住民発意の地区計画(事例紹介)
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更新日:2015年6月9日
住民発意の地区計画とは、「今住んでいる良好な住環境を守りたい」、「困ったことが起きた」など、さまざまなまちの問題や課題を解決するため、地域に住んでいる方が中心となって、まちのルールである地区計画を決めていくことです。
地域のみなさんで地区計画策定に向けてアンケート調査や説明会などにより話し合いを重ね、地区計画の案をまとめていき、みなさんで決定した地区計画の案を市へ申し出します。市では、申し出いただいた地区計画の案をもとに、法定手続きを進めていきます。
豊中市内で住民発意によって策定された地区計画のうち、次の2ヶ所の地区について、活動の流れを簡単にご紹介します。
緑丘地区
1.場所
昭和40年代から開発されてきた住宅地で低層戸建住宅を中心としたみどり豊かなところです。
2.まちづくりの発意、組織づくり
周辺でのマンションや大型店舗の建設など、地域のまちなみに大きな変化があったことから、平成16年12月に地域住民で 「緑丘まちづくり研究会」 ※ を組織し、住環境の維持・保全に向けて活動が始まりました。
※現在は「緑丘まちづくり協議会」に名称変更
3.活動(地区の調査~地区計画の素案づくり)
協議会では、地区のみなさんの考えを確認するため、アンケート調査や説明会など実施し、話し合いを重ねながら、時間をかけて地区計画の素案をつくっていきました。
役員の方のお話では、活動で一番苦労したことは「アンケートの回収」だそうです。地区計画の素案をつくっていきました。
4.地区計画の素案の決定、申し出
地区のみなさんの意見を反映し、合意形成が図られたものを、協議会で地区計画の素案として決定し、豊中市のほうへ申し出されました。
5.法定手続き
豊中市では、申し出を受け、市民のみなさんや利害関係人の方に内容を見ていただき、意見書を提出できる機会を設けたり、豊中市都市計画審議会の議を経て進められます。
6.地区計画の決定~建築条例の制定
緑丘地区では、平成19年に市内で初となる住民発意の地区計画が策定されたことから、緑丘地区内での建築行為や開発行為の内容が地区計画に適合するように制限されました。また、地区計画の内容を確実に実現できるように地区計画の制限内容は条例化され、地域のルールに沿ったまちづくりが進められています。
7.地区の拡大
協議会では、地区計画策定後も緑丘地区全体に地区計画を広げていくことを目標に活動が進められています。
8.表彰
地域の方で組織する協議会自らが、計画の立案やアンケート調査など、合意形成に取り組み、地区計画策定後も区域拡大の活動を進めていることで、快適な生活環境の保全・創出に貢献したことが評価され、国土交通大臣よりまちづくり功労者として表彰されました。
同年、大阪府知事からも表彰されました。
新千里南町1丁目地区
1.場所
豊中市の北東部に位置し、千里ニュータウンの開発により整備された住宅地で、低層戸建住宅を中心とした良好な住環境を形成しているところです。
2.まちづくりの発意、組織づくり
自治会では、紳士協定である「自治会申し合わせ」により、住環境を守ってきましたが、法的根拠でないことから効力に限界を生じてきました。そこで住環境を守っていく新たな手法として地区計画の検討を開始しました。
3.活動(地区の調査~地区計画の素案づくり)
活動は、自治会役員、発起人の方が中心となって、アンケート調査や説明会など実施し、制限に対して不安のある方に対して勉強会を開催するなど、話し合いを重ねながら、時間をかけて地区計画の素案をつくっていきました。
4.地区計画の素案の決定、申し出
地区のみなさんの意見を反映し、合意形成が図られたものを、自治会総会で地区計画の素案として決定し、豊中市のほうへ申し出されました。
5.法定手続き
豊中市では、申し出を受け、市民のみなさんや利害関係人の方に内容を見ていただき、意見書を提出できる機会を設けたり、豊中市都市計画審議会の議を経て進められます。
6.地区計画の決定~建築条例の制定
新千里南町1丁目地区では、千里ニュータウンで初となる住民発意の地区計画が策定され、地区内での建築行為や開発行為の内容が地区計画に適合するように制限されました。また、地区計画の内容を確実に実現できるように地区計画の制限内容は条例化され、地域のルールに沿ったまちづくりが進められています。
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都市計画推進部 都市計画課
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