この千里川の活動に注力する背景には何があったのでしょう
過去に発生した千里川の氾濫です。この災害をきっかけに、千里川の環境保全活動をしようと決めました。身近にある自然の大切さと脅威をこどもたちにも
学んでもらい、次の世代へも伝えてほしいという思いから、地域の協力も得て、自然と触れ合う機会を作っています。

千里川の清掃活動「アクアユートピア」の様子(出展 箕輪公民分館)
―「空と緑のミュージアム」はどのような取組みでしょうか
「空と緑のミュージアム」は、「アクアユートピア」と同じく誰でも参加可能で、地域の自然環境や空港周辺の緩衝緑地を活用した体験型教育イベントです。
春にはネモフィラ、秋にはコスモスといった季節の植物の観察をしたり、イベントや間近に飛ぶ飛行機を楽しんだりと自由な時間を過ごしてもらっています。
このイベントには大阪国際空港や諸団体の協力もあり、航空体験の一環として紙飛行機づくり等や着陸機の観察、また催し物も行っています。
地域の中でも貴重な野原ですので、飛行機と自然の両方を楽しみながら居心地の良い空間づくりに向けて活動しています。

春のネモフィラ(出展 箕輪公民分館)

秋のコスモス(出展 箕輪公民分館)
箕輪ビオトープ─みんなで育てる自然の場所
―「箕輪ビオトープ」が2021年に全国学校園庭ビオトープコンクールで日本生態系協会賞を受賞されましたが、どんな特徴があるのでしょうか
箕輪小学校の中庭に、ハート型の池「箕輪ビオトープ」があります。2015年に完成して以来、地域と学校が協力してこの池を育ててきました。
完成当初は、池で生息できる生き物を放流していましたが、それ以降は手を加えず、自然に任せています。
今では、生き物たちの中で上手に世代交代が行われています。
―まさに、小さな自然ですね
そのとおりです。いつの間にか大阪府では準絶滅危惧種に指定されているツチガエルも生息するようになりました。この小さな自然から学ぶことも非常に多いです。
―学校内にあるので、こどもたちも気軽に見学ができますね
そうですね。実際にこのビオトープは授業でも活用されており、こどもたちは在来種と外来種の違いや、生態系の重要性について学んでいます。
こうした自然の中での学びの体験が、こどもたちの感性を豊かに育んでいると感じています。

小さな自然が形成されているビオトープ
福本分館長の想い

今後の地域づくりについてお話されている福本公民分館長
箕輪公民分館長として6年目を迎えた福本さん。これまでの歩みとこれからの地域づくりへの想いについて伺いました。
―分館長に就任され6年目となりますが、これまでで一番苦労されたことは何ですか。
地域の中でも若手ということもあり、最初はメンバーからの信頼を得るのに苦労しました。
まずは自分が誰よりも率先して動き、その姿を見てもらうことで、少しずつ信頼を得られるようになりました。
―ビオトープやアクアユートピアなど多種多様な地域活動を進めるうえで、どのようなことを大切にされていますか?
最近では、さまざまな世代の地域住民が地域活動に参加するようになり、ニーズも多様化しつつあります。
その中で、新しい取組みを積極的に取り入れつつも、できることは地域の力でという姿勢を大切にしています。
―今後の地域づくりに向けて、課題や展望を教えてください
公民分館の制度は、各地域でさまざまな形で運用されています。特に箕輪公民分館では、地域住民の力を活かした運営を意識して行っています。
今後の課題は、次の世代に引き継ぐためのメンバーを増やしていくことです。
―福本公民館長にとって箕輪公民分館とはどんな存在ですか
箕輪公民分館は、私にとって『人と人を繋げるアイテム』のような存在です。
今後も、学校と地域、地域とこどもたちをつなぐ存在として、自然とふれあえる場所を提供していきたいと思います。
これからの地域づくりに向けて
―今後の地域づくりに向けた抱負をお聞かせください
箕輪公民分館の活動は、自然との共生、地域のつながり、そして次世代への継承を大切にしています。「人と人をつなげる場所」「自然とふれあえる場所」として、
これからも地域の皆さんとともに歩んでいきます。
―福本公民分館長、今日は貴重なお話ありがとうございました―
箕輪公民分館
大阪府豊中市箕輪1丁目1-1
06-6843-3344
豊中市の公民分館について
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/shisetsu/koumin_library/toyobunkanmai1.html
【編集後記】
今回の取材を通じて、福本さんの「目的を明確にする」という姿勢に強く心を打たれました。ビオトープや田畑の管理など、全ての活動が「こどもたちに自然体験を提供し、地域と学校をつなぐ」という思いに基づいていることが印象的でした。特に、アクアユートピアや空のミュージアムは単なるイベントではなく、学びと地域の絆を育む場になっていることを実感しました。
今回の取材で学んだ「目的意識」「まず行動して信頼を得る」という姿勢を、今後の業務に活かすとともに、地域全体が応援し合える関係づくりをめざし、こどもたちや地域にとって意味のある取組みを進めたいです。また、豊中市の魅力を発見し発信することで、地域資源を活かした新しい仕組みづくりの構築や持続可能な地域活動を支えるために、自分たちにできることを一つずつ実践していきたいです。
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